ITパスポート試験 (シラバス6.3) テクノロジ系 ネットワーク の出題傾向、学習ポイント、重要な用語を説明します。
「ネットワーク」出題傾向
Ver.○.○の表示について
用語が初めて掲載されたときの、シラバスのバージョンです。
Ver.4.0、Ver.5.0は、シラバスの比較的新しい用語です。
Ver.6.0と同じく要注意用語です。
表示がないのは、Ver.3以前からシラバスにある用語です。
ネットワーク方式
用語がたくさんあるから、何に関する用語なのか整理して覚えるといいよ。
LAN
LAN(Local Area Network:ラン)
LANとは、家庭内や社内など限られた範囲内にあるコンピュータ、情報機器、通信機器などを、ケーブルや無線電波などで接続し、相互にデータをやり取りできるようにしたネットワークのことです。
WAN
WAN(Wide Area Network:ワン)
広義には都市間や海外をつなぐ広域の公衆網のことを指しますが、地理的に離れたLANをつなぐ通信事業者のサービスを指す場合が多いです。
WANサービスには、専用線、IP-VPN、インターネットVPNなどがあります。
VLAN
Ver.6.0
VLAN(Virtual LAN)
VLANは、ネットワーク技術における仮想化技術の1つです。
VLANでは、一つのLAN内に、物理的な接続形態とは別に、機器の仮想的なグループを設定します。
次の長所があります。
・VLAN 単位でブロードキャストの範囲を分けることで、不要なトラフィックや処理の範囲を小さくし、ネットワークの混雑を軽減できます。
・物理的に1つの大きなネットワークを、部署単位で効率よく運用できます。
・VLANのグループによってアクセスできるデータを制限したり、マルウェアなどのネットワーク経由の感染範囲を最小限にするなどセキュリティを向上できます。
PoE
PoEは、無線LANのアクセスポイントやIP電話機などに、 LANケーブルを利用して給電も行う仕組みです。
(応用情報 令和2年秋午前 問31より)
PLC
シラ外
PLC (Power Line Communications)
PLCは、電力線に情報信号を乗せて通信する技術です。
(応用 平成23年特別午前 問25より)
PLCアダプタは、電力と通信用信号の重ね合わせや分離を行います。
(ITパスポート 平成25年秋 問84より)
問題をチェック! R5年 問87
無線LAN
無線LANは、電波を使って通信を行うLANです。
距離が遠くなると通信出来なくなります。
LAN(Local Area Network)は、同一の敷地や建物など、狭い範囲内でのコンピュータネットワークです。
WiMAX
Ver.6.3
WiMAX (World Interoperability for Microwave Access)
WiMAXは、無線通信規格のひとつです。
光回線のような回線工事無しに、専用ルーターを置くだけで、家の中でも外でもインターネットができます。
マルチホップ
シラ外
マルチホップとは、複数の無線通信装置がそれぞれ隣接する他の無線通信装置同士を連鎖経由して、バケツリレーのようにデータを伝送していく通信技術です。
(総務省|東海総合通信局|920MHz帯マルチホップセンサーネットワーク技術を応用した移動通信無線システムの調査検討会 (soumu.go.jp)より)
問題をチェック! R6年 問84
アドホックネットワーク
シラ外
アドホックネットワークは、複数の端末が基地局を介さずに端末同士で通信することができるネットワークです。
端末同士で直接通信したり、他の端末を中継したりすることにより通信を行う、自律分散型のネットワークです。
(000032567.pdf (soumu.go.jp)より)
問題をチェック! R4年 問62
Wi-Fi 4/5/6/6E
Ver.6.3
Wi-Fi(ワイファイ)
Wi-Fiは、パソコンやスマートフォンなどの機器とケーブルをつながずに、無線でデータを送受信する仕組みの一つです。
規格の新旧がわかるように世代別に番号が振られ、次のような規格があります。
世代 | 名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数帯 | |
第6世代 | Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 高速 | 9.6Gbps | 2.4GHz帯 5GHz帯 6GHz帯 |
Wi-Fi 6 | 2.4GHz帯 5GHz帯 | ||||
第5世代 | Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 | |
第4世代 | Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯 5GHz帯 |
Wi-Fi Direct
Ver.5.0
Wi-Fi Directは、Wi-FiアクセスポイントやWi-Fiルータを使わずに、Wi-F端末同士を直接つなげることができます。
