短期間で合格するためには、おすすめしないことをまとめました。
学習を始める前に、少しの間だけ、耳(?)をお貸しください。
- 長い期間(3か月程度)、こつこつ学習する。
- 要点をノートにまとめる。
- 単語帳をつくる。
- はじめから計算問題を捨てる。
- 特定の用語、問題に執着して調べる。
- 過去問を暗記しようとする。
それでは、詳細について説明します。
1. 長い期間(3か月程度)、こつこつ学習する。
当たり前ですが、覚えてから時間が経過するほど忘れます。
ITパスポート試験の採点基準を満たすには、広い範囲でまんべんなく得点することが必要です。
そのため、長い期間(3か月程度)学習する場合、その間、定期的(計画的)に何回も振り返り学習が必要です。
また、一般に、長い期間ほど、計画どおり学習するのは難しくなります。
モチベーションや家族、仕事、体調、学習環境が変わります。
個人の事情にもよりますが、「長い期間(3か月程度)のこつこつ学習」はおすすめしません。
2. 要点をノートにまとめる。
要点をノートにまとめるメリットをITパスポート試験の特徴と照らし合わせて考えてみましょう。
要点をノートにまとめるメリット
- 内容をしっかり覚えられる。
- 自分の字でなので、活字よりもよく覚えられる。
- 試験直前,振り返るときに便利
ITパスポート試験の特徴
- 中分類で23分類、項目に分けると63項目あって、内容が膨大
- 試験問題は4択式なので、完璧に覚えていなくても、だいたい覚えている知識を組み合わせて答えられることが多くある。
ITパスポートの要点をノートにまとめようとすると、膨大な時間と労力が必要になります。
ITパスポート試験に短期間で合格する場合は、参考書にメモを書き込んだり、ポイントとなる部分にマーカーでラインを引くなど、参考書をノート代わりに使って学習するほうが効率的です。
3. 単語帳をつくる。
単語帳を作るメリットをITパスポート試験の特徴と照らし合わせて考えてみましょう。
単語帳を作るメリット
- 単語帳を作りながら用語を覚えるので、用語をしっかり覚えられる。
- 自分の字なので、活字よりもよく覚えられる。
ITパスポート試験の特徴
- シラバスにあるITパスポートの単語は、約1600語(注)もある。
- 試験問題は4択式なので、完璧に覚えていなくても、だいたい覚えている知識を組み合わせて答えられることが多くある。
(注)一つの用語について、略号と正式な名称を分けてカウントしています。
参考書や本ブログ記事を繰り返し読んでも、覚えた感じがしないかもしれません。
でも、ITパスポート試験の特徴を考慮すると、本サイトや参考書の用語集を繰り返し活用したほうが、単語帳に時間をかけるよりも効率がいいでしょう。
4. はじめから計算問題、疑似言語問題を捨てる。
解説を読んでも解き方を理解できない問題に、時間をかけても効率がよくありません。
その意味で、計算問題や疑似言語問題が苦手な方は、ある程度の割り切りが必要でしょう。
でも,ITパスポートの計算問題、疑似言語問題は、少し努力して公式や用語を覚えておくと、簡単に解ける問題もあります。
何よりも、ITパスポート試験では、広い範囲でまんべんなく得点することが必要です。
計算問題や疑似言語問題を捨てて他の分野を学習しても、それほど点数アップは期待できません。
具体的な問題の解き方を順を追って説明しました。
よく出る分野・内容の問題、少し難しい内容の問題を選び、丁寧に解説しました。
5. 用語、問題に執着して時間をかけて調べる。
わからない用語や問題についてインターネットで検索すると、必要な情報の他に、たくさんの不要な情報が提示されます。
そのため,関係のない記事に夢中になったり、横道に逸れてさらに検索するなど、気づかずに時間をかけてしまうことがよくあります。
ITパスポートでは、3分野23中分類66項目について、まんべんなく理解する必要があります。
特定の用語や問題に時間をかけすぎると、短期間に広い範囲の学習ができなくなります。
本サイトの用語集では、最新のシラバスと令和以降の過去問題(公開)を分析し、重要な用語やその内容を精選し収録しています。
6. 過去問を暗記しようとする。
試験本番では、過去問(公開)と全く同じ問題は出ないと考えた方がいいです。
ただし、すべて異なるのではなく、過去問(公開)がアレンジされて出題されることが多いようです。
「過去問(公開)は、シラバスに書かれた試験範囲の中で、どんな部分が重要なのか、どんな考え方をしたらいいのか実際の問題で確認するためにある。」と受け止めた方がいいでしょう。
効率の良い、過去問題(公開)の使い方を紹介しています。
これまで、体験をもとに、ITパスポートの学習でおすすめしないことを紹介しました。
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