令和5年 問24
需要量が年間を通じて安定している場合において、定量発注方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
–正解の理由–
定量発注方式は、商品の在庫がある一定の量まで減ったときに、あらかじめ決めておいた量を発注する方式です。
ここで、あらかじめ決めておく量は、一定期間における発注費用と在庫費用の合計が一番少なくなるように算出します。
ア ”最適な発注量は、発注費用と在庫維持費用の総額が最小となる場合である。”とあるので、定量発注方式の記述です。
よって、正解は ア です。
–不正解の理由–
イ ”商品を保管するスペース”は、発注量で変わります。
ウ ”決められた同じサイクルで行われる。”とあるので、定期発注方式の記述です。
エ ”毎回需要予測に基づき発注が行われる。”とあるので、定期不定量発注方式の記述です。
令和5年 問27
ファミリーレストランチェーンAでは、店舗の運営戦略を検討するために、店舗ごとの座席数、客単価及び売上高の三つの要素の関係を分析することにした。各店舗の三つの要素を、 一つの図表で全店舗分可視化するときに用いる図表として、最も適切なものはどれか。
–正解の理由–
イ バブルチャートは、3種類のデータの関係性を表すことができるグラフです。
散布図を構成するデータに加え、それに関係するもう一つの量的なデータを加え、円の大きさで表します。

問題文に、”各店舗の三つの要素を、 一つの図表で全店舗分可視化するときに用いる図表”とあるので、バブルチャートが適切です。
よって、正解は イ です。
–不正解の理由–
ア ガントチャートは、時間を横軸にしタスクを縦軸に取って所要期間に比例した長さで表した工程管理図です。
(ITパスポート 平成21年春 問50より)
進捗が進んでいたり遅れていたりする状況を視覚的に確認できるので、プロジェクトマネジメントに有効です。
(ITパスポート 平成24年春 問31より)
ウ マインドマップは、人が自然に行っている思考をマップのように描き出すことで、考えを整理し、発想を広げる手法です。
エ ロードマップは、目標への道筋です。 目標を定め、目標達成まで、どんなことを、どのように実現していくかを時系列に図を用いて表したものです。
令和5年 問28
AIを開発するベンチャ一企業のA社が、資金調達を目的に、金融商品取引所に初めて上場することになった。このように、企業の未公開の株式を、新たに公開することを表す用語として、最も適切なものはどれか。
–正解の理由–
IPO(Initial Public Offering:新規株式公開)は、会社の株式を一般の投資家に売り出すために、初めて株式市場に株式を公開することです。
企業にとって、株式を公開することにより、直接金融市場から広く資金調達できるようになり、また、知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるメリットがあります。
問題文に、”企業の未公開の株式を、新たに公開することを表す用語”とあるので、IPOが適切です。
よって、正解は ア です。
–不正解の理由–
イ LBO(Leveraged Buyout:レバレッジド・バイアウト)は、M&Aの形態のひとつです。
対象企業の資産を担保に借入で資金を調達し、企業・事業を買収することです。
ウ TOB(Take Over Bid:公開買付け)は、経営権の取得や資本参加を目的として、買い取りたい株数、価格、期限などを公告して不特定多数の株主から株式市場外で株式を買い集めることです。
(ITパスポート 平成26年秋 問8より)
エ VC( Venture Capital : ベンチャーキャピタル)は、未上場のベンチャー企業に出資して株式を取得し、将来、その企業が株式を公開(上場)した際に株式を売却し、大きな値上がり益を目指す投資会社や投資ファンドです。
令和5年 問35
第4次産業革命に関する記述として、最も適切なものはどれか。
–正解の理由–
第4次産業革命は、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなど、技術のブレークスルー(障壁を突破する)によって、これまで実現不可能と思われていた社会の実現が可能になる変革を指します。
ア ”インターネットやAIを活用して、サービスの自動化と質の向上を図る。”とあるので、第4次産業革命の記述です。
よって、正解は ア です。
–不正解の理由–
イ ”エレクト口ニクスを活用した産業用口ポットを工場に導入することによって、 生産の自動化と人件費の抑制を行う。”は、第三次産業革命の記述です。
ウ ”工場においてベルトコンペアを利用した生産ラインを構築することによって、 工業製品の大量生産を行う。”は、第二次産業革命の記述です。
エ ”織機など、軽工業の機械の動力に蒸気エネルギーを利用することによって、人手による作業に比べて生産性を高める。”は、第一次産業革命の記述です。
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