令和元年 問3
IoTの事例として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問3)
IoT(Internet of Things)は、コンピュータなどの情報通信機器だけでなく様々なものに通信機能をもたせ、インターネットに接続することによって自動認識や遠隔計測を可能にし、大量のデータを収集・分析して高度な判断サービスや自動制御を実現することです。
(基本情報 平成28年春午前 問65より)
ウ 「飲み薬の容器にセンサを埋め込む」「インターネット経由で服用履歴を管理」とあり、情報通信機器以外のものをインターネットに接続することによってデータを収集・分析しているので、IoTの事例です。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由(令和元年 問3)
ア 「オークション会場と会員のPCをインターネットで接続する」とあるので、インターネットを使ったリアルタイムの映像配信の事例です。例えば、中古車のオークションがあります。
イ 「社内のサーバ上にあるグループウェアを外部のデータセンタのサーバに移す」とあるので、データセンターの活用事例です。
エ 「予備校が授業映像をWebサイトで配信する」とあるので、インターネットを使った映像配信の事例です。
令和元年 問8
人口減少や高齢化などを背景に、ICTを活用して,都市や地域の機能やサービスを効率化、高度化し、地域課題の解決や活性化を実現することが試みられている。このような街づくりのソリューションを示す言葉として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問8)
スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域を指します。
(スマートシティ – Society 5.0 – 科学技術政策 – 内閣府 (cao.go.jp)より)
イ 「ICTを活用して、都市や地域の機能やサービスを効率化、高度化し、地域課題の解決や活性化を実現する」とあるので、スマートシティの説明です。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和元年 問8)
ア キャパシティは、容量の意味です。
ウ ダイバーシティとは、日本語で「多様性」の意味で、性別、年齢、国籍、経験などさまざまな違いを持った人々が集まって共存している状態を指します。
エ ユニバ-シティは、総合大学のことです。
令和元年 問13
IoTに関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問13)
IoT(Internet of Things)は、コンピュータなどの情報通信機器だけでなく様々なものに通信機能をもたせ、インターネットに接続することによって自動認識や遠隔計測を可能にし、大量のデータを収集・分析して高度な判断サービスや自動制御を実現することです。
(基本情報 平成28年春午前 問65より)
イ 「センサを搭載した機器や制御装置などが直接インターネットにつながり」「ネットワークを通じて様々な情報をやり取りする仕組み」とあるので、IoTに関する記述です。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和元年 問13)
ア 「人工知能における学習の仕組み」は、機械学習、ディープラーニングに関する記述です。
AI(人工知能)、機械学習、ディープラーニングには、下図の関係があります。
AI | ●一般に、人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム | |||||
●人間が知的と感じる情報処理・技術全般 | ||||||
機械学習 | ●AIのうち、人間の「学習に」相当する仕組みをコンピュータ等で実現するもの | |||||
●入力されたデータからパターン/ルールを発見し、新たなデータに当てはめることで、その新たなデータに関する識別や予測等が可能 | ||||||
ディープラーニング | ●機械学習のうち、多数の層からなるニューラルネットワークを用いるもの | |||||
●パターン/ルールを発見する上で何に着目するか(「特徴量」)を自ら抽出可能 | ||||||
ウ 「ソフトウェアの機能の一部を、ほかのプログラムで、利用できるように公開する関数や手続の集まり」は、APIに関する記述です。
API(Application Programming Interface)は、アプリケーションの開発者が、他のハードウェアやソフトウェアの提供している機能を利用するためのプログラム上の手続きを定めた規約の集合です。
エ 「ソフトウェアのロボッ卜を利用して、定型的な仕事を効率化するツール」は、RPAに関する記述です。
RPA(Robotic Process Automation)は、人間が行っていた定型的な事務作業を、ソフトウェアのロボットに代替させることによって、自動化や効率化を図る手段です。
(ITパスポート 令和2年 問29より)
令和元年 問14
CADの説明として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問14)
CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)は、製品の設計にコンピュータを利用し、設計作業の生産性や信頼性の向上を図るシステムです。
イ 「建築物、工業製品などの設計にコンピュータを用いること」とあるので、CADの説明として適切です。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和元年 問14)
ア 「アナログ信号をディジタル信号に変換する回路」は、AD変換回路の説明です。
ウ 「光を電気信号に変換する撮像素子」は、イメージセンサの説明です。
エ 「文字、画像、音声などのデータを組み合わせた一つのコンテンツ」は、マルチメディアコンテンツの説明です。
令和元年 問18
銀行などの預金者の資産を、AI が自動的に運用するサービスを提供するなど、金融業においてIT技術を活用して、これまでにない革新的なサービスを開拓する取組を示す用語はどれか。
正解の理由(令和元年 問18)
FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。金融サービスと情報技術を組み合わせることによって生まれた新たな金融商品やサービス、あるいはその活動を指します。
問題に「金融業においてIT技術を活用して、これまでにない革新的なサービスを開拓する取組」とあるので、FinTechが適切です。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和元年 問18)
ア FAは、組立てや搬送などにハードウェアのロボットを用いることによって、工場の生産活動の自動化を実現することです。
ウ OAは、事務作業(書類作成、保存、送付など)の自動化・効率化を図ることです。
エ シェアリングエコノミーは、利用者と提供者をマッチングさせることによって、個人や企業が所有する自動車、住居、衣服などの使われていない資産を他者に貸与したり、提供者の空き時間に買い物代行、語学レッスンなどの役務 注)を提供したりするサービスや仕組みです。
(ITパスポート 令和2年 問31より)
注)役務は、「他人のために行う労働」のことです。
