令和4年 問4
ITの活用によって、個人の学習履歴を蓄積、解析し、学習者一人一人の学習進行度や理解度に応じて最適なコンテンツを提供することによって、学習の効率と効果を高める仕組みとして、最も適切なものはどれか。
解説(令和4年 問4)
ア ”学習者一人一人の学習進行度や理解度に応じて最適なコンテンツを提供する”とあるので、アダプティブラーニングです。
イ タレントマネジメントは、社員それぞれのスキル・才能・経験などを把握して、人材開発や人材配置にするマネジメント手法です。
ウ ディープラーニングは、大量のデータをニューラルネットワークで解析して、データの特徴を抽出、学習する技術です。
エ ナレッジマネジメントは、企業内の組織や個人が得た知識やノウハウなどを全社内で共有・活用することによって、業務効率化などを目指す経営手法のことです。
よって、正解は ア です。
令和4年 問11
与信限度額が3,000万円に設定されている取引先の5月31日業務終了時までの全取引が表のとおりであるとき、その時点での取引先の与信の余力は何万円か。ここで,受注分も与信に含めるものとし、満期日前の手形回収は回収とはみなさないものとする。
取引 | 日付 | 取引内訳 | 取引金額 | 備考 |
取引① | 4/2 5/31 | 売上計上 現金回収 | 400万円 400万円 | |
取引② | 4/10 5/10 | 売上計上 手形回収 | 300万円 300万円 | 満期日:6/10 |
取引③ | 5/15 | 売上計上 | 600万円 | |
取引④ | 5/20 | 受注 | 200万円 |
解説(令和4年 問11)
与信とは「信用を供与すること」を指します。
企業が取引を行う際に、製品の納品やサービスの提供の代金が支払われるまでの猶予を与えることを指します。
信用にもとづいて、取引先への販売額に限度額(与信限度額)を設けたりします。
売掛金=600万
満期日前の手形=300万(満期日前の手形回収は回収に含まないため)
受注=200万円
与信の余力=(与信限度額)-(売掛金)-(満期日前の手形)-(受注)=1900万円
よって、正解は イ です。
令和4年 問28
A社のある期の資産、負債及び純資産が次のとおりであるとき、経営の安全性指標の一つで、短期の支払能力を示す流動比率は何%か。

解説(令和4年 問28)
流動比率は、流動資産(現金預金、受取手形、売掛金など)を流動負債(支払手形、買掛金、短期借入金など)で割った比率で、この比率が大きいほど返済能力があり経営の安全が保たれていることを示しています。
流動比率=(流動資産)÷(流動負債)×100(%)
=3,000÷1,500×100
=200(%)
よって、正解は エ です。
令和4年 問30
営業利益を求める計算式はどれか。
解説(令和4年 問30)
ア (売上高)-(売上原価)
→(売上総利益)
イ (売上総利益) -(販売費及び一般管理費)
→(営業利益)
ウ (経常利益)+(特別利益)-(特別損失)
→(税引前当期純利益)
エ (税引前当期純利益)-(法人税、住民税及び事業税)
→(当期純利益)
よって、正解は イ です。
令和4年 問31
コールセンタの顧客サービスレベルを改善するために、顧客から寄せられたコールセンタ対応に関する苦情を分類集計する。苦情の多い順に、件数を棒グラフ、累積百分率を折れ線グラフで表し、対応の優先度を判断するのに適した図はどれか。
解説(令和4年 問31)
ア PERT図は、プロジェクト全体について、各工程の流れと、その工程にかかる日数を表す図で、作業項目の順序関係や依存関係を表すことができます。
(ITパスポート 平成25年春 問44より)
イ 管理図は、プロジェクトの品質マネジメントにおいて、プロセスが安定しているかどうか、又はパフォーマンスが予測のとおりであるかどうかを判断するために用いるものであって,許容される上限と下限が設定されているもの図です。
(応用情報 平成24年秋午前 問54より)
ウ 特性要因図は、原因と結果の関連を魚の骨のような形態に整理して体系的にまとめ,結果に対してどのような原因が関連しているかを明確にする図です。
(基本情報 平成17年春午前 問75より)
エ パレート図は、分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し,重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図です。
(ITパスポート平成23年秋期 問14)
よって、正解は エ です。
令和4年 問34
あるオンラインサービスでは、新たに作成したデザインと従来のデザインのWebサイトを実験的に並行稼働し、どちらのWebサイトの利用者がより有料サービスの申込みに至りやすいかを比較、検証した。このとき用いた手法として、最も適切なものはどれか。
解説(令和4年 問34)
ア A/Bテストは、WEBマーケティングにおける手法の一つです。
例えば、Web広告において、広告の文章を変えてランダムに広告を表示することで、クリックが多くなる広告文を検証します。
イ ABC分析は、全体に占める度数の割合が大きい項目をA、中程度の項目をB、少ない項目はCと分類して、全体に占める割合の大きさごとに分析を行っていく分析手法です。
ウ クラスタ分析は、異なる種類のものが混在している集団の中から、互いに性質が似たものを集めて「クラスター(集団)」を作り、データの傾向や特徴を把握しやすくする分析手法です。
エ リグレッションテスト(回帰テスト)は、プログラムを修正したことによって、想定外の影響が出ていないかどうかを確認するためのテストです。
よって、正解は ア です。
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