最新ストラテジ系「システム企画」の用語集

ITパスポートシラバス6.2対応最新ストラテジ系システム企画の用語集 分野別

ITパスポート試験(シラバス6.2) ストラテジ系 システム企画 の出題傾向、学習ポイント、重要な用語を説明します。

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「システム企画」出題傾向

出題数

「システム企画」から、2問程度(ストラテジ系35問中)出題されます。

*令和元年秋~令和5年過去(公開)問題の平均
出題傾向

平成5年過去(公開)問題では、「システム企画」からは1問でした。

過去(公開)問題において、毎年、最低でも1問は出ています。

Ver.○.○の表示について
 用語が初めてシラバスに掲載されたときのバージョンです。
 Ver.4.0Ver.5.0も比較的新しい用語で、Ver.6.0と同じく重点的に学習すべき用語です。
 表示がないのは、Ver.3以前からシラバスにある用語です。

システム化計画

システム化計画

システム化計画とは、対象業務を分析して情報システム戦略に基づいてシステム化構想及びシステム化基本方針を立案し、各システムの開発順序、概算コスト、効果などシステム化の全体像を明らかにすることを指します。
(IT パスポート試験 シラバス6.2より)

ソフトウェアライフサイクル

ソフトウェアライフサイクルは、ソフトウェアの構想から開発、運用、保守、廃棄に至るまでのプロセス全体のことです。

次のようなソフトウェアライフサイクルの区分が試験に出題されています。

  • 企画プロセス
  • 要件定義プロセス
  • 開発プロセス
  • 運用プロセス
  • 保守プロセス

(ITパスポート 令和3年 問14などより)

問題をチェック! R3年 問14

ストラテジ系システム企画22.システム化計画

企画プロセス

企画プロセスは、経営・事業の目的、目標を達成するために必要なシステムに関する要件の集合とシステム化の方針、及び、システムを実現するための実施計画を得るプロセスです。

さらに、企画プロセスは、システム化構想プロセスシステム化計画プロセスに分けられます。

  • 企画プロセス
    • システム化構想プロセス
    • システム化計画プロセス

(ITパスポート 平成31年春 問6より)

ストラテジ系システム企画22.システム化計画

システム化構想プロセス

シラ外
システム化構想プロセスは、経営課題を解決するための新たな業務とシステムの構想を立案するプロセスです。

企画プロセスの1つです。

次のようなシステム化構想プロセスに実施する内容が試験に出題されています。

情報システム戦略に連動した経営上の課題やニーズを把握する。
(ITパスポート 平成31年春 問6より)

現行業務における問題を分析し、新し く導入するシステムによって問題を改善する業務や新規の業務を明確にして、システム化後の業務の全体像を作成する。
(ITパスポート 平成30年秋 問28より)

ストラテジ系システム企画22.システム化計画

システム化計画プロセス

シラ外
システム化構想を具現化するための、システム化計画及びプロジェクト計画を具体化し、利害関係者の合意を得るプロセスです。

企画プロセスの1つです。

次のようなシステム化計画プロセスに実施する内容が試験に出題されています。

システム化対象業務の問題点を分析し、システムで解決する課題を定義する。
(ITパスポート 平成31年春 問6より)

システム化する機能、開発スケジュール及び費用と効果を明らかにする。
(ITパスポート 平成29年春 問19より)

問題をチェック! R3年 問22

ストラテジ系システム企画22.システム化計画

要件定義

目的と具体的な作業を覚えよう。

過去(公開)問題に出ているよ。

要件定義プロセス

要件定義プロセスは、新たに構築する業務、システムの仕様、及びシステム化の範囲と機能を明確にし、それらをシステム取得者側の利害関係者間で合意するプロセスです。
(ITパスポート 平成21年春 問25より)

次のような要件定義プロセスに実施する内容が試験に出題されています。

システムに要求される機能、性能を明確にする。
(ITパスポート 平成29年秋 問55より)

利害関係者のニーズの識別
(ITパスポート 平成27年春 問10より)

システムに関係する利害関係者のニーズや要望、制約事項を定義する。
(ITパスポート 平成27年春 問8より)

ユーザや顧客のニーズ及び要望から見た業務要件の妥当性の確認又は検証
(ITパスポート 平成26年春 問26より)

利害関係者のニーズと要望事項を明確にする。
(ITパスポート 平成25年春 問23より)

ストラテジ系システム企画23.要件定義

調達計画・実施

調達の流れ,文書(名称,内容)を覚えよう。

調達

調達の目的は、要求者が要求するモノを、適切なタイミングで、要求者に届けることです。

調達では、基本的に次の流れで行われます。

システム外注時の発注先決定までの文書(ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施)
システム外注時の契約後の文書(ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施)
ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

ベンダー

ベンダーとは、製品やサービスを供給するメーカーや販売会社のことです。ベンダとも言われます。IT分野では、コンピュータ、ソフトウェア、ネットワーク機器等の提案、開発、コンサルティングも行います。

ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

RFI

RFI(Request For Information:情報提供依頼書)

RFIは、提案依頼に先立って、考えうる手段や技術動向に関する情報を集めるために、ベンダ企業に対しシステム化の目的や業務概要を明示し、情報提供を依頼する文書を指します。

RFI(情報提供依頼書)の説明図(ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施)

問題をチェック!
R4年 問8 R2年 問1 R元年 問16

ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

RFP

RFP(Request For Proposal:提案依頼書)

RFPは、ベンダ企業に対し、導入システムの概要や提案依頼事項、調達条件などを明示し、提案書の提出を依頼するための文書です。

RFP(提案依頼書)の説明図(ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施)

問題をチェック!
R5年 問32 R2年 問1

ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

提案書

提案書は、ベンダ企業が、RFP を基に検討したシステム構成、開発手法などの内容を依頼元に対して提案するために作成する文書です。

ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

見積書

見積書は、システムの開発、運用、保守などにかかる費用を示す文書であり、取引先の選定や発注内容の確認にとって重要です。

ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

グリーン調達

Ver.4.0
グリーン調達は、品質や価格の要件を満たすだけでなく、環境負荷の小さい製品やサービスを,環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入することです。
(基本情報 平成29年秋午前 問64より)

ストラテジ系システム企画24.調達計画・実施

AI・データの利用に関する契約ガイドライン

Ver.5.0
AI・データの利用に関する契約ガイドラインは、経済産業省が策定しました。

データ共有・利活用への取組み、及び、その鍵となるAIの開発・利用の促進を図ることが目的です。

内容は、当事者間/関係者間のギャップを埋め、契約コストを削減するとともに、契約による適切な権利義務の分配を促しています。

ストラテジ系経営システム企画24.調達計画・実施

まとめ

これまで、ストラテジ系「システム企画」の最新の用語について、出題傾向、学習ポイント、重要な用語を解説しました。

【出題傾向】
「システム企画」から、2問程度(ストラテジ系35問中)出題されます。

平成5年過去(公開)問題では、「システム企画」からは1でした。

過去(公開)問題において、毎年、最低でも1問は出ています。

【学習ポイント】
・システム化計画
 →目的と具体的な作業を覚えましょう。

・要件定義
 →目的と具体的な作業を覚えましょう。

・調達計画・実施
 →調達の流れ、文書(名称、内容)を覚えましょう。

【重要用語】
シラバス4、5、6の新しい用語はわずかです。

記事に示した用語を学習したら、過去問題で実戦力を付けましょう。

以上、ストラテジ系「システム企画」の重要な用語について説明しました。

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