みちとも の通信エンジニア(15年)から教師への転職、情報処理技術者試験などの高校生への指導経験(15年以上)にもとづいた内容です。必ず、【ITパスポート試験Webサイトのトップページ】でも内容をご確認ください。
- ITパスポートは、試験の合格者について、”ITに関する基礎的な知識を備えていること”を、国が証明する資格です。
- ITパスポートに合格すると、人生の変わり目で自分をアピールできます。
- 全体の合格率は 50% 、高校生は 30%程度 の試験です。
- 試験会場のパソコンを使って試験をします。(CBT方式)
- 試験時間は 120分、出題は 100問 あります。
- 3分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)から出題されます。
- 2024年10月から、試験範囲(シラバス)が変わりました。
- ITパスポートの試験は、特に評価の低い分野があると合格できません。
- 勉強時間の目安 高校生 3か月、大学・社会人 1か月(みちともの考える目安)
- 受験者の声を聴くと、ITパスポート試験は、過去問題がそのまま出題されることが少ないようです。
- テキストなどを選ぶときは、どれくらい新しい内容に対応しているか確認しましょう。
- 勉強のコツを知ると、効率が良くなります。
- 目標(受験予定日)の設定をよく検討する必要があります。
ITパスポートは、試験の合格者について、「ITに関する基礎的な知識を備えていること」を、国が証明する資格です。
みちとも の場合、転職する時、国家資格が大変役立ちました。
教員採用試験の面接で、情報処理技術者の資格、企業で働きながら取得した資格を使って、自分をアピールしました。
次の記事で、ITパスポートでの自分のアピール法について紹介します。
ITパスポートを持つことでできる職業はありませんが、人生の変わり目で自分をアピールできます。
予測困難な社会では、いつ人生の変わり目が来るかわかりません。
いつでも、客観的に自分をアピールできることが大切です。
高校生は、就職や進学の面接で、「日々の勉強、部活動等で時間がない中で、高校生としてはレベルの高い資格取得に計画的に取組み、成果を出したこと」をアピールできます。
大学生は、就職の面接で、「社会で求められるITに関する基礎的な知識を備えていること」を客観的に証明できます。
社会人にとっては、社内人事制度の評価対象になる場合や、転職のために、計画的にどんな準備をしてきたかアピールできます。
全体の合格率は 50%、高校生は 30%程度 の試験です。
合格率が何%であっても、実際の「難しい」「やさしい」は、その人の主観によります。
確かに「難しい」かもしれませんが、みちともは、ITパスポートに合格して、自分の人生を切り開いていく高校生(就職、大学入学など)をたくさん見てきました。
また、在学中に合格できなかった生徒でも、試験をきっかけに、社会で役立つ幅広い基礎知識を身につけていました。
その意味で、「ITパスポートは、「難しい」「やさしい」に関係なく、挑戦しても意味がある資格」だと思います。
次の記事で、最新の合格率を紹介しています。
試験会場のパソコンを使って試験をします。CBT(Computer Based Testing)方式と呼ばれます。
ディスプレイに表示された試験問題に対して、マウス、キーボードを使って答える試験です。
4つの選択肢から、適切(たまに、適切でない)と考えられる選択肢を一つ選択します。
こちらの【ITパスポート試験Webサイトのトップページ】からアクセスして、事前にCBTを体験できます。
解答終了後、結果がその場でわかります。(なお、ディスプレイに表示、印刷不可)
試験終了後にITパスポート試験ホームページから試験結果レポート注)をダウンロードすることもできます。
注)合格証書とは違います。
結果がすぐにわかるので、早く、次のことを考えることができます。
資格が必要になった時に、いつでも受験できて、すぐに合格証書が手に入るわけではありません。
地域によって、試験の開催状況が異なります。
あらかじめ、受験を希望する地域の試験開催状況(試験日、会場、座席数など)を確認しましょう。
【ITパスポート試験Webサイトのトップページ】で状況を確認できます。
また、合格してから、合格証書を受け取るのにも時間がかかります。
たとえば、2023年11月受験者が合格証書を受け取れたのは、2024年1月でした。
試験時間は 120分、出題は 100問あります。
試験時間は、十分にあります。
浅く、幅広い知識の問題です。
次の3分野の問題が出題されます。
ストラテジ系(企業の経営全般について)には、7分野あります。
企業活動 | |||
企業(利益をあげるための組織)や活動についての考え方、データの活用、会計など | 用語 | 問題 | |
法務 | |||
身近な職場の法律(著作権など)や企業の規範についての考え方など | 用語 | 問題 | |
経営戦略マネジメント | |||
経営状況を示す情報の分析方法や経営を管理するためのシステムなど | 用語 | 問題 | |
技術戦略マネジメント | |||
企業が商品やサービスの技術開発を行う意義や目的など | 用語 | 問題 | |
ビジネスインダストリ | |||
ビジネス、行政などで利用される情報システムの特徴など | 用語 | 問題 | |
システム戦略 | |||
会社の業務を支える情報システムをつくる意義、問題解決のための考え方など | 用語 | 問題 | |
システム企画 | |||
業務に情報システムを取り入れる計画や購入する手順など | 用語 | 問題 |
マネジメント系(ITの管理について)には、5分野あります。
システム開発技術 | |||
システムやソフトウェアをつくる業務の流れなど | 用語 | 問題 | |
ソフトウェア開発管理技術 | |||
