どんな新しい用語があって、どんな点を暗記するとよいのか、他の用語との関係を知ってから勉強すると効果が高まります。
現在行われている試験の範囲は、シラバス6.2です。
しかし、6.2には6.1(6.0)の内容が含まれ、また、6.2に切り替わってから間もないので、6.1(6.0)の新出用語について確認することも重要です。
シラバス6.1(6.0)の新出用語と勉強するときのポイントも押さえましょう。
シラバス6.1(6.0 )テクノロジ系の新出用語
テクノロジ系では、119語の新しい用語が増えました。
中分類 | 新しい用語数 |
---|---|
基礎理論 | 12 |
アルゴリズムとプログラミング | 43 |
コンピュータ構成要素 | 8 |
システム構成要素 | 0 |
ソフトウェア | 1 |
ハードウェア | 0 |
情報デザイン (旧ヒューマンインタフェース) | 9 |
情報メディア (旧マルチメディア) | 23 |
データベース | 5 |
ネットワーク | 15 |
セキュリティ | 3 |
合計 | 119 |
テクノロジ系の学習ポイント
優先順位をつけて対策するのが効率的
テクノロジ系の特徴は、新しい用語が多いこと(新しい用語119語)と出題数が多い(45問/100問)ことです。
そのため、優先順位をつけて対策するのが効率的です。
優先順位1位 ネットワーク
新しい用語が15語あります。
よく出る分野(平均出題数8問程度)なので、最初に学習にとりかかるといいでしょう。
58ネットワーク方式
・VLAN
LAN、WANとの違いを確認しておきましょう。
Wi-Fi Direct、メッシュWi-Fiとの違いを確認しておきましょう。
また、次の用語と混同しないようにしましょう。
WAF(Web Application Firewall)
WBS(Work Breakdown Structure)
WPA(Wi-Fi Protected Access)
59通信プロトコル
誰が、何のために作ったのかが大切です。
・物理層
・データリンク層
・ネットワーク層
・トランスポート層
・セション層
・プレゼンテーション層
・アプリケーション層
各層の役割、違いを確認しましょう。
誰が、何のために作ったのかが大切です。
・ネットワークインタフェース層
・インターネット層
・トランスポート層
・アプリケーション層
各層の役割、違いを確認しましょう。
優先順位2位 セキュリティ
新しい用語は3語で、わずかです。
しかし、この分野の平均出題数が19語なので、早めに用語を確認しておきましょう。
61情報セキュリティ
技術的脅威の用語です。
他にもランサムウェアなど、技術的脅威の用語がたくさんあるので、名称、方法を区別できるようにしましょう。
63情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術
MACアドレスフィルタリングとWPA2との目的、機能の違いを確認しておきましょう。
どんなところに使われているのか、確認しましょう。
優先順位3位 情報メディア(旧マルチメディア)
新しい用語は、23語あります。
過去(公開)問題では、いつも1問~2問出ている分野なので、新しい用語の対策をすべきです。
52マルチメディア技術
・PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)
音声データのデジタル化の仕組みです。
概略をつかんでおきましょう。
代表的な音声ファイル形式です。
他にも、MIDI、MP3があるので、違いを確認しておきましょう。
コンピュータにおける画像表現の基本的な仕組みです。
2つの違いを確認しておきましょう。
代表的な静止画ファイル形式です。
他にも、JPEG、GIF、PNGがあるので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
コンピュータで、動画を表現する仕組みの基本的な用語です。
代表的な動画ファイル形式です。
他にも、MPEGがあります。
それぞれの特徴を確認しておきましょう。
データの可逆圧縮のアルゴリズムです。
圧縮は、データ保存、ネットワーク負荷の軽減のために行います。
53マルチメディア応用
・CMYK
色を表しています。
同様な用語として、RGBがあります。
各アルファベットが何色を表しているか確認しておきましょう。
色の表現方法です。
用途、特徴を確認しておきましょう。
・dpi(dot per inch)
・ppi(pixels per inch)
画像の品質を表すための単位です。
用途を確認しておきましょう。
グラフィックスソフトウェアで用いる画像データの形式です。
ペイント系ソフトウェアとドロー系ソフトウェアと各画像データ形式の対応を誤らないように注意しましょう。
優先順位4位 アルゴリズムとプログラミング
