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ITパスポートの過去問と試験本番の違い

ITパスポートの過去問と試験本番の違い 勉強方法

試験本番で過去問がどのように出るか予想がつくと、問題演習で覚える部分がわかります。

過去問アレンジのパターンで過去問の重要部分を見つける方法と、そのための問題のリストを紹介しました。

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令和6年過去問題(公開)で、過去問をアレンジする傾向を確かめる

ITパスポート令和6年過去問題について、他年度の類似問題を探す

過去問題(公開)は、CBT方式の試験問題のうち、実際に出題された問題です。

令和6年過去問題(公開)を、それ以前の過去問と比べることで、過去問をアレンジする傾向が見えるはずです。

令和6年過去問題(公開)を、それ以前(令和元年~5年)の過去問と比較して、

類似問題を探す同じ問題、あるいは、似ている問題があるか?

類似問題を探す似ている問題については、どこが変わったか?

確かめました。

過去問はどう変わる?

5つのパターン(総括)

次のような、5つのパターンがありました。

①説明や事例の言い換え(問題文)

問題文の説明(事例)の言い換え

詳しく

②説明や事例の言い換え(選択肢)

選択肢の説明(事例)の言い換え

詳しく

③用語と説明(事例)の入れ替え

用語と説明(事例)の入れ替え

詳しく

④使う式、表の考え方が類似

使う式、表の考え方が類似

詳しく

⑤他試験区分の過去問題に類似

他試験区分の過去問題に類似

詳しく

説明や事例の言い換え(問題文)

問題文の説明(事例)の言い換え

過去問の問題文の説明や事例が言い換えられて、新しい問題の問題文に出るパターンです。

例えば

過去問 「金融業においてIT技術を活用」
  
新しい問題 「金融情報システム」

[具体例]令和元年 問18 ⇒ 令和6年 問4

令和元年 問18
銀行などの預金者の資産を、AI が自動的に運用するサービスを提供するなど、(1)金融業においてIT技術を活用して、これまでにない(2)革新的なサービスを開拓する取組を示す用語はどれか。
(選択肢 省略)
(問題文の説明や事例の言い換え)
令和6年 問4
従来の(1)金融情報システムは堅ろう性が高い一方、柔軟性に欠け、モバイル技術などの情報革新に追従したサービスの迅速な提供が難しかった。これを踏まえて、インターネット関連技術の取込みやそれらを活用するベンチャー企業と組むなどして、(2)新たな価値や革新的なサービスを提供していく潮流を表す用語として、最も適切なものはどれか。
(選択肢 省略)

[問題例]

令和元年~令和5年
過去問(公開)
説明や事例の
言い換え(問題文)
令和6年
過去問(公開)
R元年 問18R6年 問4
R3年 問1R6年 問7
R2年 問31R6年 問22
R4年 問31R6年 問51
R3年 問49R6年 問53
R2年 問81R6年 問61
R5年 問72R6年 問64
R5年 問99R6年 問72
R5年 問59R6年 問81
R5年 問56R6年 問82
R3年 問56R6年 問100

説明や事例の言い換え(選択肢)

選択肢の説明(事例)の言い換え

過去問の選択肢の説明や事例が言い換えられて、新しい問題の選択肢に出るパターンです。

例えば、

過去問 「定型的な事務処理」
  
新しい問題 「交通機関利用区間情報と領収書データから精算伝票を作成する業務」

[具体例]令和5年 問5 ⇒ 令和6年 問16

令和5年 問5
企業でのRPAの活用方法として、最も適切なものはどれか。(正解

 M&Aといった経営層が行う重要な戦略の採択
 個人の晴好に合わせたサービスの提供
 潜在顧客層に関する大量の行動データからの規則性抽出
 定型的な事務処理の効率化
(選択肢の説明・事例の言い換え)
令和6年 問16
RPAが適用できる業務として、最も適切なものはどれか。(正解

 ゲームソフトのベンダーが、ゲームソフトのプログラムを自動で改善する業務
 従業員の交通費精算で、交通機関利用区間情報と領収書データから精算伝票を作成する業務
 食品加工工場で、産業用ロボットを用いて冷凍食品を自動で製造する業務
 通信販売業で、膨大な顧客の購買データから顧客の購買行動に関する新たな法則を見つける業務

[問題例]令和6年にある類似問題

令和元年~令和5年
過去問(公開)
説明や事例の
言い換え(選択肢)
令和6年
過去問(公開)
R5年 問5R6年 問16
R3年 問10R6年 問17
R3年 問51R6年 問40
R5年 問40R6年 問47
R元年 問55R6年 問47
R元年 問36R6年 問55
R5年 問82R6年 問80
R5年 問79R6年 問86
R3年 問59R6年 問96

用語と説明(事例)の入れ替え

用語と説明(事例)の入れ替え

過去問の用語と説明(事例)が入れ替わって、新しい問題に出るパターンです。

例えば、
過去問の問題文 「サイバーセキュリティ基本法」
過去問の選択肢 「サイバーセキュリティに関する施策の推進についての基本理念 

  

