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データベース-令和7年

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令和7年 問61

DBMSのトランザクションに関する記述として、適切なものはどれか。

 あるデータベースの内容を他のデータベースに複製し、内容の同期をとる。
 データベースに対して行った操作を、順次記録する。
 データベースに対する一連の処理が全て成功したら変更結果を確定し、途中で失敗したら処理前の状態に戻す。
 データベースの表の索引を作成し、検索時には索引を使用する。
 

解説(令和7年 問61)

この問題の特徴
  1. シラバス:Ver.3.0以前
  2. 出題分野:データベース
  3. 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
  4. キーワード:トランザクション処理

トランザクション処理

トランザクション処理は、処理の一貫性を保つために、お互いに関係のある処理をひとまとまりの処理として扱うことです。
一連の処理が全て成功したら処理結果を確定し、途中で失敗したら処理前の状態に戻すことで、データの不整合を防ぎます。

 あるデータベースの内容を他のデータベースに複製し、内容の同期をとる。

レプリケーションの記述です。
レプリケーションとは、複製(レプリカ)を作る機能のことです。
元のデータベースと同じ内容の複製データベースをあらかじめ用意しておき、元のデータベースの更新の度に、その内容を複製データベースに反映します。
災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐことができます。
(応用情報 平成24年春午前 問56より)

 データベースに対して行った操作を、順次記録する。

ロギングの記述です。
記録した情報を「ログ」と呼び、システムの運用管理、トラブルシューティングなどに役立てます。

 データベースに対する一連の処理が全て成功したら変更結果を確定し、途中で失敗したら処理前の状態に戻す。

「一連の処理が全て成功したら変更結果を確定し」とあるので、トランザクション処理の記述です。

 データベースの表の索引を作成し、検索時には索引を使用する。

インデックスの記述です。
データの格納位置への効率的なアクセスが可能となり,検索速度の向上が期待できます。
(基本情報 平成24年秋午前 問27より)

正解は  です。

令和7年 問65

DBMSにおいて、データの検索を高速に行う目的で、必要に応じて設定して利用する情報はどれか。

 インデックス
 外部キー
 主キー
 スキーマ
 

解説(令和7年 問65)

この問題の特徴
  1. シラバス:Ver.3.0以前
  2. 出題分野:データベース
  3. 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
  4. キーワード:インデックス

 インデックス

インデックスは、データベースの表の索引です。
データの格納位置への効率的なアクセスが可能となり,検索速度の向上が期待できます。
(基本情報 平成24年秋午前 問27より)

 外部キー

外部キーの説明図

外部キーは、関連した表(テーブル)と表(テーブル)を結ぶために設定する列のことです。

 主キー

主キーの説明図

主キーは、データベースの1つの行(レコード)を重複なく識別するための項目です。

 スキーマ

データベースにおけるスキーマは、データベースにどんな種類のデータをどんな構造で格納するか定義するもので、「データベースの構造を表現する設計図」です。

よって、正解は  です。

令和7年 問66

関係データベースで管理している次の“ログイン記録”表及び“部署”表において、ログイン結果が失敗となったことのある、又は、 2022年4月10日 09:00:00以前にログイン結果が成功となったことのある従業員が所属する部署名だけを全て挙げたものはどれか。

ログイン記録
日時従業員番号部署番号ログイン結果
2022-04-10 08:50:4210004003失敗
2022-04-10 08:53:1510004003成功
2022-04-10 08:55:4810002002成功
2022-04-10 09:00:1510001001成功
2022-04-10 09:01:0510012002成功
2022-04-10 09:03:0110008003成功
2022-04-10 09:10:2810007001成功
2022-04-10 09:32:1910002002成功
2022-04-10 09:39:2210005003失敗
2022-04-10 10:00:0210011001失敗
2022-04-10 10:05:5110011001成功
2022-04-10 10:30:4510009002成功
部署
部署番号部署名
001営業部
002システム部
003人事部
 営業部、システム部
 営業部、システム部、人事部
 営業部、人事部
 システム部、人事部
 

解説(令和7年 問66)

この問題の特徴
  1. シラバス:Ver.3.0以前
  2. 出題分野:データベース
  3. 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
  4. キーワード:選択、射影

