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「ITパスポートは過去問から出ない」と言うけれど

勉強方法

「ITパスポート試験は、過去問と同じ問題は出ない」とよく言われます。

中には、「過去問練習は無駄」とさえ言う人もいます。

でも、過去問には本番の試験で役立つ情報がたくさん入っています。

過去問からの出題傾向を明らかにし、効率のよい過去問演習方法を紹介します。

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「ITパスポートは過去問から出ない」と言うけれど、

「ITパスポートは過去問から出ない」と言うけれど、

ITパスポートは、過去問が出ない

「過去問と同じ問題は出ない」と言っても、1つのテーマ(用語)について、全く異なる問題を数多く作るのは容易でありません。

異なるとしても、ある程度は、1つの問題をアレンジして作った似ている問題もあると予想されます。

令和6年過去問題(公開)で、過去問をアレンジする傾向を確かめる

ITパスポート令和6年過去問題について、他年度の類似問題を探す

過去問題(公開)は、CBT方式の試験問題のうち、実際に出題された問題です。

令和6年過去問題(公開)を、それ以前の過去問と比べることで、過去問をアレンジする傾向が見えるはずです。

令和6年過去問題(公開)を、それ以前(令和元年~5年)の過去問と比較して、

類似問題を探す同じ問題、あるいは、似ている問題があるか?

類似問題を探す似ている問題については、どこが変わったか?

確かめました。

確かめて分かった、過去問をアレンジする傾向と課題

全体で、類似問題 1/4程度(令和6年過去問題(公開)の場合)

ITパスポート令和6年過去問に、それ以前の過去問と全く同じ問題はない

令和6年過去問題(公開)には、令和元年から令和5年までの過去問とまったく同じ問題はありませんでした。

問題文・選択肢を言い換えるなどのアレンジが入った過去問と似ている問題は、全体の1/4(25問)程度でした。

分野別に対策できるように、分野別の傾向を見てみましょう。

ストラテジ系 類似問題 26%

ITパスポート令和6年過去問題ストラテジ系類似問題がある割合

類似問題のない問題(74%)のほとんどが、シラバスにない用語や新出用語の問題でした。

明らかになった課題
  1. シラバスにない用語や新出用語の問題に答えられるようになる。
  2. シラバス3.0以前からある用語について、過去問をアレンジした問題に答えられるようになる。
がっかりする

マネジメント系 類似問題 30%

ITパスポート令和6年過去問題マネジメント系類似問題がある割合

類似問題のない問題(70%)のほとんどが、シラバス3.0以前からある用語について、過去問を大きくアレンジした問題でした。

明らかになった課題
  1. シラバス3.0以前からある用語について、過去問をアレンジした問題に答えられるようになる。
がっかりする

テクノロジ系 類似問題 20%

ITパスポート令和6年過去問題テクノロジ系類似問題がある割合

類似問題のない問題(80%)の多くが、シラバスにない用語や新出用語の問題でした。

ただし、シラバス3.0以前からある用語について、過去問を大きくアレンジした問題も1割程度あります。

明らかになった課 題
  1. シラバスにない用語や新出用語の問題に答えられるようになる。
  2. シラバス3.0以前からある用語について、過去問をアレンジした問題に答えられるようになる。
がっかりする

従来の「問題と答えを覚える勉強」では、試験に対応できない!

