令和3年 問8
画期的な製品やサービスが消費者に浸透するに当たり、イノベーションへの関心や活用の時期によって消費者をアーリーアダプタ、アーリーマジョリティ、イノベータ、ラガード、レイトマジョリティの五つのグループに分類することができる。このうち,活用の時期が2番目に早いグループとして位置付けられ、イノベーションの価値を自ら評価し、残る大半の消費者に影響を与えるグループはどれか。
解説(令和3年 問8)
マーケティングに関する理論の1つにイノベータ理論があります。
この理論では、商品購入の態度によって消費者を5つのタイプに分類しています。
①イノベータ(innovator):
革新者
②アーリーアダプタ(early adopter):
初期採用者
③アーリーマジョリティ(early majority):
前期追従者
④レイトマジョリティ(late majority):
後期追随者
⑤ラガード(laggard):
遅滞者
問題文に“活用の時期が2番目に早い”とあるので、アーリーアダプタです。
よって、正解は ア です。
令和3年 問16
マーチャンダイジングの説明として、適切なものはどれか。
解説(令和3年 問16)
ア ”全体市場を幾つかの小さな市場に区分”とあるので、セグメンテーションの説明です。
イ ”物流チャネル全体を効果的に管理”とあるので、ロジスティクスの説明です。
SCMの一部でもあります。
ウ ”購入者のニーズに合致するような”とあるので、マーチャンダイジングの説明です。
エ:”同一エリア内に密度の高い店舗展開を行う”とあるので、ドミナント戦略の説明です。
よって、正解は ウ です。
令和3年 問18
戦略目標の達成状況を評価する指標には、目標達成のための手段を評価する先行指標と目標達成度を評価する結果指標の二つがある。戦略目標が“新規顧客の開拓”であるとき、先行指標として適切なものはどれか。
解説(令和3年 問16)
このような、用語の説明がある問題は、問題を整理することが大切です。
この問題を読み解くと
はじめに、達成状況を評価する指標として
- 先行指標(目標達成のための手段を評価する指標)
- 結果指標(目標達成度を評価する指標)
があることを述べていて、
戦略目標“新規顧客の開拓”のときの先行目標を聞いています。
そこで、アからエの中から、”目標達成のための手段を評価する指標”を選びます。
ア 売上高増加額は、新規顧客開拓の結果なので先行指標でありません。
イ 新規契約獲得率は、新規顧客開拓の結果なので先行指標でありません。
ウ 総顧客増加率は、新規顧客開拓の結果なので先行指標でありません。
エ 見込み客への訪問件数が増えることで、新規顧客の増加が期待できます。そのため、見込み客訪問は、目標達成のための手段です。
見込み客訪問件数は、先行指標です。
よって、正解は エ です。
令和3年 問23
プロダクトポートフォリオマネジメントは、企業の経営資源を最適配分するために使用する手法であり、製品やサービスの市場成長率と市場におけるシェアから、その戦略的な位置付けを四つの領域に分類する。市場シェアは低いが急成長市場にあり、将来の成長のために多くの資金投入が必要となる領域はどれか。
解説(令和3年 問23)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)分析は、下図のように分類しています。
問題に”市場シェアは低いが急成長市場にあり”とあるので、答えは問題児です。

よって、正解は エ です。
令和3年 問34
SCMの導入による業務改善の事例として、最も適切なものはどれか。
解説(令和3年 問34)
SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)
調達、生産,流通を経て消費者に至るまでの一連の業務を、取引先を含めて全体最適の視点から見直し、納期短縮や在庫削減を図ることです。
(ITパスポート 令和2年 問15より)

ア ”インターネットで商品を購入できるようにした”とあるので、ECサイトの内容です。
イ ”営業情報や営業ノウハウをデータベースで管理する”とあるので、SFAの内容です。

ウ ”製造元が製品をタイムリーに生産し、供給できるようになった”とあるので、SCMの内容です。
エ ”販売店の売上データを本部のサーバに集めるようにした”とあるので、POSシステムの内容です。
よって、正解は ウ です。
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