1 条件「ログイン結果が失敗となったことのある部署」について

(1) 「失敗」記録を調べます。

ログイン記録
日時従業員番号部署番号ログイン結果
2022-04-10 08:50:4210004003失敗
2022-04-10 08:53:1510004003成功
2022-04-10 08:55:4810002002成功
2022-04-10 09:00:1510001001成功
2022-04-10 09:01:0510012002成功
2022-04-10 09:03:0110008003成功
2022-04-10 09:10:2810007001成功
2022-04-10 09:32:1910002002成功
2022-04-10 09:39:2210005003失敗
2022-04-10 10:00:0210011001失敗
2022-04-10 10:05:5110011001成功
2022-04-10 10:30:4510009002成功

対象となる記録は、3件ありました。

(2) ”部署”表とを照らし合わせて、部署番号から部署名を調べます。

「失敗」となったことのある記録
  部署番号 001 → 営業部
  部署番号 003 → 人事部

2 条件「2022年4月10日 09:00:00以前にログイン結果が成功となった部署」について

(1) 2022年4月10日 09:00:00以前にログイン結果が成功となった記録を調べます。

ログイン記録
日時従業員番号部署番号ログイン結果
2022-04-10 08:50:4210004003失敗
2022-04-10 08:53:1510004003成功
2022-04-10 08:55:4810002002成功
2022-04-10 09:00:1510001001成功
2022-04-10 09:01:0510012002成功
2022-04-10 09:03:0110008003成功
2022-04-10 09:10:2810007001成功
2022-04-10 09:32:1910002002成功
2022-04-10 09:39:2210005003失敗
2022-04-10 10:00:0210011001失敗
2022-04-10 10:05:5110011001成功
2022-04-10 10:30:4510009002成功

対象となる記録は、2件ありました。

(2) ”部署”表とを照らし合わせて、部署番号から部署名を調べます。

2022年4月10日 09:00:00以前にログイン結果が成功となった記録
  部署番号 002 → システム部
  部署番号 003 → 人事部

3 1(2)または2(2)にある部署名は、営業部、システム部、人事部 です。

よって、正解は  です。

令和7年 問95

データベース設計におけるデータ分析で行うこととして、適切なものはどれか。

 データウェアハウスから業務ごとに必要な情報を抽出する。
 データ項目の内容が、指定された条件を満足する行だけを抽出する。
 必要なデータ項目を洗い出し、項目間の関連を整理する。
 膨大な情報から統計的手法などを用いて、ビジネスに活用できる情報を探索する。
 

解説(令和7年 問95)

この問題の特徴
  1. シラバス:Ver.3.0以前
  2. 出題分野:データベース
  3. 過去問題(公開)出題頻度:時々出た
  4. キーワード:データ分析

データベース設計

データベースでデータを管理できるように、対象世界を構成する実体(人、物、場所、事象など)を抽象化し、どのような情報をどういった構造でデータベース化するのか設計することです。

(データベース設計における)データ分析

効率的で信頼性の高いデータベースを構築するために行います。
冗長なデータやデータ同士の不整合を省いて必要な信頼できるデータだけを蓄積するように、対象業務に必要なデータを絞り込み、それらのデータ間の関連性を整理して明らかにします。

 データウェアハウスから業務ごとに必要な情報を抽出する。

データマートの記述です。
データマートは、データウエアハウスに格納されたデータの一部を,特定の用途や部門用に切り出したデータベースです。
データウェアハウスは、企業の様々な活動を介して得られた大量のデータを整理・統合して蓄積しておき,意思決定支援などに利用するシステムです。。

 データ項目の内容が、指定された条件を満足する行だけを抽出する。

データベースのデータに対する選択の操作です。
選択は、指定したレコード(行)を抽出することです。
(ITパスポート 平成30年春 問65より)

 必要なデータ項目を洗い出し、項目間の関連を整理する。

データベース設計におけるデータ分析で行うことです。

 膨大な情報から統計的手法などを用いて、ビジネスに活用できる情報を探索する。

データマイニングの記述です。
データマイニングは、企業が保有する顧客や市場などの膨大なデータから,有用な情報や関係を見つけ
出す手法です。
(基本情報 平成27年秋午前 問64より)

よって、正解は  です。

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