令和3年 問36
開発期間10か月、開発の人件費予算1,000万円のプロジェクトがある。5か月経過した時点で、人件費の実績は600万円であり、成果物は全体の40%が完成していた。このままの生産性で完成まで開発を続けると、人件費の予算超過はいくらになるか。
正解の理由(令和3年 問36)
「このままの生産性で完成まで開発を続ける」とあるので、最初に、現状の生産性を求めることがポイントです。
よって、正解は エ です。
令和3年 問40
同一難易度の複数のプログラムから成るソフトウェアのテスト工程での品質管理において、各プログラムの単位ステップ数当たりのバグ数をグラフ化し、上限・下限の限界線を超えるものを異常なプログラムとして検出したい。作成する図として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和3年 問40)
管理図は、プロジェクトの品質マネジメントにおいて、生産物の品質を時系列に表し、プロセスが安定しているかどうか、又はパフォーマンスが予測のとおりであるかどうかを判断するために用いるものであって、許容される上限と下限が設定されている図です。
(応用情報 平成24年秋午前 問54、基本情報 平成23年秋午前 問54より)
問題に「上限・下限の限界線を超えるものを異常なプログラムとして検出したい。」とあるので、管理図が適切です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和3年 問40)
イ 特性要因図は、原因と結果の関連を魚の骨のような形態に整理して体系的にまとめ、結果に対してどのような原因が関連しているかを明確にする図です。
(基本情報 平成17年春午前 問75より)
ウ パレート図は、分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し、重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図です。
(ITパスポート 平成23年秋 問14より)
エ レーダチャートは、複数の項目に対応する放射線状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形のグラフです。点を結んで全体のバランスを比較する時に使われます。
(基本情報 平成17年秋午前 問75より)
令和3年 問46
システム要件定義で明確にするもののうち、性能に関する要件はどれか。
正解の理由(令和3年 問46)
システム要件定義は、新たに構築する業務、システムの仕様、及びシステム化の範囲と機能を明確にし、それらをシステム取得者側の利害関係者間で合意するプロセスです。
性能は、システムを効率よく使えるかを示すものです。
主にレスポンス(応用時間)やスループットで要求を表現します。
レスポンスは、サービスを受ける側が要求を出してからサー ビスが受けられるまでの時間です。
スループットは、単位時間あたりどの程度のサービスを受け られるかという量を示しています。
ウ 「照会機能の応答時間」とあるので、性能に関する要件です。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由(令和3年 問46)
ア 「システムの機能」とあるので、機能に関する要件です。
イ 「システムの稼働率」とあるので、可用性に関する要件です。
エ 「障害の復旧時間」とあるので、可用性に関する要件です。
令和3年 問50
自分のデスクにあるPCと共有スペースにあるプリンタの起動を1人で行う。PCとプリンタの起動は図の条件で行い、それぞれの作業・処理は逐次実行する必要がある。自動処理の間は,移動やもう片方の作業を並行して行うことができる。自分のデスクにいる状態でPCの起動を開始し、移動してプリンタを起動した上で自分のデスクに戻り、PCの起動を終了するまでに必要な時間は、最短で何秒か。
正解の理由(令和3年 問50)
「自動処理の間は、移動やもう片方の作業を並行して行うことができる。」とあるので、並行して行う作業に注目すると、手順は次の図のようになります。
図の手順に従って、A、B、C、Dの時間を合計すると
合計時間=3+150+10+60=223(秒)
よって、正解は ア です。
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