例えば、Wi-Fi Directを使うと、スマホの画像をプリンタに印刷するとき便利です。
Wi-FiアクセスポイントやWi-Fiルーターの設定がいらないので、容易にスマホとプリンタを接続できます。
メッシュWi-Fi
Ver.5.0
メッシュWi-Fiは、メインルーターとサテライトルーターを広く複数台設置することによって、次のように端末のネットワーク接続環境を改善する技術です。
①Wi-Fiルーターの1台あたりの負荷を分散し、通信速度の低下を防ぐ。
②メインルーターと間に障害物がある場所、メインルーターから遠い場所などWi-Fiの接続範囲を広げる。(例えば、3階建ての家のどこでもWi-Fiが利用できるようになる。)
WPS
Ver.6.0
WPS(Wi-Fi Protected Setup)
WPSとは、Wi-FiルーターとWi-Fi対応端末の接続の際に必要な、接続先や暗号化、認証などについての設定を簡単な操作で行えるようにする機能です。
ゲストポート
シラ外
ゲストポートは、Wi-Fi通信など、一時的にインターネット接続だけを許可する機能です。
ゲストポート側から内部のネットワークにアクセスすることはできません。
問題をチェック! R4年 問68
MACアドレス
MACアドレス(Media Access Control アドレス)
MACアドレスは、ネットワークに接続できるすべての機器に製造段階で割り当てられた、世界中でただ1つ固有の識別番号です。
ネットワークでは、IPアドレスだけでなく、MACアドレスも相互にやり取りされています。
IPアドレスと似ていますが、IPアドレスはネットワーク管理者がある程度自由に設定できるのに対し、原則MACアドレスは書き換えることができません。
ESSID
ESSID(Extended Service Set Identifier)
ESSIDは、無線ネットワークを識別する文字列で、ネットワーク管理者が設定できます。
簡単に言うと、無線ネットワークの名前です。
5G
Ver.4.0
4G(LTE)よりも通信速度が高速なだけではなく、より多くの端末が接続でき、通信の遅延も少ないという特徴をもつ移動通信システムです。
伝送速度
伝送速度はデータを伝える速度のことで、bpsという単位を用いて表されます。
例えば、10Mbpsは、1秒間に10Mbitのデータを伝送できるという意味です。
○伝送効率(試験に伝送速度と一緒によく出る)
伝送効率とは、データを送る効率の良さを表現したものです。
データを送る時には、必ず何らかの損失が生じます。
そのため、伝送速度には理論速度と実効速度があります。
例えば、伝送速度が10Mbps (ビット/秒)、伝送効率が80%の場合、伝送速度の実効速度は8Mbpsです。
次の問題は、伝送速度についてのよく出る問題です。
問題をチェック! R2年 問95
SDN
Ver.4.0
SDN(Software Defined Networking)
SDNは、データ転送と経路制御の機能を論理的に分離し、データ転送に特化したネットワーク機器とソフトウェアによる経路制御の組合せで実現するネットワーク技術です。
ビーコン
Ver.4.0
ビーコンは、位置特定技術、また、その技術を利用したデバイスです。
BLE(Bluetooth Low Energy)を利用しています。
数秒に1回、半径数メートルから数十メートルの範囲に無線信号を発信します。
範囲内にビーコンの信号を受け取れる受信端末(スマートフォンなど)があると、感知して位置情報をサーバに送信するしくみです。
LPWA
Ver.4.0
LPWA(Low Power Wide Area)
LPWAは、loTシステム向けに使われる無線ネットワークです。
次の特徴があります。
①省電力性:一般的な電池で数年以上の運用が可能です。
②広域性:最大で数十kmの通信が可能です。
問題をチェック!
R3年 問92 R2年 問70 R元年 問81
エッジコンピューティング
Ver.4.0
エッジコンピューティングは、演算処理のリソース(エッジサーバ)を端末の近傍に置くことによって、アプリケーション処理の低遅延化(処理が速いこと)や通信トラフィックの最適化(回線速度に合ったデータ量にする)を行うことです。
問題をチェック!
R5年 問71 R3年 問86 R元年 問71
BLE
Ver.4.0
BLE(Bluetooth Low Energy)
BLEは、IoTで用いられる無線通信技術であり、近距離のIT機器同士が通信する無線PAN(Personal Area Network)と呼ばれるネットワークに利用されます。
(応用情報 令和3年春午前 問32より)
BLEは、従来のBluetooth より更に省電力の通信方式です。
一般的なボタン電池で、半年から数年間の連続動作が可能なほどに低消費電力です。
(ITパスポート 令和4年 問92より)
届く範囲は、半径数十メートル範囲内です。
問題をチェック!
