経営戦略マネジメント-令和4年

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令和4年 問2

年齢、性別、家族構成などによって顧客を分類し、それぞれのグループの購買行動を分析することによって、集中すべき顧客層を絞り込むマーケティング戦略として、最も適切なものはどれか。

ア サービスマーケティング
イ セグメントマーケティング
ウ ソーシャルマーケティング
エ マスマーケティング
 

正解の理由

マーケティングは、商品やサービスが売れる仕組みをつくることです。

イ セグメントマーケティングは、市場を幾つかのセグメン卜(区分)に分割し、少数のセグメント(区分)に絞ったアプローチを行うマーケティング手法です。

問題に、”集中すべき顧客層を絞り込むマーケティング戦略”とあるので、セグメントマーケティングが適切です。

よって、正解は  です。

不正解の理由

ア サービスマーケティングは、サービス業のサービスそのものや商品に付随する機能としてのサービスなどを対象にして、売れる仕組みをつくる活動です。

ウ ソーシャルマーケティングは、社会全体の利益や福祉向上を意識して、売れる仕組みをつくる活動です。

エ マスマーケティングは、ターゲットを限定せず、できる限り多くの人々に自社の商品・サービスを訴求して、売れる仕組みをつくる活動です。

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問1 令和4年 問3

令和4年 問19

製造販売業A社は、バランススコアカードの考え方を用いて戦略テーマを設定した。業務プロセス(内部ビジネスプロセス)の視点に基づく戦略テーマとして、最も適切なものはどれか。

ア 売上高の拡大
イ 顧客ロイヤルティの拡大
ウ 従業員の技術力強化
エ 部品の共有化比率の向上
 

正解の理由

BSC(Balanced Scorecard:バランススコアカード)は、企業や組織のビジョンと戦略を、次の四つの視点(“財務の視点”、“顧客の視点”、“業務プロセスの視点”、“成長と学習の視点”)から具体的な行動へと変換して計画・管理し、戦略の立案と実行・評価を支援するための経営管理手法です。
(ITパスポート 令和2年秋 問6より)

(1)財務の視点
財務的な成功のために株主、従業員などのステークホルダーに対してどのように行動するかという視点です。
評価指標の例:売上高、営業利益、キャッシュフローなど

(2)顧客の視点
顧客に対し、どのように行動するかという視点です。
評価指標の例:顧客満足度、市場占有率などです 。

(3)業務プロセスの視点
サービス・製品の開発、生産・販売、アフターフォローなど、社内の業務プロセスが効果的に構築・運用されているかという視点です。
評価指標の例:開発効率など

(4)学習と成長の視点
組織や人材が変化・改善し成長しているかという視点です。
評価指標の例:社員定着率、資格取得者数など

エ ”部品の共有化比率の向上”によって、製品の品質向上、コスト低減などの効果が期待できるので、業務プロセスの視点です。

よって、正解は  です。

不正解の理由

ア ”売上高の拡大”は、財務の視点です。

イ ”顧客ロイヤルティの拡大”は、顧客の視点です。

顧客ロイヤルティは、顧客が特定の企業やその企業の商品・サービスに対して持つ「信頼」や「愛着」のことです。

ウ ”従業員の技術力強化”は、成長と学習の視点です。

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問18 令和4年 問20

令和4年 問22

SCMシステムを構築する目的はどれか。

ア 企業のもっている現在の強み、弱みを評価し、その弱みを補完するために、どの企業と提携すればよいかを決定する。
イ 商品の生産から消費に関係する部門や企業の間で、商品の生産、在庫、販売などの情報を相互に共有して管理することによって、商品の流通在庫の削減や顧客満足の向上を図る。
ウ 顧客に提供する価値が調達、開発、製造、販売、サービスといった一連の企業活動のどこで生み出されているのかを明確化する。
エ 多種類の製品を生産及び販売している企業が、利益を最大化するために、最も効率的・効果的となる製品の製造・販売の組合せを決定する。
 

正解の理由

SCM(Supply Chain Management:サプライチェーンマネジメント)は、原材料の調達、生産、流通を経て消費者に至るまでの一連の業務を、取引先を含めて全体最適の視点から見直し、納期短縮や在庫削減を図ることです。
(ITパスポート 令和2年 問15より)

SCM(サプライチェーンマネジメント)の説明(ストラテジ系経営戦略マネジメント12.経営管理システム)

イ ”商品の生産から消費に関係する部門や企業の間で、商品の生産、在庫、販売などの情報を相互に共有して管理することによって商品の流通在庫の削減”とあるので、SCMの目的です。

よって、正解は  です。

不正解の理由

ア ”強み、弱みを評価”とあるので、SWOT分析についての内容です。

SWOT分析は、目標を達成するために意思決定を行う組織や個人の、プロジェクトやベンチャービジネスなどにおける、強み、弱み、機会、脅威を評価するのに用いられる経営戦略手法です。観点が、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)であることが特徴です。

SWOTの説明(ストラテジ系経営戦略マネジメント9.経営戦略手法)

ウ ”提供する価値が(中略)一連の企業活動のどこで生み出されているのかを明確化する”とあるので、バリューチェーン分析についての内容です。

バリューチェーン分析は、 “モノ”の流れに着目して企業の活動を購買、製造、出荷物流、販売などの主活動と、人事管理、技術開発などの支援活動に分けることによって、企業が提供する製品やサービスの付加価値が事業活動のどの部分で生み出されているかを分析する考え方です。
(ITパスポート 平成22年春 問9より)

バリューチェーン分析の説明(バリューチェーン分析)

エ ”多種類の製品を生産及び販売している企業が、利益を最大化するために”とあるので、PPM分析についての内容です。

PPM(Product Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント)は、多種類の製品を生産・販売したり、複数の事業を行ったりしている企業が、戦略的観点から経営資源の配分が最も効率的・効果的となる製品・事業相互の組合せを決定するための経営分析手法です。

PPMの説明
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問21 令和4年 問23

令和4年 問26

自社が保有していない技術やノウハウを、他社から短期間で補完するための手段として、適切なものはどれか。

ア BPR
イ アライアンス
ウ インキュべーション
エ ベンチマーキング
 

正解の理由

アライアンスは、自社が保有していない技術やノウハウを、他社から補完するための企業間での事業の連携、提携や協調行動です。
(ITパスポート 令和4年 問26、ITパスポート 平成23年特別 問13より)

選択肢の中で”技術やノウハウを、他社から短期間で補完するための手段”は イ だけなので、正解は です。

不正解の理由

ア BPRは企業の業務効率や生産性を改善するために、既存の組織やビジネスルールを全面的に見直して、再構築することです。
(ITパスポート 平成21年春 問20より)

ウ インキュべーションは、設立したばかりのベンチャー企業や新たなビジネスを始めようと考えている人などを支援するサービスや活動のことです。

エ ベンチマーキングは、最強の競合相手又は先進企業と比較して、製品、サービス、オペレーションなどを定性的・定量的に把握することです。
(基本情報 平成23年秋午前 問68より)

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問25 令和4年 問27

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