ITパスポート試験 シラバス6にあるストラテジ系の新出用語をまとめて解説します。
いち早く、新出用語を覚えたい方にお勧めです。
企業活動
在宅勤務
Ver.6.0
在宅勤務は、自宅でのテレワークのことです。
テレワークとは、「情報通信技術(ICT)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のことです。
テレワークは働く場所で分けると、自宅で働く在宅勤務、移動中や出先で働くモバイル勤務、本拠地以外の施設で働くサテライトオフィス勤務があります。
モバイル勤務
Ver.6.0
モバイル勤務は、ノートパソコンやPDA、携帯電話等を用いて、移動中等の空き時間にオフィス外で働く作業の総称です。
ICTを活用し、移動中の交通機関や顧客先、カフェなどを就業場所とする働き方です。
サテライトオフィス勤務
Ver.6.0
サテライトオフィスは、オフィスと自宅の中継地となるような場所に設置された小さな分散型オフィスです。オフィスと同等の仕事をこなすため、通信回線によりオフィスと連絡し合える設備を持ちます。
ICTを活用し、本拠地のオフィスから離れたところに設置した部門共用オフィスで就業する施設利用型の働き方です。
総務省|東海総合通信局|ICT用語集 (soumu.go.jp) より
経営上の留意点(労務管理の困難さなど)
Ver.6.0
テレワークの実施には、以下のような留意点があります。
- テレワークにおける人事評価制度
- テレワークに要する費用負担の取り扱い
- テレワーク状況下における人材育成
Q&A | テレワーク総合ポータルサイト (mhlw.go.jp)より
官民データ活用推進基本法
Ver.6.0
官民データ活用推進基本法の目的は、官民データ活用の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進し、もって国民が安全で安心して暮らせる社会及び快適な生活環境の実現です。
デジタル社会形成基本法
Ver.6.0
デジタル社会形成基本法は、デジタル社会の形成に関し、基本理念及び施策の策定に係る基本方針、国、地方公共団体及び事業者の責務を定めた法律です。
デジタル社会形成基本法の目的は、デジタル社会の形成による日本経済の持続的かつ健全な発展と国民の幸福な生活の実現等です。
アンケート
Ver.6.0
アンケートは、複数の対象に、同じ内容、形式の質問を行い、比較できる意見を集めることです。
回答を定型化することで、意見を明確化することができます。
インタビュー(構造化)
Ver.6.0
インタビュー(構造化)は、準備した質問紙やアンケートなどをもとに、相手と対話をしながら質問して答えてもらう方法です。
質問の答えだけでなく、対話の中での自由な意見も記入します。
インタビュー(半構造化)
Ver.6.0
インタビュー(半構造化)は、事前に、質問項目を決めておきます。
質問項目に関して自由に話してもらい、録音したりメモを取る方法です。
インタビュー(非構造化)
Ver.6.0
インタビュー(非構造化)は、質問内容を決めないで、自由に話してもらいながら内容を記録する方法です。
フィールドワーク
Ver.6.0
フィールドワークは、研究者が現地に行って、人やさまざまな状況と関わりながら、インタビューや資料収集などの調査をすることです。
系統図
Ver.6.0
系統図は、目的・目標を達成するための手段・方策を順次展開し、最適手段・方策を追求していく図です。
(基本情報 平成17年春午前 問74より)

最小二乗法
Ver.6.0
最小二乗法は、点の集まりから、近似直線(曲線)などの近似式を導くための手法です。
方程式上の理論値と近似するデータとの差の2乗の合計を最小にします。

マトリックス図
Ver.6.0
マトリックス図は、解決すべき問題に含まれる事象や事柄を2つ以上抽出し、それぞれの要素を組み合わせて、その交点に相互の関連の有無や度合いを表示し、問題解決への発想を得ようとするものです。

交点から発想を得るやり方と、行または列ごとの集計結果から全体の整合性をチェックしたり、発想したりするやり方とがあります。
モザイク図
Ver.6.0
モザイク図は、クロス集計表の各層を縦棒の帯グラフとして表したグラフです。

モザイク図の横幅はカテゴリーの各層の度数の合計に比例します。
モザイク図を使うと、それぞれの度数の割合をより分かりやすく表現することができます。
ロジックツリー
Ver.6.0
ロジックツリーは、次のような図を描きます。

