ITパスポート試験 シラバス6対応 テクノロジ系 情報デザイン(ヒューマンインタフェース) についての出題傾向、学習ポイント、重要な用語を紹介します。
「情報デザイン」出題傾向
「情報デザイン」から、1問程度(テクノロジ系45問中)出題される可能性があります。
平成5年過去(公開)問題では、「情報デザイン」からの出題はありませんでした。
令和2年以降、過去(公開)問題において、出題はありません。
Ver.○.○の表示について
用語が初めて掲載されたときの、シラバスのバージョンです。
Ver.4.0、Ver.5.0は、シラバスの比較的新しい用語です。
Ver.6.0と同じく要注意用語です。
表示がないのは、Ver.3以前からシラバスにある用語です。
情報デザイン

情報デザインの考え方や手法はシラバス6の新しい項目だよ。
過去問が少ないから用語を覚えることが大切だよ。
デザインの原則
Ver.6.0
デザインの原則は、報を正しくスピーディーに届けるための原則です。
近接、整列、反復、対比の4つの原則があります。
デザインの原則(近接)
Ver.6.0
近接の原則は、「グループに分ける」ことです。

関係するものを集め、関係の薄いものとはスペースを開け距離をとるように配置することで、わかりやすいデザインになります。
デザインの原則(整列)
Ver.6.0
整列の原則は、「きっちりと揃える」ことです。

文字や形の位置、大きさを揃えることで、直感的に情報の構成を理解できるようになります。
デザインの原則(反復)
Ver.6.0
反復の原則は、「パターンでわかりやすく」することです。

デザインに一貫したパターンがあることで、はじめて見る人でも内容を理解しやすくなります。
デザインの原則(対比)
Ver.6.0
対比の原則は、「一番伝えたいこと」を強調することです。

色や形、大きさなどで他のパーツよりも目立たせることで、目を留めてほしい部分を強調します。
シグニファイア
Ver.6.0
シグニファイアは、あるモノと人間との 関係を教えてくれるサインです。
「なにができるか」を教えてくれます。
構造化シナリオ法
Ver.6.0
構造化シナリオ法は、UXデザインの手法の1つです。
構造化シナリオ法では、ユーザーのニーズを「価値」と位置づけ、それを満たすシナリオを3つの階層分けて考え、アイデアを詳細化します。
構造化シナリオ法では、抽象度の高い概念を具体的な思考へと変化させていくように考えていきます。
UXデザイン
Ver.5.0
UX(User Experience )
UXは、製品、システム、サービスなどの利用場面を想定したり、実際に利用したりすることによって得られる人の感じ方や反応のことです。
(ITパスポート 令和2年 問18より)
UXデザインは、利用者が得られる人の感じ方や反応を実現する仕組みをデザインすることです。
ピクトグラム
Ver.5.0
ピクトグラムは、何かの情報をわかりやすく伝えるための、文字の代わりに絵を使ったサイン、絵文字です。

インフォグラフィックス
Ver.6.0
インフォグラフィックは、情報やデータを図やイラストを用いることでわかりやすく表現することです。
インフォグラフィックは、情報を伝えたいことを一目で伝えることができます。
電車の路線図や標識などで使用されることが多いです。
インタフェース設計

意味が似ていて,紛らわしい用語があるよ。
セットで覚えると,試験に役立つよ。
用 語 | 内 容 |
ユーザビリティ | 目標とする要求が達成できるか |
アクセシビリティ | 利用できるか |
ユーザビリティ
Ver.5.0
ユーザビリティは、どれだけ利用者がストレスを感じずに、目標とする要求が達成できるかをいうことです。
(基本情報 平成21年春午前 問27より)
問題をチェック! 情報デ 予想1
アクセシビリティ
Ver.5.0
アクセシビリティは、IT機器やソフトウヱア、情報などについて、利用者の身体の特性や能力の違いなどにかかわらず、様々な人が同様に操作、入手、利用できる状態又は度合いです。
(ITパスポート 令和4年 問33より)
ジェスチャーインタフェース
Ver.5.0
ジェスチャーインタフェースは、手や指などの体の動きで、コンピュータに情報を入力するユーザーインタフェースです。
VUI
Ver.5.0
VUI(Voice User Interface)
VUIは、音声を利用してコンピュータやデバイスに情報を入力するインタフェース技術
CSS
CSS(Cascading Style Sheets) CSSは、HTML文書の文字の大きさ、文字の色、行間などの視覚表現の情報を扱う標準仕様です。
(基本情報 平成28年春午前 問24より)
Webページの作成・編集において、 HTMLとCSSを組み合わせて利用することで、Webサイト全体の色調やデザインに統一性をも たせることができます。
(ITパスポート平成25年秋 問80より)
モバイルファースト
Ver.5.0
モバイルファーストは、スマホユーザーに最適化したデザイン構成にすることです。
人間中心設計
Ver.6.0
人間中心設計は、システムの使い方に焦点を当て、人間工学やユーザビリティの知識と技術を適用することにより、インタラクティブシステムをより使いやすくすることを目的とするシステム設計と開発へのアプローチです。
(『人間中心設計の国際規格ISO9241-210:2010のポイント』のP7より引用)
まとめ
これまで、テクノロジ系「情報デザイン(ヒューマンインタフェース)」の最新の用語について、出題傾向、学習ポイント、重要な用語を解説しました。
【出題傾向】
「情報デザイン」から、1問程度(テクノロジ系45問中)出題される可能性があります。
平成5年過去(公開)問題では、「情報デザイン」からの出題はありませんでした。
令和2年以降、過去(公開)問題において、出題はありません。
【学習ポイント】
・情報デザイン
→過去問題がないので、用語を覚えることが大切です。
・インタフェース設計
→紛らわしい用語をセットで覚えましょう。
【重要用語】
シラバス5、6で、新しい用語が増えました。
ユーザビリティ、アクセシビリティなど似たような意味の用語があるので、必ず違いを確認しておきましょう。
以上、テクノロジ系「情報デザイン(ヒューマンインタフェース)」の重要な用語について解説しました。
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