令和2年 問59
仮想記憶を利用したコンピュータで、主記憶と補助記憶の間で内容の入替えが頻繁に行われていることが原因で処理性能が低下していることが分かった。この処理性能が低下している原因を除去する対策として、最も適切なものはどれか。ここで、このコンピュータの補助記憶装置は1台だけである。
正解の理由(令和2年 問59)
仮想記憶は、 プログラムやデータを補助記憶装置に格納し、必要に応じて主記憶に読み込むので、主記憶の見かけの容量を拡大できます。
主記憶と補助記憶の間での内容の入替えをスワッピングと言います。
補助記憶を利用するのは、主記憶の容量よりも大きなメモリを必要とするプログラムも実行できるようにするためです。
主記憶の容量が大きければ、補助記憶を使用する機会が少なくなり、入れ替えも減ります。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由(令和2年 問59)
スワッピングが頻発する理由は「主記憶装置の容量が足りないこと」が原因なので、次の選択肢は処理性能が低下している原因を除去する対策として不適切です。
ア 演算能力の高いCPUと交換する。
イ 仮想記憶の容量を増やす。
エ 補助記憶装置を大きな容量の装置に交換する。
令和2年 問96
OSS (Open Source Software)に関する記述として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和2年 問96)
OSSは、ソフトウェアのソースコードが、インターネット等を通じて無償で公開され、誰でも改良、再配布できるソフトウェアです。
OSSであるAndroidは、Google社が中心となって開発しています。
ア 「製品によっては、企業の社員が業務として開発に参加している。」は、OSSに関する記述として適切です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和2年 問96)
イ 「実行形式での配布」は、禁じられていないので。「ソースコードだけが公開されており、実行形式での配布は禁じられている。」は、OSSに関する記述として不適切です。
ソースコードは、人がプログラミング言語でコンピュータへの命令を書いた文書です。
実行形式は、人間が書いたソースコードを「0」と「1」で表現し、コンピュータがそのまま実行できるようにしたプログラムです。
ウ オープンソースライセンスは、複数あります。「どの製品も、 ISOで定められたオープンソースライセンスによって同じ条件で提供されている。」は、OSSに関する記述として不適切です。
エ ライセンスに従う限り、ビジネス用途で利用可能です。「ビジネス用途での利用は禁じられている。」は、OSSに関する記述として不適切です。
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