R4年 問92 R3年 問80 R2年 問98
IoTエリアネットワーク
Ver.4.0
IoTエリアネットワークは、IoTデバイスとIoTゲートウェイの間のネットワークです。
(範囲が重要!)
問題をチェック! R2年 問98
通信プロトコル
プロトコルは、約束事の意味だよ。
各プロトコルの基本的な機能とそれぞれの関係を覚えよう。
通信プロトコル
通信プロトコルは、ネットワークを介して通信するために定められた約束事の集まりです。
(ITパスポート 平成28年秋 問65より)
メーカやOSが異なる機器同士でも、同じ通信プロトコルを使えば互いに通信することができます。
(ITパスポート 平成27年秋 問77より)
問題をチェック! R5年 問68
OSI基本参照モデル
Ver.6.0
OSI基本参照モデルは、OSIにおける、通信を役割毎に7つの階層(下位の第 1層から上位の第 7 層まで)に分けたモデルです。
OSI(開放型システム間相互接続):
異なる機種のコンピュータ同士が通信するためのネットワークの設計方針
物理層
Ver.6.0
物理層は、OSI 参照モデルの第1層です。
物理層は、ケーブルコネクタ形状や電気信号などの物理的(または、ハードウェア的)な面を定めた層です。
データリンク層
Ver.6.0
データリンク層は、OSI 参照モデルの第2層です。
データリンク層は、直接つながっているノード(通信機器)間の信号の送受を定めた層です。
ネットワーク層
Ver.6.0
ネットワーク層は、OSI 参照モデルの第3層です。
ネットワーク層は、異なるネットワーク間の通信を定めた層です。
トランスポート層
Ver.6.0
トランスポート層は、OSI 参照モデルの第4層です。
トランスポート層は、データを確実に(誤りなく)アプリケーションに届けるための層です。
セション層
Ver.6.0
セション層は、OSI 参照モデルの第 5 層です。
セッション層は、通信状態の確立や解放を管理する層です。
プレゼンテーション層
Ver.6.0
プレゼンテーション層は、OSI 参照モデルの第 6 層です。
プレゼンテーション層は、アプリケーションが扱うデータ形式(文字コード、暗号化など)について定めた層です。
アプリケーション層
Ver.6.0
アプリケーション層は、OSI 参照モデルの第 7 層です。
アプリケーション層は、利用するアプリケーションの機能仕様や通信手順などを定めた層です。
ファイル転送、メールなどのデータのやり取りのルールです。
TCP/IP階層モデル
Ver.6.0
TCP/IPにおける、ネットワーク通信の役割を4つの階層に分類し、各層での機能を明らかに示したモデルです。
ネットワークインタフェース層
Ver.6.0
ネットワークインターフェース層は、同一ネットワーク上での通信、物理的なコネクタや電気信号の仕様など機器に関する決まり事が定められています。
インターネット層
Ver.6.0
インターネット層は、複数のネットワークを相互に接続したときの、機器間のデータ伝送について定められています。
トランスポート層
Ver.6.0
通信を行うプログラムの間でのデータ伝送について定められています。
アプリケーション層
Ver.6.0
個々のプログラムの間で、どのような形式や手順でデータをやり取りするか定められています。
TCP/IP
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
TCP/IPは、コンピュータネットワークにおいて、標準的に利用されている通信プロトコルです。
TCPは、通信をおこなうコンピューター同士がデータの破損や紛失がないか、送ったデータはすべて届いているか、細かく確認しあいながら通信をおこなうためのプロトコルです。
IPは、データを宛先のIPアドレスの付いたIPパケットにして届けるためのプロトコルです。
問題をチェック! R5年 問68
SMTP
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
SMTPは、利用者のパソコンから電子メールを送信するときや、メールサーバ間で電子メールを転送するときに使われるプロトコルです。
POP
POP (Post Office Protocol)
POPは、メールサーバに届いた電子メールを、メールソフトで受け取るために使用されるプロトコルです。
POP3は、Post Office Protocol Version 3の略です。
問題をチェック! R3年 問84
IMAP
IMAP(Internet Message Access Protocol)
IMAPは、メールサーバから電子メールを受信するためのプロトコルの一つです。
次の特徴をもちます。
① メール情報をPC内のメールボックスに取り込んで管理する必要がなく、メールサーバ上に複数のフォルダで構成されたメールボックスを作成してメール情報を管理できる。
