ITパスポート試験 シラバス6対応 ストラテジ系 ビジネスインダストリ についての出題傾向、学習ポイント、重要な用語を紹介します。
- 出題傾向
- ビジネスシステム
- ITS
- RFID
- セルフレジ
- SFA
- デジタルツイン
- サイバーフィジカルシステム
- ブロックチェーンの活用
- トレーサビリティの確保
- スマートコントラクト
- 住民基本台帳ネットワークシステム
- マイナンバーカード
- マイナポータル
- 緊急速報
- J アラート(全国瞬時警報システム)
- 人間中心のAI 社会原則
- 人間中心のAI 社会原則(人間中心の原則)
- 人間中心のAI 社会原則(公平性・説明責任・透明性の原則)
- AI 利活用ガイドライン
- 信頼できるAI のための倫理ガイドライン
- 人工知能学会倫理指針
- 特化型AI
- 汎用AI
- AIによる認識
- AIによる自動化
- AIアシスタント
- AIによるビッグデータの分析
- 教師あり学習による予測
- 教師なし学習によるグルーピング
- 強化学習による制御
- 複数技術を組み合わせたAIサービス
- データのバイアス
- 統計的バイアス
- 社会の様態によって生じるバイアス
- AI利用者の悪意によるバイアス
- アルゴリズムのバイアス
- AIサービスの責任論
- トロッコ問題
- エンジニアリングシステム
- e-ビジネス
- IoT システム・組込みシステム
- 学習に役立つ情報
- まとめ
出題傾向
9問程度(ストラテジ系35問中) 多い!
令和3年春は減少,ただし,油断できない
Ver.○.○の表示について
用語が初めて掲載されたときの、シラバスのバージョンです。
表示がないのは、Ver.3以前です。
ビジネスシステム

シラバス5以降、AIの利活用に関する用語だ増えているよ。
しっかり、用語の名称と、どんなことを指すのか覚えようね。
ITS
Ver.6.0
ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)
ITSは、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称です。
(ITS関連用語集 – 国土交通省 (mlit.go.jp)より)
RFID
RFID(Radio Frequency Identification)
RFIDは、無線通信でデータを読み込んだり書き換えたりすることができるシステムです。
スキマ時間問題9-1セルフレジ
Ver.6.0
セルフレジは、商品の読み取りから支払いまで、客が自分で行うレジシステムです。
SFA
SFA(Sales Force Automation)
SFAは、営業情報・ノウハウを共有して、営業活動を支援するシステムです。

デジタルツイン
Ver.5.0
デジタルツインは、ディジタル空間に現実世界と同等な世界を、様々なセンサで収集したデータを用いて構築し、現実世界では実施できないようなシミュレーションを行うことができる技術です。
(応用情報 平成31年春 午前問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
サイバーフィジカルシステム
Ver.5.0
CPS(Cyber Physical System)
サイバーフィジカルシステムを活用した例として、次の事例が出題されました。
現実世界の都市の構造や活動状況のデータによって仮想世界を構築し、災害の発生や時間軸を自由に操作し、現実世界では実現できないシミュレーションを行う。
(応用情報 令和2年秋 午前問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
ブロックチェーンの活用
ブロックチェーンは、複数のコンビュータが閉じ内容のデータを保持し、各コンビュータがデータの正当性を検証して保証することによって、矛盾なくデータを改ざんすることが困難とする技術です。
ブロックチェーンは暗号資産の基盤技術ですが、次の場面でも活用されています。
①トレーサビリティの確保
②業務の効率化・自動化(スマートコントラクト)
トレーサビリティの確保
Ver.5.0
トレーサビリティとは、追跡できることです。
例えば、次のようなトレーサビリティの事例があります。
肉や魚に貼つであるラベルをよりどころに生産から販売までの履歴を確認できる。
(ITパスポート 平成26年春 問5より)
トレーサビリティを確保するには、各製品に対して個別に作業履歴を残す作業が必要です。
製品のサプライチェーン上で関わる業者の数は多岐にわたるので、それらをすべてを管理する困難でした。
ブロックチェーンには、①データの分散管理が可能である、➁データ書き換えが不可能という特性があるので、これまでのトレーサビリティの課題解決に有効です。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
スマートコントラクト
Ver.5.0
スマートコントラクトは、ブロックチェーンを利用した契約の自動化を指します。
契約の取り決め後に条件が整うと、契約の履行や決済が自動で実行されます。
コントラクト(contract)は、契約という意味です。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