問題と答えを暗記すると、

問題と答を暗記する

資格試験では、「参考書を一通り読んだら、ひたすら問題を解く勉強方法」が、一般的に勧められています。

この方法では、正解することを目標にして問題を繰り返し解くので、意識していなくても問題と答えを覚え、過去問の正解率があがります。

試験で同じ問題がないと手も足も出ない。

同じ問題がないので、何もできない

しかし、過去問の類似問題が少ないITパスポートでは、本番の試験では、思ったほど正答率は上がりません。

類似問題が少なくても大丈夫!問題演習を工夫する

過去問の特徴に合わせて、演習方法を工夫しましょう。

ITパスポート令和6年過去問に、それ以前の過去問と全く同じ問題がないことの対策

[知識]
 過去問が試験でどのように出るか知る

[演習の目標]
 問題から用語、説明、事例などを読み取って覚える

[演習の重点問題]
 出やすい過去問
 新出用語の過去問
 新出用語の予想問題

[知識]過去問が本番の試験でどのように出るか知る

ITパスポートの過去問が新しい問題に変わる5つのパターンを知る

過去問が本番の試験でどうアレンジされて出るか予想がつくと、問題演習のポイントがわかります。

令和6年の過去問題(公開)を調べ、過去問のアレンジを5つのパターンに整理しました。

過去問アレンジ 5つのパターン

次のような、5つのパターンがありました。

①説明や事例の言い換え(問題文)

問題文の説明(事例)の言い換え

詳しく

②説明や事例の言い換え(選択肢)

選択肢の説明(事例)の言い換え

詳しく

③用語と説明(事例)の入れ替え

用語と説明(事例)の入れ替え

詳しく

④使う式、表の考え方が類似

使う式、表の考え方が類似

詳しく

⑤他試験区分の過去問題に類似

他試験区分の過去問題に類似

詳しく

アレンジの具体例と問題リスト

各パターンの具体的なアレンジ例と対象の問題を確認できます。

[演習の目標]問題から用語、説明、事例などを読み取って覚える

問題から用語、説明、事例などを選んで覚えると、

用語と説明と事例を暗記する

過去問演習の目標

「正解する」

  

「問題から用語、説明、事例などを選んで覚える」

試験で、覚えていることを組み合わせて考えられる

覚えていることを組合せ、比較して考えられる

本番の試験で、演習を通して覚えた用語、説明、事例を組み合わせて問題を解くことができます。

方法と練習問題

問題から用語、説明、事例などを選ぶ方法と、コツをつかむための練習問題のリストを確認できます。

演習の重点問題]出やすい過去問

ITパスポート分野別問題演習

出題頻度の高い分野や項目を優先して学習すると効率がいいです。

また、同じ用語について、さまざまな問題を集中して解くと、過去問のアレンジの違いがわかり対応力が付きます。

よく出る分野の学習ポイント一覧

よく出る分野の学習ポイントをいち早く確認できます。

出題傾向の概略を知るのに便利です。

出やすい項目の見分け方

各年度の過去問題(公開)に出た頻度で、3段階に分類しています。

項目の分類
ITパスポート優先A問題ほぼ必ず出た項目
(令和元年~6年の過去問題(公開)中)
ITパスポート優先B問題よく出た項目
(令和元年~6年の過去問題(公開)中)
ITパスポート優先C問題確認しておきたい項目
(令和元年~6年の過去問題(公開)中)

同じ項目内での過去問を解く順番

分野別問題集では、項目ごとに過去問をまとめています。

なお、同じ項目内では、基本的な問題を上位にしています。

ITパスポート優先A問題 ほぼ必ず出た
項目名経営管理システム
問題番号キーワード
R元 問5SCM同じキーワードの場合、基本的な問題が先にあります。
R2 問15SCM
R4 問22SCMシステム
R3 問34SCM

