ITパスポート試験 シラバス6対応 ストラテジ系 システム企画 についての出題傾向、学習ポイント、重要な用語を説明します。
出題傾向
2問程度(ストラテジ系35問中)
最低でも1問,多いとき(令和3年春公開)は3問出題
Ver.○.○の表示について
用語が初めて掲載されたときの、シラバスのバージョンです。
表示がないのは、Ver.3以前です。
システム化計画
システム化計画

目的と作業を覚えよう。
過去(公開)問題に出ているよ。
システム化計画の目的は、システム化の全体像を明らかにすることです。
システム化計画では、次のような作業を行います。
- 対象業務を分析する。
(ITパスポート 平成31年春 問6より) - 情報システム戦略に基づいてシステム化構想、システム化基本方針を立案する。
- 各システムの開発順序、概算コストを明らかする。
(ITパスポート 令和3年 問22より) - 効果を明らかにする。
(ITパスポート 平成29年春 問19より)
要件定義

目的と作業を覚えよう。
過去(公開)問題に出ているよ。
要件定義
要件定義の目的は、経営戦略やシステム戦略、利用者のニーズを考慮して、システムに求める機能及び要件を定義することです。
要件定義で、次のような作業を行います。
- 利用者の要求の調査
- 調査内容の分析
- 現行業務の分析
(ITパスポート 平成31年春 問17より) - 業務要件の定義
(ITパスポート 平成26年春 問26より) - 機能要件・非機能要件の定義
(ITパスポート 平成29年秋 問55より) - 要件の合意
調達計画・実施

調達の流れ,文書(名称,内容)を覚えよう。
調達
調達の目的は,要求者が要求するモノを,適切なタイミングで,要求者に届けることです。
調達では,基本的に次の流れで行われます。
- 情報提供依頼(RFI:Request For Information)、提案依頼書(RFP:Request For Proposal)の作成と配付
- 選定基準の作成
- ベンダ(供給元,販売者)からの提案書及び見積書の入手
- 提案内容の比較評価
- 調達先の選定
- 契約締結
- 受入れ・検収

RFI
RFI(Request For Information:情報提供依頼)
PFIは、提案依頼書の作成に先立って,考えうる手段や技術動向に関する情報を集めるために、ベンダ企業に対しシステム化の目的や業務概要を明示し、情報提供を依頼することです。
RFP
RFP(Request For Proposal:提案依頼書)
RFPは、ベンダ企業に対し、導入システムの概要や提案依頼事項、調達条件などを明示し、提案書の提出を依頼するための文書です。

提案書
提案書は、ベンダ企業が、RFP を基に検討したシステム構成、開発手法などの内容を依頼元に対して提案するために作成する文書です。
見積書
見積書は、システムの開発、運用、保守などにかかる費用を示す文書であり、取引先の選定や発注内容の確認にとって重要です。

グリーン調達
Ver.4.0
グリーン調達は、品質や価格の要件を満たすだけでなく、環境負荷の小さい製品やサービスを,環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入することです。
(基本情報 平成29年秋午前 問64より)
AI・データの利用に関する契約ガイドライン
Ver.5.0
AI・データの利用に関する契約ガイドラインは、経済産業省が策定しました。
データ共有・利活用への取組み、及び、その鍵となるAIの開発・利用の促進を図ることが目的です。
内容は、当事者間/関係者間のギャップを埋め、契約コストを削減するとともに、契約による適切な権利義務の分配を促しています。
ストラテジ系経営システム企画24.調達計画・実施
まとめ
これまで、ストラテジ系「システム企画」の最新の用語について、出題傾向、学習ポイント、重要な用語を解説しました。
【出題傾向】
毎回,安定して2問程度(ストラテジ系35問中)
【学習ポイント】
- システム化計画
→目的と作業を覚えましょう。 - 要件定義
→目的と作業を覚えよう。 - 調達計画・実施
→調達の流れ,文書(名称,内容)を覚えましょう。
【重要用語】
シラバス4,5,6の新しい用語はわずかです。
記事に示した用語をしっかり学習しておきましょう。
以上,ストラテジ系「システム企画」の重要な用語について説明しました。
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