住民基本台帳ネットワークシステム
Ver.6.0
住民基本台帳ネットワークシステムは、住民の利便性の向上と国及び地方公共団体の行政の合理化を目的に、住民基本台帳をネットワーク化した、全国共通の本人確認ができるシステムです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
マイナンバーカード
Ver.6.0
マイナンバーカードは、マイナンバー(個人番号)が記載された顔写真付のカードです。
本人確認のための身分証明書として利用できるほか、自治体サービス、e-Tax等の電子証明書を利用した電子申請等、様々なサービスにも利用できます。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
マイナポータル
Ver.5.0
マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスです。
子育てや介護をはじめとする、行政手続の検索やオンライン申請がワンストップでできたり、行政機関からのお知らせを受け取れたりする、自分専用のサイトです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
緊急速報
Ver.6.0
緊急速報は、国から携帯電話会社に配信したJアラート情報を個々の携帯電話利用者にメール(エリアメール・緊急速報メール)で伝達するものです。
( 平成29年版 消防白書 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
J アラート(全国瞬時警報システム)
Ver.6.0
J アラートは、弾道ミサイル攻撃に関する情報や緊急地震速報、津波警報、気象警報などの緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステムです。
( 平成29年版 消防白書 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
人間中心のAI 社会原則
Ver.5.0
人間中心のAI 社会原則は、「AI-Ready な社会」を実現し、AI の適切で積極的な社会実装を推進するための、各ステークホルダーが留意すべき基本原則です。
政府が公表しました。
AI-Ready な社会とは、「AI の恩恵を享受している社会」、または、「必要な時に直ちに AI を活用できる社会」を言います。
社会実装とは、研究成果が製品として市場に普及したり、行政サービスに反映されること
ステークホルダとは、利害関係者です。この場合、ほとんどすべての人です。
人間中心のAI 社会原則(人間中心の原則)
AI の利用は、憲法及び国際的な規範の保障する基本的人権を侵すものであってはならない。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
人間中心のAI 社会原則(公平性・説明責任・透明性の原則)
「AI-Ready な社会」においては、AI の利用によって、人々が、その人の持つ背景によって不当な差別を受けたり、人間の尊厳に照らして不当な扱いを受けたりすることがないように、
①公平性及び透明性のある意思決定とその結果に対する説明責任(アカウンタビリティ)が適切に確保される
と共に、
②技術に対する信頼性(Trust)が担保される
必要がある。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AI 利活用ガイドライン
Ver.6.0
AI 利活用ガイドラインは、AI の利用者が AI を利用するに当たって自主的な対応を講ずることが期待される事項を「AI 利活用原則」としてとりまとめ、その実現のために講ずることが期待される具体的な措置についての解説を行ったものです。
(AI 利活用ガイドラインより)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
信頼できるAI のための倫理ガイドライン
Ver.5.0
Ethics guidelines for trustworthy AI
信頼できるAI のための倫理ガイドラインは、倫理的かつ責任のあるAIを推進するための取り組みの世界基準(EUが公表)です。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
人工知能学会倫理指針
Ver.5.0
人工知能学会倫理指針は、自らの社会における責任を自覚し、社会と対話するための、倫理的な価値判断の基礎となる倫理指針(人工知能学会 公表)です。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
特化型AI
Ver.5.0
特化型AIは、特定の内容に関する思考・検討にだけに優れている人工知能です。
次のような例があります。
- 将棋に関する思考・検討のみできる人工知能
- 掃除に関する思考・検討のみできる人工知能
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
汎用AI