樹木が幹から枝分かれしていくように、ある物事や問題を要素ごとに分解して考えていく思考の枠組み、型です。
コンセプトマップ
Ver.6.0
コンセプトマップ(Concept Map)とは、日本語で「概念地図」と言い、概念と概念の関係を示す図のことです。
つまり、関連性の強い言葉をいくつか並べ、それぞれを線で結ぶことで言葉の関係性を示すための図です。
コンセプトマップで言葉の関係を図にすることで、知識の関係性を視覚的に理解することができます。
シェープファイル
Ver.6.0
シェープファイルは、図形情報(位置,形状など)や属性情報(性質・特徴・数値など)をもつ地図データファイルの集まりです。
地理情報システム(GIS:Geographic Information System)に利用されます。
共起キーワード
Ver.6.0
共起キーワードは、ある単語と一緒に、頻繁に利用される単語です。
テキストデータの可視化
Ver.6.0
テキストデータの可視化は、テキストデータを単語や文節で区切り、それらの出現の頻度、出現傾向などを解析し、得られた情報を文字の大きさ、色を変えて表示することです。
GISデータ
Ver.6.0
GISデータは、空間上の特定の地点又は区域の位置を示す情報(位置情報)とそれに関連付けられた様々な事象に関する情報、もしくは位置情報のみからなる情報です。
地域における自然、災害、社会経済活動などの状況を表現する土地利用図、ハザードマップ等、都市計画図などがあります。
(GISとは・・・ | 国土地理院 (gsi.go.jp)より)
クロスセクションデータ
Ver.6.0
クロスセクションデータは、ある時点における場所・グループ別などに記録した複数の項目を集めたデータのことです。
同一時点での複数項目間の分析ができます。
(データ・データセットの種類 (stat.go.jp)より)

仮説検定
Ver.6.0
仮説検定は、母集団に関するある仮説が統計学的に成り立つか否かを、標本のデータを用いて判断することです。
導き出したい結論が正しいと判断するときに、導き出したい結論とは逆の仮説(帰無仮説)を仮定して、この仮説が正しいとは言えないことを証明することで、導き出したい結論が正しいとします。
(統計的推定と統計的仮説検定 (stat.go.jp) より)
有意水準
Ver.6.0
有意水準は、設定した仮説が間違っていると判断する(仮説を棄却する)確率のことです。
(統計的推定と統計的仮説検定 (stat.go.jp))より
第1種の誤り
Ver.6.0
第1種の誤りは、帰無仮説が正しいのに棄却する(仮説を捨てる)誤りです。
第2種の誤り
Ver.6.0
第2種の誤りは、帰無仮説が間違いなのに棄却しない(仮説を捨てない)誤りです。
モデル化(確定モデル)
Ver.6.0
モデルは、事物や現象の本質的な形状や法則性を抽象化して、より単純化したものを指します。
そして、事物や現象のモデルを作ることをモデル化と呼びます。
妥当性の高いモデル化ができれば、これを使って実際には行う事が困難な実験を計算だけで行なったり、複雑な現象を再現したりするための手段としても活用できます。
確定モデルは、不規則な現象を含まず、方程式などで表せるモデルです。
例えば、空の水槽に毎分5リットル水を入れるときの、x分経過後の水槽にある水量などがあります。
モデル化(確率モデル)
Ver.6.0
確率モデルは、サイコロやクジ引きのような不規則な現象を含んだモデルです。
(高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材 学習16 確定モデルと確率モデルより)

ブレーンライティング
Ver.6.0
ブレーンライティングは、集団で新たなアイディアを生み出すための方法の一つです。
参加者全員がアイデアをシートに記入した後、次の人に回します。
次の人は、前の人のアイデアをもとにさらにアイデアを広げて記入します。
これを、参加者全員で一定時間ごとにアイデアシートを送りまわして、アイデアを広げていく方法です。