② PCやスマートフォンなど使用する端末が違っても、同ーのメールボックスのメール情報を参照、管理できる。
(ITパスポート 令和4年 問87より)
次のようなIMAPの利用例が試験に出題されました。
PCで電子メールを読むときに、 PCにメールをサーバからダウンロードするのではなくサーバ上で、保管し管理する。未読管理やメールの削除やフォルダの振分け状態などが会社や自宅にあるどのPCからも同一に見えるようにできる。
(ITパスポート 平成25年春 問84より)
問題をチェック! R4年 問87
FTP
FTP(File Transfer Protocol)
FTPは、ネットワークでファイルを送受信するための通信プロトコルです。
NTP
NTP (Network Time Protocol)
NTPは、コンピュータの内部時計を、基準になる時刻情報をもつサーバとネットワークを介して同期させるときに用いられるプロトコルです。
(ITパスポート 平成30年秋 問88より)
同期とは、ここでの意味は、時間情報を合わせることです。
問題をチェック! R元年 問94
DHCP
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
DHCPは、PCがネットワークに接続されたときにIPアドレスを自動的に取得するために使用されるプロトコルです。
(ITパスポート 平成26年春 問58より)
ポート番号
ポート番号は、TCP/IP通信で、コンピュータが通信に使用するプログラムを識別するための番号です。
IoTシステムで使用される通信プロトコルの特性
Ver.4.0
通信プロトコルは、機器間でデータのやり取りを行うための規約です。
通信プロトコルは、IoTシステムで次のことが求められます。
・ネットワークの品質が低くても利用可能であること
・大量の小さいデータを頻繁、かつ双方向でやり取りできること
ネットワーク応用
関連する用語は,違いを確認しながらセットで覚えるといいよ。
IPアドレス
IPアドレスは、コンピュータをネットワークで接続するために、それぞれのコンピュータに割り振られた一意の数字の組み合わせのことです。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスは、インターネット上でのIPアドレスです。
ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって割り当てられます。
プライベートIPアドレス
プライベートIPアドレスは、特定の組織内ネットワークのみで通用するIPアドレスです。
NAT
シラ外
NAT (Network Address Translation)
NAT は、職場や家庭のLAN をインターネットへ接続するときによく利用され、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換します。
(ITパスポート 令和元年 問65より)
問題をチェック! R元年 問65
サブネットマスク
シラ外
サブネットマスクは、IPアドレスに含まれるネットワークアドレスと、そのネットワークに属する個々のコンビュータのホストアドレスを区分します。
(ITパスポート 平成28年春 問70より)
IPアドレスは、ネットワーク部とホスト部に分けられます。
ネットワーク部とは、コンピュータが属しているネットワークの識別番号です。
ホスト部とは、コンピュータの識別番号です。
学校を例にしてイメージすると、下の図のようになります。
サブネットマスクを使うと、ネットワーク部とホスト部の境界を自由に変更することができ、IPアドレスを有効に利用できます。
例えば、大きな教室をクラスの人数に合わせてパーティション(間仕切り)で仕切り、教室を有効に使うイメージです。
問題をチェック! R5年 問97
IPv4/IPv6
IPアドレスには、IPv4とIPv6という2種類のバージョンがあります。
現在、インターネットではIPv4とIPv6が混在しています。
ドメイン名
ドメイン名は接続先を人が識別しやすい文字列で表したものであり、 IPアドレスの代わりに用います。
(ITパスポート 令和3年 問98より)
例:michitomo2019.com
次にようなドメイン名の特徴が試験に出題されています。
ドメイン名には、漢字、平仮名を使うことができます。
(例)http://総務省.jp/
ドメイン名を電子メールアドレスにも使用できます。
(例)
Web サイトの URL:https://example.com
メールアドレス:abc@example.com
ドメイン名は、個人で取得することができます。
ただし、co.jp(日本国内で登記を行っている企業が取得できる)などのように、ルールがあります。
(ITパスポート 令和3年 問98より)
DNS
DNS(Domain Name System)
