ITパスポート試験の問題は、長い文章の問題が多くて読みにくいです。
でも、実は、問題構成パターンがあり、そのパターンを知ると問題が読みやすくなります。
ここでは、問題構成パターンとそのパターンの問題の解き方、学習方法を説明します。
問題を速く正しく読み取れるようになって、覚えた知識を十分に生かしましょう。
ITパスポートには、問題構成パターンがあります。

公開問題(過去問題)を整理すると、下に挙げた種類の問題構成パターンがあります。
①用語に合う説明を選ぶ問題
②説明に合う用語を選ぶ問題
③手順を読み取って結果を答える問題
④条件を読み取って計算する問題
⑤用語・説明文の組み合わせを選ぶ問題
⑥具体的事例を選ぶ問題
そして、それぞれ問題の解き方があります。
次の節では、問題構成パターンと問題の解き方を、構成パターンごとに説明します。
問題構成パターンと問題の解き方
①用語に合う説明を選ぶ問題

この問題を考えてみてください。
正解は、ウです。
ここで、ほかの選択肢が何を差しているか考えてみましょう。
アは、集中処理システム
イは、エンドユーザーコンピューティング
エは、グリッドコンピューティングを指しています。
このような問題では、説明を比較して、正解でない他の選択肢が何を説明しているか確認しましょう。
多くの用語についての知識が身に付き、誤りやすい用語も区別できるようになります。
説明を比較し、それぞれ何を指しているのか確認する。
多くの用語についての知識が身に付き、用語を区別する力を養える。
②説明に合う用語を選ぶ問題

次にこの問題を見てください。
正解は、アです。
ここで、ほかの選択肢がどんな用語なのか確認しましょう。
イは、エネルギーの可視化と消費の最適制御
ウは、人の自然な動作によるユーザーインタフェース
エは、電力線を利用した通信技術
です。
このような問題では、正解でない他の選択肢がどんな用語なのか確認しましょう。
多くの用語について、知識が身に付きます。
正解でない他の選択肢が、どんな用語なのか確認する。
多くの用語について、知識が身に付く。
③手順を読み取って結果を答える問題

令和3年春に、こんな問題が出ました。

解ける気しない。
このような問題を解くには、問題に慣れておくこと必要です。
このような問題では、上に示したポイントを常に考えて演習しましょう。
面倒に見える問題でも、落ち着いて考えて解けるようになります。
問題の中に、ヒントがある。
ア~エの中に必ず答えがある。
代入して成り立たない場合が1つでもあれば、その記号は正解でない。
落ち着いて考えて解けるようになる。
なお、令和3年春 問74を動画で解説しました。
④条件を読み取って計算する問題

過去問題に似たような問題が多くあります。
例えば、上の問題は、平成28年春 問20の類似問題です。
このような問題を解けるようになるには、基本公式を覚えることが第一です。
次に、似たような問題を解き、求めるもの、条件を比較して違いを見つけ、公式の使い方のバリエーションを覚えましょう。
公式を覚える。
類似の問題を解き、求めるもの、条件を比較して違いを見つけ、公式の使い方のバリエーションを知る。
多くのバリエーションの問題に、対応する力が得られる。
⑤用語・説明の組み合わせを選ぶ問題

正解は、エです。
このような問題では、aからcについて、それぞれ、条件に合うかひとつづつ確認することが大切です。
よく、条件に合うものが2つあるときに、条件があうものを見つけたら、すぐに答えてしまうミスを見ます。
問題演習でaからcについて、ていねいに確認することで、試験での”かんちがい”を防ぐことができます。
a~cについて、条件に合うかすべて確認する。
”かんちがい”による誤りを防ぐことができる。
⑥具体的事例を選ぶ問題

正解は、ウです。
ここで、ほかの選択肢がどんな事例なのか確認しましょう。
アは、フォールトトレラントシステムの事例
イは、ロックアウトの事例
エは、自動車保険の等級制度の事例
です。
このような問題では、正解でない他の選択肢がどんな事例なのか確認しましょう。
ITパスポート試験ではたくさんの事例が問題に出ます。
事例を覚えることで、多くの問題が解けるようになります
正解でない他の選択肢が、何の事例か確認する。
事例を使った多くの問題に対応できる。
まとめ
問題構成パターンとそのパターンの問題の解き方をまとめると次のようになります。
①用語に合う説明を選ぶ問題
→ 説明を比較し、それぞれ何を指しているのか確認する。
②説明に合う用語を選ぶ問題
→正解でない他の選択肢が、どんな用語なのか確認する。
③手順を読み取って結果を答える問題
→問題の中に、ヒントがある。
ア~エの中に必ず答えがある。
代入して成り立たない場合が1つでもあれば、その記号は正解でない。
④条件を読み取って計算する問題
→公式を覚える。
類似の問題を解き、求めるもの、条件を比較して違いを見つけ、公式の使い方のバリエーションを知る。
⑤用語・説明文の組み合わせを選ぶ問題
→a~cについて、条件に合うかすべて確認する。
⑥具体的事例を選ぶ問題
→正解でない他の選択肢が、何の事例か確認する。
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