アイデアの量を確保でき、発言が苦手な人でもアイデアが出せ、アイデアの量を確保できます。
次の記事に、「企業活動」の重要な用語を、シラバスの項目にしたがって解説しています。
法務
限定提供データ
Ver.6.0
限定提供データは、コンビニエンスストアチェーンの売上データや運輸業者の運送量データなど、事業運営に役立つデータであり、提供元が提供先を限定して販売しているデータです。
(応用情報 令和元年秋午前 問63より)
主に、企業間で複数者に提供・共有されることで、新たな事業の創造や、サービス・製品の付加価値を高めることにつながるなど、その利活用が期待されているデータです。
データ利活用、限定提供データ (METI/経済産業省)
個人識別符号
Ver.6.0
個人識別符号は、その情報だけでも特定の個人を識別できる文字、番号、記号、符号などです。
①生体情報を変換した符号として、DNA、顔、虹彩、声紋、歩行の態様、手指の静脈、指紋・掌紋があります。

②公的な番号として、パスポート番号、基礎年金番号、免許証番号、住民票コード、マイナンバー、各種保険証等があります。
個人識別符号も個人情報に当たります。
ISO 26000(社会的責任に関する手引)
Ver.6.0
ISO 26000は、持続可能な発展に貢献するために、あらゆる種類の組織に適用できる社会的責任に関する手引書(ガイダンス文書)です。
ポイントは、
①あらゆる組織を対象としていること
②第三者認証を必要としない手引書(ガイダンス文書)であること
です。
JIS Q 38500(IT ガバナンス)
Ver.6.0
JIS Q 38500は、IT ガバナンスについての規格です。
IT ガバナンスは、企業が競争優位性構築を目的に、 IT戦略の策定・実行をコントロールし、あるべき方向へ導く組織能力のことです。
(ITパスポート 令和2年 問45より)
次の記事に、「法務」の重要な用語を、シラバスの項目にしたがって解説しています。
ビジネスインダストリ
ITS
Ver.6.0
ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)
ITSは、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称です。
((道路:ITS関連用語集 – 国土交通省 (mlit.go.jp)より)

セルフレジ
Ver.6.0
セルフレジは、商品の読み取りから支払いまで、客が自分で行うレジシステムです。
住民基本台帳ネットワークシステム
Ver.6.0
住民基本台帳ネットワークシステムは、住民の利便性の向上と国及び地方公共団体の行政の合理化を目的に、住民基本台帳をネットワーク化した、全国共通の本人確認ができるシステムです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
マイナンバーカード
Ver.6.0
マイナンバーカードは、マイナンバー(個人番号)が記載された顔写真付のカードです。
本人確認のための身分証明書として利用できるほか、自治体サービス、e-Tax等の電子証明書を利用した電子申請等、様々なサービスにも利用できます。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
緊急速報
Ver.6.0
緊急速報は、国から携帯電話会社に配信したJアラート情報を個々の携帯電話利用者にメール(エリアメール・緊急速報メール)で伝達するものです。
( 平成29年版 消防白書 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
J アラート(全国瞬時警報システム)
Ver.6.0
J アラートは、弾道ミサイル攻撃に関する情報や緊急地震速報、津波警報、気象警報などの緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステムです。
( 全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要 | 消防庁の組織および所掌業務 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AI 利活用ガイドライン
Ver.6.0
AI 利活用ガイドラインは、AI の利用者が AI を利用するに当たって自主的な対応を講ずることが期待される事項を「AI 利活用原則」としてとりまとめ、その実現のために講ずることが期待される具体的な措置についての解説を行ったものです。
(AI 利活用ガイドラインより)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
スマート農業
Ver.6.0
スマート農業は、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のことです。
次のようなスマート農業の効果があります。
・ロボットトラクタやスマホで操作する水田の水管理システムなど、先端技術による作業の自動化により規模拡大が可能に
・熟練農家の匠の技の農業技術を、ICT技術により、若手農家に技術継承することが可能に
・センシングデータ等の活用・解析により、農作物の生育や病害を正確に予測し、高度な農業経営が可能に
(スマート農業とは、どのような内容のものですか。活用によって期待される効果を教えてください。:農林水産省 (maff.go.jp)より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
次の記事に、「ビジネスインダストリ」の重要な用語を、シラバスの項目にしたがって解説しています。
まとめ
ここまで、ITパスポート試験 シラバス6にあるストラテジ系の新出用語をまとめて解説しました。
なお、次の記事では、重要な用語(シラバス4、5、6の新出用語中心)を、シラバスの項目にしたがって解説しています。新出用語を一通り確認したら、新出用語と他の関連用語との違いなど、ご確認ください。
コメント