Ver.5.0
汎用AIは、様々な思考・検討を行うことができ、初めて直面する状況に対応できる人工知能です。
将棋、炊事、掃除、洗濯といった様々な分野および初めての状況に対する思考・検討ができます。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AIによる認識
Ver.5.0
次のような例があります。
- 顔認証システム
- 医用画像診断
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AIによる自動化
Ver.5.0
次のような例があります。
- RPA(Robotic Process Automation)による定形処理の自動化
- 工場での品質検査
- 農業での栽培マシン、自動耕運ロボット
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AIアシスタント
Ver.5.0
AI アシスタントは、AIを使って私たちの生活や活動を補助してくれるような役割を果たすものです。
次のような例があります。
・iPhonenoでSiri、Windows10以降に搭載されているCortana
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AIによるビッグデータの分析
Ver.5.0
次のような例があります。
- BI(企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することで、経営上などの意思決定に役立てる手法や技術)
- 自動運転
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
教師あり学習による予測
Ver.5.0
教師あり学習は、機械学習の手法の一つです。
正解のデータを提示したり、データが誤りであることを指摘したりすることによって、未知のデータに対して正誤を得ることを助けて学習させます。
(基本情報 平成31年春午前 問4より)
次のように利用できます。
○売上予測
店などの売上を予測します。
過去の売上と天候、立地、プロモーション情報等のデータで学習します。
○り患予測
例えば、健診データから病気になる可能性を予測します。
大量の健診データなどの推移で学習します。
○成約予測
成約予測は、契約が成立する可能性を予測します。
例えば、営業活動で、見込み客の優先順位付けができます。
過去の成約結果と商品情報・顧客情報(顧客アンケート結果など)のデータで学習します。
○離反予測
離反予測は、企業の商品やサービスを利用していた顧客が、利用をやめる可能性を予測します。
離反の結果と利用者の利⽤状況データでなどで学習します。
なお、次の例が試験に出ました。
録音された乳児の泣き声と、泣いている原因から成るデータを収集して入力することによって、乳児が泣いている原因を泣き声から推測する。
(ITパスポート 令和4年 問24より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
教師なし学習によるグルーピング
Ver.5.0
教師なし学習は、機械学習の手法の一つです。
データ同士の類似度を定義し,その定義した類似度に従って似たもの同士は同じグループに入るようにデータをグループ化するクラスタリングをします。
(応用情報 令和元年秋午前 問4より)
次のように利用できます。
○顧客セグメンテーション
顧客セグメンテーションは、自社の製品・サービスの対象となる市場を特定の要素(年齢、性別、家族構成、行動)など)で細分化することです。市場を細かく分けることで、市場に応じた効果的なマーケティング活動ができます。
○店舗クラスタリング
店舗クラスタリングは,消費者の購買履歴から得られる特徴 を用いて店舗を分類することです。分類した店舗の特徴にあわせた商品構成の改善を行い、全店舗の平均売り上げを向上させることができます。
なお、次の例が試験に出ました。
衣料品を販売するサイトで、利用者が気に入った服の画像を送信すると、画像の特徴から利用者の好みを自動的に把握し、好みに合った商品を提案する。
(ITパスポート 令和4年 問24より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
強化学習による制御
Ver.5.0
強化学習は、機械学習の手法の一つです。
個々の行動に対しての善しあしを得点として与えることによって、得点が最も多く得られるような方策を学習させます。
(基本情報 平成31年春午前 問4より)
次のように利用できます。
○自動車の自動走行制御
自動車において、「目で見て周囲の状況を把握する部分」にAIを活用した。
実際に発生し得る状況をデータとして準備し、そのデータでさまざまな状況で物体を認識できるようにAIをトレーニングした。
○建築物の揺れ制御
AIが、地震の揺れに応じて建物内部のダンパー(揺れを抑える装置)を電動アクチュエータで制御する。
シミュレーションで、地震波に対する制御を数十万回繰り返して、AIに知能を獲得させた。
なお、次の例が試験に出ました。
麺類の山からアームを使って一人分を取、,容器に盛り付ける動作の訓練を繰り返したロポットが、弁当の盛り付けを上手に行う。