新しい用語は、43語あります。
疑似言語の問題が新しく出題されるようになったので、過去問題演習とは別に疑似言語の対策が必要です。
初めての方にとっては、精神的負担が大きいと思います。
「アルゴリズムとプログラミング」の学習に時間をかけすぎて、他分野の学習がおろそかにならない程度に学習しましょう。
37アルゴリズムとプログラミング
・擬似言語
・式
・条件式
・演算子
・代入
・注釈
・入出力
・手続
・関数
・引数
・戻り値
・データ型
・整数型
・実数型
・論理型
・文字型
擬似言語の問題を解く際に、問題に出てきます。
用語の意味を簡単に確認したら、疑似用語の問題を解く練習をしましょう。
探索のアルゴリズムです。
データがどのように並んでいる時に、どの方法を使うか確認しましょう。
整列のアルゴリズムです。
具体的な方法の違いを確認しておきましょう。
38プログラム言語
・C
・Fortran
・Java
・C++
・Python
・JavaScript
・R
プログラム言語です。
それぞれのプログラム言語の名称と用途・目的の対応を覚えましょう。
目的が大切です。
プログラムの命令が実行される流れを定めたものです。
プログラム構造をわかりやすく記述するための用語です。
プログラム構造(プログラムの命令が実行される流れ)を示す用語です。
これらを使うと、効率的にプログラミングできます。
それぞれ、どんなものか確認しておきましょう。
アプリケーションやシステムを開発するツール・手法です。
それぞれの特長、用途の違いを確認しましょう。
39その他の言語
既にシラバスにあったマークアップ言語(HTMLなど)が、データ記述言語の1つであることを覚えておきましょう。
・JSON(JavaScript Object Notation)
異なるプログラム言語で書かれたプログラム間でのデータのやり取りなどに用いられることを覚えておきましょう。
優先順位5位 基礎理論
新しい用語は、12語あります。
平均出題数が3問程度です。
新しい用語も、平均出題数もそこそこあるので、ある程度の対策が必要でしょう。
34応用数学
最短所要時間の検索などに用いられる基礎理論の1つです。
具体的な問題を解いてみるといいでしょう。
次の記事に、具体的な問題と解説があります。
・仮説検定
考える道筋を確認しましょう。
データが持つ情報の性質に基づいた分類です。
それぞれのデータの性質の違いを覚えましょう。
グラフの例を見るといいでしょう。
35情報に関する理論
接頭語には、他にもk、M、G、T、m、μ、n、p があります。
他の接頭語も確認しておきましょう。
AIの技術の1つです。
ニューラルネットワークと関係深い用語なので、一緒に覚えると効率的です。
優先順位6位 コンピュータ構成要素
41メモリ
・DDR3 SDRAM
・DDR4 SDRAM
・DIMM
・SO-DIMM
メモリの種類と特徴(メモリ容量、アクセス速度)を覚えましょう。
他にも、RAM、ROM、揮発性メモリ、不揮発性メモリがあります
42入出力デバイス
・煙センサ
センサは、他にも光学センサ、赤外線センサなどがあります。
いずれもアクチュエータ(コンピュータが出力した電気信号を力学的な運動に変える部品)です。
優先順位7位 データベース
54データベース方式
・キーバリューストア(KVS)
・ドキュメント指向データベース
・グラフ指向データベース
いずれも、NoSQL(SQLを使わないデータベース)です。
それぞれの、違いを確認しておきましょう。
57トランザクション処理
・バックワードリカバリ(ロールバック)
・フォワードリカバリ(ロールフォワード)
どちらも、データ回復を実現するために必要なリカバリ機能です。
どの状態に回復させるか、違いを確認しておきましょう。
優先順位8位 情報デザイン
50ヒューマンインタフェース技術
・デザインの原則
・デザインの原則(近接)
・デザインの原則(整列)
・デザインの原則(反復)
・デザインの原則(対比)
情報デザインの考え方です。
近接、整列、反復、対比が、具体的にどんなことをするのか確認しておきましょう。
UXデザインに関係する用語です。
UXデザインの考え方を確認しておきましょう。
ユニバーサルデザインの考え方の1つです。
ピクトグラムは、インフォグラフィックスの代表的な表現の1つです。
51インタフェース設計
目的がユーザビリティの向上であることを覚えましょう。
優先順位9位 ソフトウェア
45オペレーティングシステム
OSには、他にWindows、Mac OS、Chrome OS、UNIX、Linux、iOS、Androidなどがあります。
誰が提供し、どんな機器に利用されているのかなど、特徴を確認しておきましょう。
ここまで、シラバス6.1(6.0)の新出用語と学習するときのポイントを説明しました。
さっそく、用語集を見てみましょう。
コメント