みちとも の通信エンジニア(15年)から教師への転職、情報処理技術者試験などの高校生への指導経験(15年以上)にもとづいた内容です。
必ず、【ITパスポート試験Webサイトのトップページ】でも内容をご確認ください。

ITパスポートは、試験の合格者について、”ITに関する基礎的な知識を備えていること”を、国が証明する資格です。
みちとも の場合、転職する時、国家資格が大変役立ちました。
教員採用試験の面接で、情報処理技術者の資格、企業で働きながら取得した各種資格を使って、自分をアピールできました。
ITパスポートを持つことでできる職業はありませんが、人生の変わり目で自分をアピールできます。
予測困難な社会では、いつ人生の変わり目が来るかわかりません。
いつでも、客観的に自分をアピールできることが大切です。
高校生は、就職や進学の面接で、”日々の勉強、部活動等で時間がない中で、高校生としてはレベルの高い資格取得に計画的に取組み、成果を出したこと”をアピールできます。
大学生は、就職の面接で、”社会で求められるITに関する基礎的な知識を備えていること”を客観的に証明できます。
社会人にとっては、社内人事制度の評価対象になる場合や、転職の際に役立つことがあります。

全体の合格率は50%、高校生は30%程度の試験です。
合格率が何%であっても、実際の”難しい””やさしい”は、その人の主観によります。
みちとも は、高校生がITパスポートに合格して、自分の人生を切り開いていく姿(就職、大学入学など)をたくさん見てきました。
その意味で、”難しい””やさしい”に関係なく、挑戦しても意味がある資格だと思います。
在学中に取得できなかった生徒もいました。
そのような生徒でも、ITパスポートの勉強の中で、他の勉強や社会で役立つ事柄を身につけていました。

試験会場のパソコンを使って試験をします。CBT(Computer Based Testing)方式と呼ばれます。
ディスプレイに表示された試験問題に対して、マウス、キーボードを使って答える試験です。
4つの選択肢から、適切(たまに、適切でない)と考えられる選択肢を一つ選択します。
こちらの【ITパスポート試験Webサイトのトップページ】からアクセスして、事前にCBTを体験できます。
解答終了後、結果がその場でわかります。(なお、ディスプレイに表示、印刷不可)
試験終了後にITパスポート試験ホームページから試験結果レポート注)をダウンロードすることもできます。
注)合格証書とは違います。
結果がすぐにわかるので、早く、次のことを考えることができます。
資格が必要になった時に、いつでも受験できて、すぐに合格証書が手に入るわけではありません。
地域によって、試験の開催状況が異なります。
あらかじめ、受験を希望する地域の試験開催状況(試験日、会場、座席数など)を確認しましょう。
また、合格してから、合格証書を受け取るのにも時間がかかります。
たとえば、令和5年4月の受験者の合格証書は、合格発表は6月14日の発送予定です。

試験時間は120分、出題は100問あります。
試験時間は、十分にあります。
浅く、幅広い知識の問題です。
次の3分野の問題が出題されます。
- 企業の経営全般について(ストラテジ系)
- ITの管理について(マネジメント系)
- ITの技術について(テクノロジ系)
ストラテジ系(企業の経営全般について)には、7分野あります。
マネジメント系(ITの管理について)には、5分野あります。
テクノロジ系(ITの技術について)には、11分野あります。
シラバス6にもとづいて、問題が出ます。
ITパスポートのシラバスは、試験に合格するために、何をどの程度覚えるといいか書かれている要項です。
令和5年4月現在行われている試験は、シラバス6にもとづいています。
シラバス6と問題の関係、効果的な学習について、次の記事でまとめて紹介しています。
ITパスポートの勉強を本格的に始める前に、ご覧になることをおすすめします。

特に評価の低い分野があると合格できません。
- 600点以上/1,000点(総合評価の満点)
- ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
- マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
- テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
分野別に評価されるので、特に、苦手な分野を作らないことが大切です。
具体的には、年度別に過去(公開)問題を解いた正解率を目標にするよりも、分野別(企業活動、法務など)に問題演習して、点数が特に取れない分野がないようにすることが大切です。

勉強期間は、みちとも が高校で指導していたときは、3か月間くらいでスケジュールを考えていました。
定期考査、部活動の大会、文化祭などの学校行事との絡みを考えたスケジュールです。
3か月以上時間をかけると勉強の意欲が薄れますし、また、短縮すると、他の学校生活に支障をきたしそうでした。
なお、次の記事で、大学生や社会人向きの、1か月学習スケジュール案を紹介しました。
もともと持っている知識、学習に充てられる時間が人によって異なるので、ITパスポートの勉強期間も異なります。
参考の勉強時間を紹介しましたが、あくまで参考にしていただき、自分の事情に合わせて学習スケジュールを組むのがいいと思います。

受験者の声を聴くと、ITパスポート試験は、過去問題がそのまま出題されることが少ないようです。
”過去問題を徹底的に解く勉強方法”が効果的な資格試験もありますが、ITパスポート試験ではあまりおすすめできません。
次の記事では、過去問題を何回分解くと効率がいいのか説明しています。
問題演習を本格的に始める前に、ご覧になることをおすすめします。
テキストなどを選ぶときは、どれくらい新しい内容に対応しているか確認しましょう。
次のポイントを確認しましょう。
- どの部分がシラバス6の新しい内容や用語なのか明記されてるか?
- シラバス6での新しい内容や用語をていねいに解説しているか?
- シラバス6の新しい内容についての予想問題がたくさんあるか?
本サイトは、ITパスポート受験者のために、市販のテキストの内容を補うように制作しています。
勉強には、市販のテキストと本サイトを合わせて利用することをおすすめします。

用語が約1600語もあるので、用語をすべて覚えようとするのは効率がよくありません。
用語のポイントを覚えて、問題や選択肢からわかることとをつなぎ合わせて答えられるようにすると効果的です。
次の記事に、具体的な用語の覚え方を説明しています。
出題範囲が広いので、”足踏み(勉強しているけど、成績が上がらない)状態”になりやすいです。
細部にこだわって、じっくり時間をかけて学習していると、前に学習したことを忘れてしまいます。
スキマ時間にスマホやPCを使ってこまめに、繰り返し学習する勉強が有効です。
次の記事に、覚えたことを長く忘れないようにする具体的な方法を説明しています。
問題文が長く、理解するのが大変な問題が多いです。
問題には大体6つのパターンがあります。
このパターンを理解することで、問題を速く正しく読み取れます。
次の記事に、6つのパターンごとの問題文の読み解き方を紹介しています。
過去に公開された問題が出題される時は、加工(例えば,事例を追加あるいは削除するなど)されて出題されます。
過去(公開)問題が、本番の試験でどんなふうに加工されて出てくるか知って問題演習をつむことで、本番で役立つ応用力をつけられます。
次の記事に、過去問題演習のコツを説明しています。

これまで、ITパスポートについて、次の内容をお話ししました。
資格の勉強は、自分が興味をもった分野から始めるのが一番いいです。
まずは、次のメニューからITパスポートをながめてみませんか?
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