令和4年 問81
CPUの性能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解の理由(令和4年 問81)
CPUの性能は、さまざまな要素で変わります。
・CPUのビット数
ビット数の多いほど、一度に処理する情報量が大きい。
・CPU内のキャッシュメモリの容量
容量が大きいほど、CPUの処理速度が向上する。
・クロック周波数
同じ構造の場合、周波数が高いほど処理速度が向上する。
・CPUコアの数
コア数が多いほど、同時に実行する処理の数を多い。
ア CPUのビット数は、CPUが一度に処理するデータ長を示します。「64ビットCPUの方が一度に処理するデータ長を大きくできる。」は適切です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和4年 問81)
イ キャッシュメモリは、CPUコアと主記憶の間にあって、データを高速に読み書きするためのメモリです。
(ITパスポート 平成22年春 問66より)
容量が大きいほど、CPUの処理速度が向上します。「少ないほどCPUの処理速度が向上する。」は、不適切です。
ウ クロックは、命令実行のタイミングを調整します。
同じ構造のCPUにおいて、クロック周波数を上げると処理速度が向上します。「クロック周波数を下げると処理速度が向上する。」は、不適切です。
エ 計算処理を行うプロセッサコア数の多い方が同時に実行する処理の数を多くできます。
デュアルコアCPUはプロセッサコアが2個、クアッドコアCPUはプロセッサコアが4個です。プロセッサコアの多い方が同時に実行する処理の数を多くできるので、「デュアルコアCPUの方が同時に実行する処理の数を多くできる。」は、不適切です。
令和4年 問84
IoT機器の記録装置としても用いられ、記録媒体が半導体でできており物理的な駆動機構をもたないので、 HDDと比較して低消費電力で耐衝撃性も高いものはどれか。
正解の理由(令和4年 問84)
SSDは、Solid State Driveの略で、記録媒体が半導体でできた補助記憶装置です。
エ 問題に「記録装置」「記録媒体が半導体」とあるので、SSDが適切です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和4年 問84)
ア DRM(Digital Rights Management)は、コンテンツの著作権を保護し、利用や複製を制限する技術の総称です。
(ITパスポート 平成27年秋 問46より)
イ DVD(Digital Versatile Disc)は、レーザー光を使ってデータの読み出しや書き込みを行う光ディスクの一つです。
ウ HDMI(High-Definition Multimedia Interface)は、映像、音声及び制御信号を1本のケーブルで入出力するAV機器向けのインタフェースです。
令和4年 問97
水田の水位を計測することによって、水田の水門を自動的に開閉するIoTシステムがある。図中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
正解の理由(令和4年 問97)
センサは、モノの状態(温度、受けている圧力、におい、湿度、水分量など)を信号に変えます。
アクチュエータは、コンピュータが出力した電気信号を力学的な運動に変えます。
IoTゲートウェイは、IoTデバイスからのデータを中継してインターネット上のサーバーに送ったり、サーバからのデータを中継してIoTデバイスに送ります。
図を見ると、aは、水田の水位が入力され、データを通信機能部に送っています。よって、a はセンサです。
bは、通信機能部の信号が入力され、水田の水門を開閉しています。よって、b はアクチュエータです。
正解は エ です。
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