令和3年 問3
人間の脳神経の仕組みをモデルにして、コンピュータプログラムで模したものを表す用語はどれか。
正解の理由(令和3年 問3)
ニューラルネットワークは、人間の脳内にある神経回路を数学的なモデルで表現したものです。
(ITパスポート 令和2年 問19より)
neural(ニューラル)には「神経(系)」、network(ネットワーク)に「は網状のもの」という意味があります。
問題に「人間の脳神経の仕組みをモデルにして」とあるので、ニューラルネットワークが適切です。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由(令和3年 問3)
ア ソーシャルネットワークは、家族、友人など社会的なつながりのことです。
イ デジタルトランスフォーメーションは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することです。
(DX推進ガイドラインによる定義)
エ ブレーンストーミングは、会議における、自由なアイデアをたくさん生み出すための手法の一つです。
会議の参加者に自由にアイディアを出させ、出されたアイディアに批判や評価を加えないようにするのが特徴です。
(ITパスポート 平成30年春 問20より)
令和3年 問6
インターネットに接続できる機能が搭載されており、車載センサで計測した情報をサーバへ送信し、そのサーバから運転に関する情報のフィードバックを受けて運転の支援などに活用することができる自動車を表す用語として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和3年 問6)
コネクテッドカーとは、ICT端末としての機能を有する自動車のことであり、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、ネットワークを介して集積・分析することで、新たな価値を生み出すことが期待されています。
「インターネットに接続できる」「自動車を表す用語」とあるので、コネクテッドカーが適切です。
よって、正解は ウ です。
令和3年 問13
FinTechの事例として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和3年 問13)
FinTech(フィンテック)は、金融業においてIT技術を活用して、これまでにない革新的なサービスを開拓する取組です。
(ITパスポート 令和元年 問18より)
ウ 「顧客に合った投資信託を提案したり自動で資産運用を行ったりする」とあるので、FinTechの説明です。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由(令和3年 問13)
ア 「障害発生時には即時にバックアップシステムに切り替える」とあるので、フォールトトレラントシステムの事例です。
故障などでシステムに障害が発生した際に、システムの処理を続行できるようにすることをフォールトトレランスと言います。
(ITパスポート 平成27年春 64より)
フォールトトレラントシステムは、システム構成に冗長性をもたせ、部品が故障しでもその影響を最小限に抑えることによって、システム全体には影響を与えずに処理が続けられるようなシステムを指します。
(基本情報 平成30年春午前 問13より)
イ 「暗証番号を規定回数連続で間違えて入力した場合に」「利用できなくなるようにする。」とあるので、ロックアウトの事例です。
エ 「1年間の事故履歴に応じて等級を上下させる。」とあるので、自動車保険の等級制度の事例です。
令和3年 問20
画像認識システムにおける機械学習の事例として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和3年 問20)
画像認識とは、画像に含まれる多くの情報(形や色など)から、映っている物(顔や文字など)を特定・判別する技術のことです。 ディープラーニングと組み合わせることで、その認識精度は大幅に向上しました。
画像認識システムには、顔を特定するスマートフォンの顔認証システム、道路上の物体を検知する自動車の自動運転システム、製造ラインで不良品を発見する異常検知システムなどがあります。
機械学習は、データから規則性や判断基準を学習し、それに基づき未知のものを予測、判断する技術です。
イ 「コンピュータ自身が果物の特徴を自動的に抽出することができるようになった。」とあるので、画像認識システムにおける機械学習の事例です。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和3年 問20)
ア 「虹彩の画像による認証の仕組み」とあるので、虹彩認証の事例です。
虹彩認証では、一人ひとり固有の虹彩を画像認識した情報をあらかじめ認証システムに登録しておき、認証時に画像認識した情報と比較して、本人かどうかをチェックします。
ウ 「指紋の画像認識でロック解除できるようになった。」とあるので、指紋認証の事例です。
指紋認証では、一人ひとり固有の指紋を画像認識した情報をあらかじめ認証システムに登録しておき、認証時に画像認識した情報と比較して、本人かどうかをチェックします。
エ 文字による自然言語処理と機械学習の事例です。
自然言処理は、自然言語(=私たちが使っている言葉)をコンピュータで処理する技術です。
自然言語を理解しやすい形に変換したり、人間に近い解釈をして、コミュニケーションを促進させる技術です。
令和3年 問25
暗号資産に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和3年 問25)
暗号資産(仮想通貨)は、不特定の者に対する代金の支払に使用可能で、電子的に記録・移転でき、法定通貨やプリペイドカードではない財産的価値です。
(応用情報 平成30年春午前 問80より)
政府は、暗号資産のリスクを次のように広報しています。
利用者は、「交換所」や「取引所」と呼ばれる業者からインターネットを介して仮想通貨を入手・換金するのが一般的であり、法定通貨のように実物の紙幣や硬貨はありません。仮想通貨の価格は、利用者の需給関係などの様々な要因により変動すると言われており、場合によっては、利用者が入手・換金したいと思う価格で取引できない、入手した仮想通貨が気づいたら無価値になっていた、というリスクがあることも利用者は理解しておく必要があります。
「仮想通貨」を利用する前に知ってほしいこと。 平成29年4月から、「仮想通貨交換業(仮想通貨交換サービス)」に関する新しい制度が開始されました | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
ウ 「時号資産の利用者は、暗号資産交換業者から契約の内容などの説明を受け、取引内容やリスク、手数料などについて把握しておくとよい。」とあるので、暗号資産に関する記述として、最も適切です。
よって、正解は ウ です。
令和3年 問35
ある製造業では、後工程から前工程への生産指示や、前工程から後工程への部品を引き渡す際の納品書として、部品の品番などを記録した電子式タグを用いる生産方式を採用している。サプライチェーンや内製におけるジャストインタイム生産方式の一つであるこのような生産方式として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和3年 問35)
ジャストインタイム生産方式とは、工程間の仕掛品や在庫を削減するために、必要なものを必要なときに必要な数量だけ後工程に供給することを目的として、全ての工程が後工程からの指示や要求に従って生産する方式を指します。
(ITパスポート 平成25年秋 問25より)
ア 「後工程から前工程への生産指示」「前工程から後工程への部品を引き渡す際の納品書として、部品の品番などを記録した電子式タグを用いる」とあるので、かんばん方式の説明です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和3年 問35)
イ クラフト生産方式は、熟練した職人が、一人で数多くの工程を担当し、製品を生産する方式です。クラフトには、「工芸品」の意味があります。
ウ セル生産方式は、一人又は少人数で最初の工程から最後の工程までを担当する多品種少量生産向きの生産方式です。
(ITパスポート 平成23年秋 問19)
エ 見込み生産方式は、製品の受注予測に基づいて立案した生産計画に従って、製品を生産する方式です。
(ITパスポート 平成28年秋 問10)
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