(ITパスポート 令和4年 問24より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
複数技術を組み合わせたAIサービス
Ver.5.0
音声認識技自然言語処理の組み合わせの例です。
〇リアルタイムに翻訳を行うサービス
発話の内容を分析し、多言語に翻訳した上でテキストや音声で出力する。
〇自動応答による予約サービス
人間の発話を意味のある文として認識し、AIが受け答えして予約を完了する。
画像認識と自然言語処理を組み合わせの例です。
〇カメラで写した文字を認識して翻訳するサービス
カメラの画像から文字を認識し、別の言語に翻訳した上でテキストや音声で出力する。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
スキマ時間問題7-3スキマ時間問題8-1
スキマ時間問題9-4
データのバイアス
Ver.5.0
データのバイアスは、データが差別、偏見、誤った認識を含んだデータを含んでいること、あるいは、それらが判定結果に反映されることです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
統計的バイアス
Ver.5.0
データのバイアスの1つ
統計的バイアスは、標本抽出の方法や測定の方法によって生じるバイアスです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
社会の様態によって生じるバイアス
Ver.5.0
データのバイアスの1つ
例えば、歴史的にマイノリティとされてきた集団に対する過去の偏見を反映したデータを与える。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AI利用者の悪意によるバイアス
Ver.5.0
データのバイアスの1つ
AI利用者の悪意で偏ったデータを与える。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
アルゴリズムのバイアス
Ver.5.0
アルゴリズムのバイアスは、偏った学習データを与えることで、AIのアルゴリズムが偏った結果を学習してしまうことです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
AIサービスの責任論
Ver.5.0
AI サービスの責任論は、AIが想定外の行為をした場合に、誰が責任負うのか?ということです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
トロッコ問題
Ver.5.0
トロッコ問題は、「多くの人を助けるためなら、1人を犠牲にしてもよいのか」という倫理的ジレンマを問う思考実験です。
自動運転などを含むAI/機械学習の倫理的な課題を考える際によく取り上げられます。
ストラテジ系ビジネスインダストリ14.ビジネスシステム
エンジニアリングシステム

新しい用語は少ないです。
過去(公開)問題をしっかりやりましょう。
CAD
CADは、製品の設計にコンビュータを利用し,設計作業の生産性や信頼性の向上を図るシステムです。
(ITパスポート 平成26年秋 問13より)

次の例と誤りやすいので注意しましょう。
(誤り)製品の設計図や部品表など、設計から製造に関する情報を一元管理する。
スキマ時間問題9-2スキマ時間問題10-1
リーン生産方式
Ver.4.0
リーン生産方式は、ジャストインタイムやカンバンなどの生産活動を取り込んだ、多品種大量生産を
効率的に行う生産方式です。
(ITパスポート 平成31年春 問15より)
基本思想は、徹底的なムダの排除による原価低減です。
生産ラインが必要とする部品を必要となる際に入手できるように発注し,仕掛品の量を適正に保ちます。
かんばん方式
Ver.4.0
かんばん方式は、後工程から前工程への生産指示や、前工程から後工程への部品を引き渡す際の納品書として、部品の品番などを記録した電子式タグを用いる生産方式です。
サプライチェーンや内製におけるジャストインタイム生産方式の一つです。
(ITパスポート 令和3年 問35より)
e-ビジネス

シラバス5で,新しい用語がたくさん増えました。
過去(公開)問題が少ないです。
一つ一つの用語を覚えることが大切です。
フリーミアム
Ver.5.0
フリーミアム は、基本的なサービスや製品を無料で提供し,高度な機能や特別な機能については料金を課金するビジネスモデルです。
(基本情報 平成30年秋期午前 問73より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
EFT
Ver.5.0
EFT(Electronic Fund Transfer:電子資金移動)
EFTは、紙幣や手形・小切手などの「紙」を使わずに、情報ネットワークを通じた支払指図により、送金や決済等に伴う資金移動を行うことです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
キャッシュレス決済
Ver.5.0
キャッシュレス決済には、次のメリットがあります。
消費者の利便性の向上