令和元年 問21
ディープラーニングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問21)
ディープラーニングは、大量のデータをニューラルネットワーク(人間の脳内にある神経回路を数学的なモデルで表現したもの)で解析して、データの特徴を抽出、学習する技術です。
AI | ●一般に、人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム | |||||
●人間が知的と感じる情報処理・技術全般 | ||||||
機械学習 | ●AIのうち、人間の「学習に」相当する仕組みをコンピュータ等で実現するもの | |||||
●入力されたデータからパターン/ルールを発見し、新たなデータに当てはめることで、その新たなデータに関する識別や予測等が可能 | ||||||
ディープラーニング | ●機械学習のうち、多数の層からなるニューラルネットワークを用いるもの | |||||
●パターン/ルールを発見する上で何に着目するか(「特徴量」)を自ら抽出可能 | ||||||
エ 「大量のデータを人間の脳神経回路を模したモデルで解析する」とあるので、ディープラーニングに関する記述として適切です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和元年 問21)
ア 「顧客に関わる部門間で情報や業務の流れを統合する仕組み」とあるので、CRMに関する記述です。
CRM( Customer Relationship Management:顧客管理システム)は、長期的視点から顧客と良好な関係を築いて、収益の拡大を図るためのシステムです。
(ITパスポート 平成24年春 問7より)
イ 「ディジタル機器」「通信ネットワーク」「教育、学習、研修」とあるので、e-ラーニングに関する記述です。
e-ラーニングは、コンピュータなどのディジタル機器、通信ネットワークを利用して実施される教育、学習、研修の形態のことです。
(ITパスポート 令和元年 問21より)
ウ 「各個人がもつ知識やノウハウを組織全体で共有し、有効活用する」とあるので、ナレッジマネジメントを指しています。
ナレッジマネジメントは、従業員の創造性、行動能力や知恵、データベース上に蓄積された知識や情報をばらばらなものとしてではなく、結合した経営資源として活用を図る経営手法です。
令和元年 問22
人工知能の活用事例として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問22)
ア 「運転手が関与せずに、自動車の加速、操縦、制動の全てをシステムが行う。」とあるので、自動運転の事例です。
地域や天候、道路状況などを即座に認知して、自動車を制御することが必要なため、人口頭脳(AI)が活用されています。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和元年 問22)
イ 「離れたところからリアルタイムで状況がわかる」のは、IoTの活用事例です。
IoT(Internet of Things)は、コンピュータなどの情報通信機器だけでなく様々なものに通信機能をもたせ、インターネットに接続することによって自動認識や遠隔計測を可能にし、大量のデータを収集・分析して高度な判断サービスや自動制御を実現することです。
(基本情報 平成28年春午前 問65より)
ウ 「分散型の合意形成技術」とあるので、ブロックチェーンの活用事例です。
ブロックチェーンは、複数のコンピュータが同じ内容のデータを保持し、各コンピュータがデータの正当性を検証して保証することによって、矛盾なくデータを改ざんすることが困難とする技術です。
エ インターネットバンキングの活用事例です。
令和元年 問28
業務の効率化を目指すために、SFAを導入するのに適した部門はどれか。
正解の理由(令和元年 問28)
SFA(Sales Force Automation)は、営業情報・ノウハウを共有して、営業活動を支援するシステムです。
よって、正解は ア です。
令和元年 問29
SEOに関する説明として,最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問29)
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は、検索エンジンの検索結果が上位に表示されるよう、Webページ内に適切なキーワードを盛り込んだり、HTMLやリンクの内容を工夫することです。
(ITパスポート 平成29年春 問11より)
検索エンジンとは、検索窓と呼ばれるボックスに、検索したいキーワードを入力すると、検索キーワードと関連性の高いページや画像、動画などを表示するシステムです。サーチエンジンとも言われます。
自動的なプログラム(クローラー)によって、インターネット上のウェブサイトの情報を間断なく収集し、そのデータをサーバに格納して、これを解析したものをデータベース化するとともに、利用者からの検索要求に応じてそのウェブサイトの所在等の情報を検索結果として表示する仕組みです。
(文化審議会 著作権分科会 法制問題小委員会(第8回)議事録・配付資料 [資料1] 1.問題の所在-文部科学省 (mext.go.jp)より)
ウ 「検索結果の上位に表示させるよう工夫する」とあるので、SEOに関する説明として適切です。
よって、正解は ウ です。
令和元年 問31
RFIDの活用によって可能となる事柄として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問31)
RFID(Radio Frequency Identification)は、無線通信でタグのデータを読み込んだり書き換えたりすることができるシステムです。
汚れに強く、梱包の外からも記録された情報を読むことができます。
(応用情報 平成22年春午前 問72より)
製造業や運輸業、小売業などで、在庫管理、物品管理、所在管理、物流管理などに利用されています。
エ 「RFIDを内蔵した利用者カードを発行し、書籍にはシート状に加工したRFIDを貼り、貸出、返却時にカウンタで用いるRFID読取装置を新たに導入する。」ことで実現できます。
(ITパスポート 平成25年秋 問99より)
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和元年 問31)
ア タクシーの現在位置の把握には、GPSを活用します。
GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)は、三つ以上の人工衛星が発信している電波を受信して、電波の発信時刻と受信時刻の差などから端末の位置情報を得ます。
イ インターネット販売などの情報暗号化には、SSL/TLSを活用します。
SSL/TLS(Secure Sockets Layer/Transport Layer Security)は、HTTPSで接続したWebサーバとブラウザ間の暗号化通信に利用されるプロトコルです。
(ITパスポート 平成30年秋 問71より)
ウ 生体認証の説明です。
生体認証(バイオメトリクス認証)は、指紋や顔など身体の形状に基づく身体的特徴と、音声や署名など行動特性に基づく行動的特徴を用いて行う本人認証方式です。
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