DNSは、ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行うシステムです。
DNSは、数字の組み合わせを人間がわかりやすいアルファベットに置き換えています。
問題をチェック! R元年 問91
DNSサーバ
シラ外
DNSサーバは、ホスト名、ドメイン名を IPアドレスに対応させるサーバです。
(基本情報 平成16年秋午前 問65より)
プロキシサーバ
シラ外
プロキシサーバは、企業・組織などの内部のネットワークとインターネットの間にあって、直接インターネットに接続できない内部ネットワークのコンピュータに代わって、「代理」としてインターネットとの接続を行うコンピュータ、またはそのための機能を有するソフトウェアのことです。
(国民のためのサイバーセキュリティサイト | 用語辞典(は行)|国民のためのサイバーセキュリティサイト (soumu.go.jp)より)
問題をチェック! R6年 問79
Webサーバ
シラ外
Webサーバは、HTMLファイルや画像ファイルなどを保存し、利用者からの要求に対し、Webページを送信するソフトウェアまたは、そのソフトウェアが動作しているコンピュータです。
FTPサーバ
シラ外
FTPサーバは、ファイルの送信(アップロード)や保管されているファイルのダウンロードなどを行うソフトウェアまたは、そのソフトが動作するコンピュータです。
HTML形式の電子メール
シラ外
HTML形式の電子メール(HTMLメール)とは、本文をWebページを作成するときに使用するHTML言語で記述した電子メールのことです。
次の特徴があります。
①電子メールの本文の任意の文字列にハイパリンクをクリックすることで、参照先などのWebページに移動できます。
②電子メールの本文の文字に色や大きさなどの書式を設定できる。
③さまざまな動作を実行するスクリプトを埋め込むことができます。
スクリプトは、ウェブブラウザ上で実行される命令です。
メールアドレス
シラ外
メールアドレスは、電子メールをやり取りするときに使うアドレス(住所)です。
例 abc@example.com
「@」記号の前が個人を識別するユーザー名、「@」記号の後ろがドメイン名になります。
To/Cc/Bcc
Cc(Carbon Copy)
Bcc(Blind carbon Copy)
To、Cc、Bccには、それぞれ次のような特徴があります。
問題をチェック!
R6年 問96 R3年 問59 R2年 問92
メーリングリスト
メーリングリストは、電子メールを特定のアドレスに送信すると、登録されたメンバ全員のメ ールアドレスに転送される仕組みです。
(ITパスポート 平成26年春 問77より)
メール転送サービス
シラ外
メール転送サービスは、あるアドレスに送られてきたメールを、あらかじめ指定したメールアドレスに自動的に転送するサービスです。
メール転送サービスを利用すると、自分名義の複数のメールアドレス宛に届いた電子メールを一つのメールボックスに保存することができます。
(ITパスポート 平成30年春 問59より)
問題をチェック! R5年 問92
cookie
cookie(クッキー)
cookieは、アクセスしてきたブラウザに、 利用者のログインIDやサイトへのアクセス履歴、訪問回数など、Webサーバからの情報を一時的に保存する仕組みです。
利用者が過去にアクセスした Webサイトに再度アクセスしたときに、その利用者に合わせた設定で Webページが表示されて、閲覧の利便性を高めることができます。
RSS
RSS(Rich Site Summary)
RSSは、ブログやニュースサイト、電子掲示板などのWebサイトで、効率の良い情報収集や情報発信を行うために用いられており、ページの見出しや要約、更新時刻などのメタデータを、構造化して記述するためのXMLベースの文書形式です。
(ITパスポート 平成21年秋 問75より)
RSSリーダは、指定したWebサイトを巡回し、Webサイトの見出しや要約などを小さくまとめたフィードと呼ばれる更新情報を取得してリンク一覧を作成するソフトウェアです。
(ITパスポート 平成24年秋 問54より)
CGI
シラ外
CGIは、Webサーバにおいて,クライアントからの要求に応じてアプリケーションプログラムを実行して、その結果をWebブラウザに返すなどのインタラクティプなページを実現するために、Webサーバと外部プログラムを連携させる仕組みです。
(基本情報 平成30年春午前 問35より)
Webページの来訪者数カウンタなどのように、訪問者が訪れるごとに新たなべ一ジを生成する機能を実現できます。
(ITパスポート 平成25年春 問77より)
MVNO
MVNO(Mobile Virtual Network Operator :エムブイエヌオー:仮想移動体通信事業者)