・大金の持ち歩きや小銭の管理が不要
・消費履歴の管理が簡単
店舗の効率化・売上拡大
・現金管理の手間の削減が可能
・インバウンド需要取込など売上拡大が可能
データの利活用
・個人の購買情報をマーケティングに利用
(キャッシュレスの現状及び意義 経済産業省 資料より)
スマートフォンのキャリア決済
Ver.5.0
スマートフォンのキャリア決済は、商品代金を月々の通信料とまとめて支払いできるサービスです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
非接触IC決済
Ver.5.0
非接触IC決済は、カードを決済端末にかざすだけで決済できるサービスです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
QRコード決済
Ver.5.0
QRコード決済は、スマホに表示させたQRコードやバーコードを店側に読み込む、あるいは、店側のQRコードを自分のスマホで読み込んだりして決済を行うサービスです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
FinTech
Ver.4.0
FinTech(フィンテック)
FinTechは、金融業においてIT技術を活用して、これまでにない革新的なサービスを開拓する取組です。
(ITパスポート 令和元年秋 問18より)
次の例が出題されました。
銀行などの預金者の資産を、AIが自動的に運用するサービスを提供する。
(ITパスポート 令和元年秋 問18より)
証券会社において、顧客がPCの画面上で株式売買を行うときに、顧客に合った投資信託を提案したり自動で資産運用を行ったりする、ロボアドバイザのサービスを提供する。
(ITパスポート 令和3年春 問13より)
スキマ時間問題10-4
ICカード・RFID応用システム
Ver.5.0
ICカードは、データの記録や演算をするためにICがカードに組みこまれている、RFID応用システムのひとつです。
RFIDは、無線通信でデータを読み込んだり書き換えたりすることができるシステムです。
商品の在庫管理や清算システムに利用されています。
新しい用語の問題10ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
クラウドソーシング
Ver.5.0
クラウドソーシングは、発注者がインターネット上で発注対象の業務内容や発注条件を告知し、受注者を募集することです。
(応用情報 平成28年秋午前 問72より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
暗号資産
Ver.4.0 Ver.5.0
暗号資産は、不特定の者に対する代金の支払に使用可能で、電子的に記録・移転でき、法定通貨やプリペイドカードではない財産的価値です。
(応用情報 平成30年春午前 問80より)
時号資産の利用者は、暗号資産交換業者から契約の内容などの説明を受け、取引内容やリスク、手数料などについて把握しておくことが大切です。
(ITパスポート 令和3年春 問25より)
なお,シラバス6から,”仮想通貨”の表記はなくなりました。
スキマ時間問題8-4ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
アカウントアグリゲーション
Ver.5.0
アカウントアグリゲーションは、複数のアカウント情報をあらかじめ登録しておくことによって、一度の認証で複数の金融機関の口座取引情報を一括して表示する個人向けWebサービスです。
(基本情報 令和元年秋午前 問72より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
eKYC
Ver.5.0
eKYC(electronic Know Your Customer)
eKYCは、オンライン上で本人確認を完結するための技術です。
従来の、対面や書類郵送などの手続きがいりません。
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
AML・CFTソリューション
Ver.5.0
AML・CFT(Anti-Money Laundering・Countering the Financing of Terrorism:マネーロンダリング・テロ資金供与対策)
AML・CFTソリューションは、電子商取引について、取引のモニタリング、取引のスクリーニング、顧客の身元確認などを支援します。
マネー・ローンダリングは、犯罪行為によって得た収益を合法的な手段で得たように見せかけ、また、収益の出どころをわかりにくくする行為です。
テロ資金供与とは、テロ行為の実行にために資金をテロリスト等に渡す行為です。
ソリューションには、解決策の意味があります。
ストラテジ系ビジネスインダストリ16.e-ビジネス
IoT システム・組込みシステム

用語を覚える時は,「用途」と「効果」に着目するといいよ。
ドローン
Ver.4.0
ドローンは、次のような場面で利用されています。
・空撮
・災害状況の把握
・施設の点検
・測量
・農薬散布、作物の生育状況チェック
・警備
AR グラス・MR グラス・スマートグラス