よく出る分野の問題

よく出る分野の問題を確認できます。

ストラテジ系(全7分野からピックアップ)
ITパスポート法務分野のイメージ図
法務
ITパスポートビジネスインダストリ分野のイメージ図
ビジネスインダストリ
ITパスポート企業活動分野のイメージ図
企業活動
ITパスポート経営戦略マネジメント分野のイメージ図
経営戦略マネジメント
ITパスポートシステム戦略分野のイメージ図
システム戦略
マネジメント系(全5分野からピックアップ)
ITパスポートサービスマネジメント分野のイメージ図
サービスマネジメント
ITパスポートプロジェクトマネジメント分野のイメージ図
プロジェクトマネジメント
ITパスポートシステム監査分野のイメージ図
システム監査
テクノロジ系(全11分野からピックアップ)
ITパスポートセキュリティ分野のイメージ図
セキュリティ
ITパスポートネットワーク分野のイメージ図
ネットワーク
ITパスポート基礎理論分野のイメージ図
基礎理論
ITパスポートデータベース分野のイメージ図
データベース
ITパスポートコンピュータ構成要素分野のイメージ図
コンピュータ構成要素
ITパスポートソフトウェア分野のイメージ図
ソフトウェア
ITパスポートアルゴリズムとプログラミング分野のイメージ図
アルゴリズムとプログラミング
ITパスポートシステム構成要素分野のイメージ図
システム構成要素

演習の重点問題]新出用語の過去問

ITパスポート新出問題演習

新出用語は出題される割合が高いので、特に新出用語の過去問を選んで演習すると効果的です。

問題番号や問題の特徴の説明に、問題のキーワードが初めてシラバスに掲載された時のバージョンを付けました。

新出用語の過去問例

シラバス4.0以降の(シラバスに掲載されて間もない)新出用語の過去問を選び出し、令和4年~令和6年についてはリストにしました。(下表はです)

(例)
令和6年令和5年令和4年
Ver.5.0
問3
Ver.4.0
問1
Ver.4.0
問4
Ver.4.0
問4
Ver.4.0
問5
Ver.4.0
問7
Ver.5.0
問5
Ver.5.0
問9
Ver.5.0
問21
Ver.6.3
問6
Ver.5.0
問10
Ver.5.0
問23
Ver.6.0
問10
Ver.5.0
問11
Ver.5.0
問24

利用方法

新出用語の過去問(令和4年~令和6年)について、次の記事にまとめて紹介しています。

また、各年度別問題集の問題一覧でも、同じ表記で新出用語の問題かどうか確認できます。

演習の重点問題]新出用語の予想問題

ITパスポート予想問題演習

過去に、他の試験区分の過去問と同じような問題がITパスポートに出ています。

他の試験区分の情報処理試験に出た、新出用語の問題を集めました。

問題を解いて、新出用語に対する実戦力をつけましょう。

他区分の情報処理試験に出た新出用語の問題を予想問題集に集めました。

予想問題の例

ITパスポートの過去問にない、シラバス6.2の新出用語「フィルターバブル」の問題です。

応用情報 令和3年春午前 問73をもとに予想問題集に収録しています。

SNSやWeb検察などに関して、イーライ・パリサーが提唱したフィルタバブルの記述として、適切なものはどれか。

 PCやスマートフォンなど、使用する機器の性能やソフトウエアの機能に応じて、利用者は情報へのアクセスにフィルタがかかっており、様々な格差が生じている。
 SNSで一般のインターネット利用者が発信する情報が増えたことで、 Web検索の結果は非常に膨大なものとなり、個人による適切な情報収集が難しくなった。
 広告収入を目的に、事実とは異なるフィルタのかかったニュースがSNSなどを通じて発信されるようになったので、正確な情報を検察することが困難になった。
 利用者の属性・行動などに応じ、好ましいと考えられる情報がより多く表示され、利用者は実社会とは隔てられたパーソナライズされた情報空間へと包まれる。
 

出典:応用情報 令和3年春午前 問73

解説は、予想問題集でご覧ください。

利用方法

下のリンクからも予想問題集を確認できます。

実際にやってみよう

過去問からの出題傾向を明らかにし、効率のよい過去問演習方法を紹介しました。

ITパスポート令和6年過去問に、それ以前の過去問と全く同じ問題がないことの対策

[知識]
 過去問が試験でどのように出るか知る

[演習の目標]
 問題から用語、説明、事例などを読み取って覚える

[演習の重点問題]
 出やすい過去問
 新出用語の過去問
 新出用語の予想問題

次は、実際にやってみましょう。

最新
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