システムをつくる代表的な手法など | 用語 | 問題 | |
プロジェクトマネジメント | |||
システムを開発するための組織や業務を円滑に進めるための考え方や方法など | 用語 | 問題 | |
サービスマネジメント | |||
情報システムの利用者へのサービス品質を維持・向上させる活動など | 用語 | 問題 | |
システム監査 | |||
情報システムに関連するリスクに適切に対処しているかの点検や流れなど | 用語 | 問題 |
テクノロジ系(ITの技術について)には、11分野あります。
基礎理論 | |||
基礎的な数学やAIの技術 | 用語 | 問題 | |
アルゴリズムとプログラミング | |||
プログラムの流れやプログラム言語の特徴など | 用語 | 問題 | |
コンピュータ構成要素 | |||
コンピュータを構成する装置、部品などの役割など | 用語 | 問題 | |
システム構成要素 | |||
システムの構成、処理の仕方、利用の仕方などの特徴など | 用語 | 問題 | |
ソフトウェア | |||
オペレーションシステム(OS)、オープンソースソフトウェア(OSS)の特徴など | 用語 | 問題 | |
ハードウェア | |||
コンピュータの種類や入出力装置の特徴など | 用語 | 問題 | |
情報デザイン | |||
情報デザインのための考え方など | 用語 | 問題 | |
情報メディア | |||
文字や画像など、さまざまな情報をコンピュータで扱う技術やその応用など | 用語 | 問題 | |
データベース | |||
体系的にデータを保存する技術や管理するシステムなど | 用語 | 問題 | |
ネットワーク | |||
コンピュータ同士を結ぶ技術の種類、特徴など | 用語 | 問題 | |
セキュリティ | |||
情報システムを安全に使うための技術や管理の考え方など | 用語 | 問題 |
2024年10月から、試験範囲(シラバス)が変わりました。
ITパスポートのシラバスは、試験に合格するために、何をどの程度覚えるといいか書かれている要項です。
2024年10月から変わりました。
新しい用語についての過去問題がほとんどないので、新しい用語を確認しておくことが大切です。
ざっと、試験範囲を確認してから勉強を始めましょう。
シラバスの内容と出題数の関係、効果的な学習について、次の記事でまとめて紹介しています。
ITパスポートの勉強を本格的に始める前に、ご覧になることをおすすめします。
特に評価の低い分野があると合格できません。
分野別に評価されるので、特に、苦手な分野を作らないことが大切です。
具体的には、年度別に過去(公開)問題を解いた正解率を目標にするよりも、分野別(企業活動、法務など)に問題演習して、点数が特に取れない分野がないようにすることが大切です。
勉強期間は、みちとも が高校で教えていたときは、3か月間くらいでスケジュールを考えていました。
定期考査、部活動の大会、文化祭などの学校行事を考慮したスケジュールです。
3か月以上時間をかけると勉強の意欲が薄れますし、また、短縮すると、他の学校生活に支障をきたしそうでした。
なお、次の記事で、大学生や社会人向きの、1か月勉強計画案を紹介しました。
もともと持っている知識、学習に充てられる時間が人によって異なるので、ITパスポートの勉強期間も異なります。
参考の勉強時間を紹介しましたが、あくまで参考にしていただき、自分の事情に合わせて学習スケジュールを組むのがいいと思います。
受験者の声を聴くと、ITパスポート試験は、過去問題がそのまま出題されることが少ないようです。
「過去問題を徹底的に解く勉強方法」が効果的な資格試験もありますが、ITパスポート試験ではあまりおすすめできません。
次の記事では、過去問題を何回分解くと効率がいいのか説明しています。
問題演習を本格的に始める前に、ご覧になることをおすすめします。
テキストなどを選ぶときは、どれくらい新しい内容に対応しているか確認しましょう。
次のポイントを確認しましょう。
用語が約1600語以上もあるので、用語をすべて覚えようとするのは効率がよくありません。
用語のポイントを覚えて、問題や選択肢からわかることをつなぎ合わせて答えられるようにすると効果的です。
次の記事に、具体的な用語の覚え方を説明しています。
出題範囲が広いので、「足踏み(勉強しているけど、成績が上がらない)状態」になりやすいです。
細部にこだわって、じっくり時間をかけて学習していると、前に学習したことを忘れてしまいます。
スキマ時間にスマホやPCを使ってこまめに、繰り返し学習する勉強が有効です。
次の記事に、覚えたことを長く忘れないようにする具体的な方法を説明しています。
問題文が長く、理解するのが大変な問題が多いです。
問題には、大体6つのパターンがあります。
このパターンを頭に入れて問題を読むと、問題を読むのが楽になります。
次の記事に、6つのパターンごとの問題文の読み解き方を紹介しています。
過去に公開された問題が出題される時は、加工(例えば,事例を追加あるいは削除するなど)されて出題されます。
過去(公開)問題が、本番の試験でどんなふうに加工されて出てくるか知って問題演習をつむことで、本番で役立つ応用力をつけられます。
次の記事に、過去問題演習のコツを説明しています。
目標(受験予定日)の設定をよく考えることが大切です。
試験範囲を確認して、おおまかな計画を立てて勉強することが大切です。
次の記事では、受験日のおおまかな見通しをつける道すじを紹介します。
これまで、ITパスポートについて、次の内容をお話ししました。
資格の勉強は、自分が興味をもった分野から始めるのが一番いいです。
まずは、次のメニューからITパスポートをながめてみませんか?
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