Ver.5.0
AR グラス・MR グラス・スマートグラスは、いずれも、グラス越しに見える現実空間にデジタルの情報を重ねる機能を持ったものです。
AR(Augmented Reality:拡張現実)
ARグラスは、現実と一緒に仮想的な存在が映し出されます。
例えば、装着して作業現場を歩いているとき、ディスプレイにどのような部分が危険なのかを表示させることができます。
MR(Mixed Reality:複合現実)
MRグラスは、仮想空間と現実空間が融合し、仮想の物体も手で触れて動かすことができます。
例えば、機械の点検・整備などで、作業状況に応じて、どの部品をどのように動かせば良いかを表示させるなどの使い方があります。
スマートグラスは、現実空間に情報を重ねて表示します。他の場所にあるパソコンの図面やマニュアルなどの情報を映し出すことができます。
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
スマートスピーカ
Ver.5.0
スマートスピーカは、音声認識できるAIを搭載したスピーカーです。
話しかけるだけで、音楽鑑賞、天気・ニュースの確認、家電のコントロールなど生活をサポートする機能があります。
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
コネクテッドカー
Ver.4.0
インターネットに接続できる機能が搭載されており,車載センサで計測した情報をサーバへ送信し,そのサーバから運転に関する情報のフィードバックを受けて運転の支援などに活用することができる自動車です。
(ITパスポート 令和3年春 問6より)
例えば、次の機能があります。
①常に最新の地図でナビゲーション
②燃費改善や危険回避に役立つ情報の提供
③音声通話で周辺施設の検索や案内
④事故発生時の緊急通報やサポート
自動運転
Ver.4.0
自動運転には、運転手が関与せずに,自動車の加速,操縦,制動の全てをシステムが行うものもあります。
AI(人工知能)が活用されています。
(ITパスポート 令和元年秋 問22より)
CASE
Ver.5.0
CASE(Connected,Autonomous,Shared & Services,Electric)
C(Connected:コネクテッド)、A(Autonomous:自動運転)、S(Shared & Service:シェアリング/サービス)、E(Electric:電動化)の頭文字をとった造語です。
CASEは、安全かつ快適で利便性の高い次世代のモビリティサービスを構築することを目指す用語です。
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
MaaS
Ver.5.0
MaaS(Mobility as a Service)
MaaSは、地域住民や旅行者一人一人のニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスです。
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
ワイヤレス給電
Ver.4.0
ワイヤレス給電は、電源コードの接続、電極の接触を行わずに、電力を送る技術です。
スマートフォンだけでなく、電気自動車の充電に活用され始めています。
ロボット(産業用)
Ver.4.0 Ver.5.0
工場の製造現場で組立てなどの定型的な作業を行うことに、ロボットが利用されています。
最近の動向
ロボットと人間が、得意分野の作業を分担する”産業用ロボットと人間の協働”が行われています。
総務省 ICTスキル総合習得教材より https://www.soumu.go.jp/ict_skill/pdf/ict_skill_1_4.pdf
ロボット(医療用)
Ver.4.0 Ver.5.0
次のような、医療用のロボットがあります。
- 手術の補助を行う手術ロボット
- 薬品の選択から秤量、配分、分割、分包までほとんどの業務を行う調剤ロボット など
最近の動向
手術の実施や支援を行うロボットの活用が進んでいます。
総務省 ICTスキル総合習得教材より https://www.soumu.go.jp/ict_skill/pdf/ict_skill_1_4.pdf
ロボット(介護用)
Ver.4.0 Ver.5.0
次のような、介護用のロボットがあります。
- リハビリや自立支援を目的としてコミュニケーション型ロボット
- 移動支援の歩行アシストカート など
コミュニケーションロボットは、介護分野における活用も期待されています。
総務省 ICTスキル総合習得教材より https://www.soumu.go.jp/ict_skill/pdf/ict_skill_1_4.pdf
ロボット(災害対応用)
Ver.4.0 Ver.5.0
次のような、災害対応用ロボットがあります。
- がれきの隙間に潜り込んで行って人を捜索する。
- がれきの撤去 など
最近の動向
遠隔操作ができる災害対応ロボット、人に追従して運搬を行う追従運搬ロボットがあります。
総務省 ICTスキル総合習得教材より https://www.soumu.go.jp/ict_skill/pdf/ict_skill_1_4.pdf
