令和元年 問65
NATに関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
NAT は、職場や家庭のLAN をインターネットへ接続するときによく利用され、( a )と( b )を相互に変換する。
正解の理由(令和元年 問65)
NAT(Network Address Translation )は、職場や家庭のLAN をインターネットへ接続するときによく利用され、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換します。
グローバルIPアドレスは、インターネット上でのIPアドレスです。
ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって割り当てられます。
プライベートIPアドレスは、特定の組織内ネットワークのみで通用するIPアドレスです。
よって、問題の文は
NATは、職場や家庭のLAN をインターネットへ接続するときによく利用され、( a プライベートIPアドレス )と( b グローバルIPアドレス )を相互に変換する。
よって、正解は イ です。
令和元年 問71
複数のIoTデバイスとそれらを管理するIoTサーバで、構成されるIoTシステムにおける、エッジコンピューティングに関する記述として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問71)
エッジコンピューティングは、演算処理のリソース(エッジサーバ)を端末の近傍に置くことによって、アプリケーション処理の低遅延化(処理が速いこと)や通信トラフィックの最適化(回線速度に合ったデータ量にする)を行うコンピュータの運用形態です。
イ 「IoTデバイス群の近くにコンピュータを配置」とあるので、エッジコンピューティングです。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和元年 問71)
ア 「データベースの複製を別のサーバにも置き、両者を常に同期させて運用する」とあるので、レプリケーションの説明です。
ウ 「通信負荷の状況に応じて、ネットワークの構成を自動的に最適化する。」とあるので、SDNの説明です。
SDNは、ネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し、コントローラと呼ばれるソフトウェアで、データ転送機能をもつネットワーク機器の集中制御を可能とするアーキテクチャです。
(応用情報 令和3年春午前 問35より)
エ 「少ない電力で稼働させて、一般的な電池で長期間の連続運用を行う。」とあるので、LPWAの説明です。
LPWA(Low Power Wide Area)は、loTシステム向けに使われる無線ネットワークです。
次の特徴があります。
・省電力性:一般的な電池で数年以上の運用が可能です。
・広域性:最大で数十kmの通信が可能です。
令和元年 問77
無線LANに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問77)
無線LANは、電波を使って通信を行うLANです。
ア 無線LANは、電波が届く範囲であれば、制約しない限り、基本的に誰でもアクセスポイントに接続できます。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和元年 問77)
イ 最新の無線LANの暗号化規格としてWPA3があるので、「WPA2に限定されている。」は不適切です。
ウ 無線LANは、距離が遠くなる(最大で100mくらい)と電波が弱まり通信できなくなるので、「距離に関係なく通信できる。」は不適切です。
エ 無線LANの規格の組み合わせによって、相互通信できない場合があるので、「全て相互に通信できる。」は不適切です。
令和元年 問79
Aさんが、Pさん、Qさん及びRさんの3人に電子メールを送信した。Toの欄にはPさんのメールアドレスを、Ccの欄にはQさんのメールアドレスを、Bccの欄にはRさんのメールアドレスをそれぞれ指定した。電子メールを受け取ったPさん、Qさん及びRさんのうち、同じ内容の電子メールがPさん、Qさん及びRさんの3人に送られていることを知ることができる人だけを全て挙げたものはどれか。
正解の理由(令和元年 問79)
Pさん、QさんへのメールにはBccの送信先が表示されないので、Pさん、Qさんは「3人にメールが送られていることを知ること」ができません。
RさんへのメールにはTo、Cc、Bccのすべての送信先が表示されるので、「3人にメールが送られていることを知ることが」できます。
よって、Rさんだけが3人にメールが送られていることを知ることができるので、正解は エ です。
令和元年 問81
IoTシステム向けに使われる無線ネットワークであり、一般的な電池で数年以上の運用が可能な省電力性と、最大で数十kmの通信が可能な広域性を有するものはどれか。
正解の理由(令和元年 問81)
LPWA(Low Power Wide Area)は、loTシステム向けに使われる無線ネットワークです。
次の特徴があります。
・省電力性:一般的な電池で数年以上の運用が可能です。
・広域性:最大で数十kmの通信が可能です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和元年 問81)
イ MDM(Mobile Device Management)は、モバイル端末の状況の監視、リモートロックや遠隔データ削除ができるエージェントソフトの導入などによって、企業システムの管理者による適切な端末管理を実現することです。
(ITパスポート 平成30年秋 問72より)
ウ SDNは、ネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し、コントローラと呼ばれるソフトウェアで、データ転送機能をもつネットワーク機器の集中制御を可能とするアーキテクチャです。
(応用情報 令和3年春午前 問35より)
エ WPA2は、無線LANにおいて、端末とアクセスポイント聞で伝送されているデータの盗聴を防止するために利用される暗号化方式です。
(ITパスポート 平成27年春 問74より)
なお、最新のセキュリティ規格は、WPA3です。
令和元年 問91
ネットワークにおけるDNSの役割として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問91)
DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行うシステムです。
ドメイン名は、インターネットに接続されたコンピュータを識別するためのものです。(例:michitomo2019.com)
IPアドレス(例:210.132.250.132)を、人間がわかりやすいアルファベットに置き換えた名称です。
よって、正解は ウ です。
令和元年 問94
NTPの利用によって実現できることとして、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問94)
NTP(Network Time Protocol)は、コンピュータの内部時計を、基準になる時刻情報をもつサーバとネットワークを介して同期させるときに用いられるプロトコルです。
(ITパスポート 平成30年秋 問88より)
同期は、ここでは、時間情報を合わせることです。
プロトコルは、約束事の意味です。
ウ 「PCやサーバなどの時刻合わせ」は時計の機能なので、NTPの利用によって実現できることとして適切です。
よって、正解は ウ です。
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