新しい問題の問題文 「情報システムに不正に侵入し、サービスを停止させて社会的混乱を生じさせるような行為に対して、国全体で体系的に防御施策を講じるための基本理念
新しい問題の選択肢 「サイバーセキュリティ基本法」 

[具体例]令和3年 問32 ⇒ 令和6年 問2

令和3年 問32
a~cのうち、(1)サイバーセキュリティ基本法に規定されているものだけを全て挙げたものはどれか。

a サイバーセキュリティに関して、国や地方公共団体が果たすべき責務
b サイバーセキュリティに関して、国民が努力すべきこと
c (2)サイバーセキュリティに関する施策の推進についての基本理念
 a、b
 a、b、c
 a、c
 b、c
(問題文と選択肢の入れ替え)
令和6年 問2
(2)情報システムに不正に侵入し、サービスを停止させて社会的混乱を生じさせるような行為に対して、国全体で体系的に防御施策を講じるための基本理念を定め、国の責務などを明らかにした法律はどれか。

 公益通報者保護法
 (1)サイバーセキュリティ基本法
 不正アクセス禁止法
 プロバイダ責任制限法

[問題例]令和6年にある類似問題

令和元年~令和5年
過去問(公開)
問題文と選択肢の
入れ替え
令和6年
過去問(公開)
R3年 問32R6年 問2
R元年 問23R6年 問26
R4年 問42R6年 問47
R2年 問46R6年 問47
R4年 問76R6年 問64
R5年 問79R6年 問86
R2年 問67R6年 問92
R5年 問74R6年 問95

使う式、表の考え方が類似

使う式、表の考え方が類似

過去問で使う式や表の考え方が、新しい問題に出るパターンです。

例えば、
過去問  「損益計算資料」

  

新しい問題  「損益計算書」 

[具体例]令和3年 問28 ⇒ 令和6年 問8

令和3年 問28
次の当期末損益計算資料から求められる経常利益は何百万円か。
単位 百万円
売上高3,000
売上原価1,500
販売費及び一般管理費500
営業外費用15
特別損失300
法人税300
(使う式、表の考え方が類似)
令和6年 問8
表はA社の期末の損益計算書から抜粋した資料である。当期純利益が800百万円であるとき、販売費及び一般管理費は何百万円か。
単位 百万円
売上高8,000
売上原価6,000
販売費および一般管理費
営業外収益150
営業外費用50
特別利益60
特別損失10
法人税等350

[問題例]令和6年にある類似問題

令和元年~令和5年
過去問(公開)
使う式、表の考え方が類似
令和6年
過去問(公開)
R3年 問28R6年 問8
R5年 問4R6年 問20
R2年 問55R6年 問41

他試験区分の過去問題に類似

他試験区分の過去問題に類似

他試験区分の過去問が、ITパスポートの問題に出るパターンです。

[具体例]応用情報 ⇒ 令和6年 問90

応用情報 平成31年春午前 問45(セキュ 予想9)
WAFの説明はどれか。(正解

 Webアプリケーションへの攻撃を検知し、阻止する。
 Webブラウザの通信内容を改ざんする攻撃をPC内で監視し、検出する。
 サーバのOSへの不正なログインを監視する。
 ファイルへのマルウェア感染を監視し、検出する。
(他試験区分の過去問題に類似)
令和6年 問90
セキュリティ対策として使用されるWAFの説明として、適切なものはどれか。(正解

 ECなどのWebサイトにおいて、Webアプリケーションソフトウェアの脆弱性を突いた攻撃からの防御や、不審なアクセスのパターンを検知する仕組み
 インターネットなどの公共のネットワークを用いて、専用線のようなセキュアな通信環境を実現する仕組み
 情報システムにおいて、機密データを特定して監視することによって、機密データの紛失や外部への漏えいを防止する仕組み
 ファイアウォールを用いて、インターネットと企業の内部ネットワークとの間に緩衝領域を作る仕組み

[問題例]令和6年にある類似問題

過去問題他試験区分の
過去問題に類似
令和6年
基本情報
平成30年春午前 問26
(ビジネ 予想7)
R6年 問25
基本情報 
平成28年春午前 問39
(セキュ 予想16)
R6年 問66
応用情報 
平成31年春午前 問45
(セキュ 予想9)
R6年 問90

実際にやってみよう

過去問が試験本番でどうアレンジされて出るか予想がつくと、覚えるといい部分がわかります。

過去問アレンジのパターンで過去問の重要部分を見つける方法と、そのための問題のリストを紹介しました。

リストにある問題を解いてみて、過去問の重要部分を覚えましょう。

さらに問題を解く力をつける

パターンに当てはまらない問題もあるので、パターンに関係なく、問題から用語、説明、事例などを読み取ることが大切です。

次の記事で、その方法と練習問題のリストを確認できます。

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