IoT がもたらす効果(監視)
Ver.5.0
IoTによる監視について、次の例が出題されました。
機械の温度や振動データをセンサで集めて,インターネットを経由してクラウドシステム上のサーバに蓄積する。
(応用情報 平成30年秋午前 問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
IoT がもたらす効果(制御)
Ver.5.0
IoTによる制御について、次の例が出題されました。
機械に対して,保守員が遠隔地の保守センタからインターネットを経由して,機器の電源のオン・オフなどの操作命令を送信する。
(応用情報 平成30年秋午前 問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
IoT がもたらす効果(最適化)
Ver.5.0
IoTによる最適化について、次の例が出題されました。
クラウドシステム上に常時収集されている機械の稼働情報を基に,機械の故障検知時に,保守員が故障部位を分析して特定する。
(応用情報 平成30年秋午前 問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
IoT がもたらす効果(自律化)
Ver.5.0
IoTによる自律化について、次の例が出題されました。
クラウドサービスを介して,機械同土が互いの状態を常時監視・分析し,人手を介すことなく目標に合わせた協調動作を自動で行う。
(応用情報 平成30年秋午前 問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
クラウドサービス
Ver.4.0
クラウドサービスは、インターネット上にあるアプリケーションやサーバなどの情報資源を、物理的な存在場所を意識することなく利用することが可能です。
(ITパスポート 平成27年春 問20より)
クラウド等のサーバでは、大容量のデータの保存が可能であり、IoT機器が収集した長期間の膨大なデータを蓄積できます。
スマートファクトリー
Ver.4.0
スマートファクトリーは、IoTやAIなどの技術を駆使し、さまざまな工場設備をネットワークで接続して大量のデータを取得・分析することにより、生産性の向上や品質管理の向上を図ることです。
インダストリー4.0
シラ外
インダストリー4.0は、「第4次産業革命」という意味合いがあります。
スマートファクトリーの実現を目指します。
スマート農業
Ver.6.0
スマート農業は,ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のことです。
スマート農業の効果の一例として、次のようなものがあります。
*ロボットトラクタやスマホで操作する水田の水管理システムなど、先端技術による作業の自動化により規模拡大が可能に
*熟練農家の匠の技の農業技術を、ICT技術により、若手農家に技術継承することが可能に
*センシングデータ等の活用・解析により、農作物の生育や病害を正確に予測し、高度な農業経営が可能に
(スマート農業とは、どのような内容のものですか。活用によって期待される効果を教えてください。:農林水産省 (maff.go.jp)より)
マシンビジョン
Ver.5.0
マシンビジョンは、画像の取り込みと処理を行い、必要な情報を抽出して、機器を動作させる技術です。
産業分野で製品の検査等に利用されています。
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
HEMS
Ver.5.0
HEMS(Home Energy Management System)
HEMSは、太陽光発電装置などのエネルギ一機器、家電機器、センサ類などを家庭内通信ネットワークに接続して,エネルギーの可視化と消費の最適制御を行うシステムです。
(基本情報 平成31年春期午前 問71より)
ストラテジ系ビジネスインダストリ17. IoTシステム・組込みシステム
学習に役立つ情報
現実世界へのフィードバックとロボット (soumu.go.jp) 総務省ホームページへ
IoTとデータ利活用の全体像 (soumu.go.jp) 総務省ホームページへ
まとめ
これまで,ストラテジ系「ビジネスインダストリ」の最新の用語について,出題傾向,学習ポイント,重要な用語を解説しました。
【出題傾向】
毎回,安定して9問程度(ストラテジ系35問中) 出題されている。
【学習ポイント】
- ビジネスシステム
→AIの利活用に関する用語の名称と,どんなことを指すのか覚えましょう。 - エンジニアリングシステム
→新しい用語は少ないでので,過去(公開)問題をしっかりやりましょう。 - e-ビジネス
→新しい用語がたくさんあるので,一つ一つの用語を覚えましょう。 - IoTシステム・組込みシステム
→「用途」と「効果」に着目して,新しい用語を覚えましょう。
【重要用語】
シラバス4,5,6の新しい用語を中心に解説しました。
用語を覚えたら,過去問題を解いてみましょう。
以上,ストラテジ系「ビジネスインダストリ」の最新の用語について解説しました。
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