MVNOは、移動体通信サービスのインフラを他社から借りて、自社ブランドのスマートフォンやSIMカードによる移動体通信サービスを提供する事業者です。
(ITパスポート 令和3年 問71より)
問題をチェック! R3年 問71
ISP
ISP(Internet Service Provider:インターネット接続サービス事業者)
ISPとは、インターネットに接続する通信ネットワークを提供する事業者です。
(ITパスポート 平成30年春 問31より)
パケット
パケットとは、送信するデータを一定の長さごとに区切り、送信元や宛先、データエラーを補正のための情報などの制御情報を付けた小さなまとまりを指します。
基地局
Ver.5.0
基地局は、無線端末(携帯電話など)と直接電波のやり取りをする無線局です。
AP(アクセスポイント)
Ver.5.0
AP(Access Point:アクセスポイント)
APは、無線LAN接続機能を備えた端末を、相互に接続したり、有線LANなど他のネットワークに接続するための機器です。
プラチナバンド
Ver.6.3
プラチナバンドは、携帯電話での利用に適した、700MHzから900MHzの周波数帯のことを指します。
プラチナバンドの電波は、ビルの壁や床などへの反射を繰り返し広い範囲に届くため、携帯電話を繋がりやすくできます。
ハンドオーバ
Ver.5.0
ハンドオーバは、移動しながら携帯電話などの無線端末を使うとき、基地局が自動で切り変わって通信が途切れない動作のことです。
ローミング
Ver.5.0
ローミングは、契約している通信事業者のサービスエリア外でも、他の事業者のサービスによって携帯電話端末を使用できるようにするしくみ、サービスです。
MIMO
Ver.5.0
MIMOは、複数のアンテナを使ってデータを送受信して、大容量・高速通信を実現する技術です。
IP電話
IP電話は、IP(Internet Protocol)ネットワークを通じて行う音声通話サービスです。
VoIP(Voice over IP)という技術を利用しています。
問題をチェック! R2年 問77
VoIP
シラ外
VoIP(Voice over Internet Protocol)
VoIPは、IPネットワーク上における音声データを送受信する技術です。
音声データをパケット化(一定の決まりにのっとって分割)し、リアルタイムに送受信します。
(ITパスポート 平成23年特別 問77より)
問題をチェック! R5年 問83
キャリアグリゲーション
キャリアグリゲーションは、複数の異なる周波数帯の電波を束ねることによって、無線通信の高速化や安定化を図る手法です。
(ITパスポート 平成30年春 問99より)
キャリア(career)は、情報を伝えるための電波のことです。
テザリング
テザリングは、スマートフォンなどの通信端末をモバイルルータのように利用して、 PCなどをインターネ ットに接続する機能です。
(ITパスポート 平成27年春 問58より)
eSIM
Ver.5.0
eSIM(embedded SIM)
eSIMは、通信端末本体組込み型のSIMです。
MNP
Ver.6.3
MNP(Mobile Number Portability)
MNPは、電話番号を変えずに携帯会社を乗換えることができる仕組みです。
MNPワンストップ申請では、新たに契約をする携帯会社へ申し込むだけで乗換えが行えます。
テレマティクス
Ver.4.0
テレマティクスは、自動車に情報端末を設置して、無線通信で外部のコンピュータシステムと接続することにより、リアルタイムで双方向に情報をやり取りしてさまざまサービスを提供することです。
次のようなテレマティクスの説明が試験に出題されました。
自動車などの移動体に搭載されたセンサや表示機器を通信システムや情報システムと連動させて、運転者へ様々な情報をリアルタイムに提供することを可能にするもの
(ITパスポート 令和4年 問80より)
問題をチェック! R4年 問80
ユビキタスネットワーク
シラ外
ユビキタスネットワークとは、PC、携帯電話、情報家電などの様々な情報機器が、社会の至る所に存在し、いつでもどこでもネットワークに接続できる環境を指します。
(ITパスポート 令和5年 問74より)
まとめ
【出題傾向】
「ネットワーク」から、8問程度(テクノロジ系45問中)出題されます。
なお、平成6年過去問題(公開)は、昨年に続き6問でした。
【学習ポイント】
・ネットワーク方式
→何に関する用語なのか整理して覚えるといいです。
・通信プロトコル
→各プロトコルのの基本的な機能とそれぞれの関係を覚えましょう。
・ネットワーク応用
→関連する用語は、違いを確認しながらセットで覚えましょう。
【重要用語】
新しい用語がたくさんあります。
過去問題が少ないので、用語の学習が大切です。
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