データ 予想1
関係データべースの“社員”表と“部署”表がある。“社員”表と“部署”表を結合し、社員の住所と所属する部署の所在地が異なる社員を抽出する。抽出される社員は何人か。
出典:ITパスポート 平成31年春 問78
正解の理由
関係データベースは、データを2次元の表によって表現し、データの一貫性を保ち、効率的に取り出すための機能を備えたものです。
結合は、複数の表を一つの表にすることです。
(ITパスポート 平成30年春 問65より)
次の手順で、表を操作します。
①「社員」表と「部署」表を結合
②社員の住所と所属する部署の所在地が異なる社員を抽出
よって、抽出されたのは2人なので、正解は イ です。
データ 予想2
業務系のデータベースから抽出したデータをデータウェアハウスに格納するために、 整合されたデータ属性やコード体系などに合うように変換及び修正を行う処理はどれか。
出典:データベーススペシャリスト 平成27年春午前Ⅱ 問19
正解の理由
データクレンジングは、データの中の「誤った情報」「不十分な情報」「形式が異なる情報」「重複している情報」「表記の揺れ」などを消去、修正することにより、分析や業務に適したデータに加工することです。データクレンジングにより、データの品質を上げて正確にデータ分析できます。
問題に「整合されたデータ属性やコード体系などに合うように変換及び修正を行う処理」とあるので、データクレンジングの説明です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由
ア クラスタリングは、機械学習における教師なし学習で用いられる手法です。
クラスタリングは、データ同士の類似度を定義し、その定義した類似度に従って似たもの同士は同じグループに入るようにデータをグループ化することです。
イ スライシングは、OLAP(オンライン分析処理)の操作の一つです。
OLAP(OnLine Analytical Processing)は、集計データを迅速かつ容易に表示するなど、利用者に対して様々な情報分析機能を提供します。
ウ ダイシングは、OLAP(オンライン分析処理)の操作の一つです。
データ 予想3
データベースの障害回復に用いられ、データベースの更新に関する情報が格納されているファイルはどれか。
出典:ITパスポート 平成21年春 問88
正解の理由
ログファイルは、媒体障害時のデータベース回復のため、データの更新前後の値を書き出してデータベースの更新記録を取ったものです。
問題に「データベースの障害回復に用いられ、データベースの更新に関する情報が格納されている」とあるので、ログファイルです。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由
ア インデックスファイルは、データベースの表(テーブル)から目的のデータを探し出すのを高速化させるものです。
イ バックアップファイルは、ディスク障害からデータベースを回復するため、データベースの内容をディスク単位で複写したものです。
エ ロードモジュールファイルは、コンピュータで実行可能な形式の機械語プログラムファイルです。
データ 予想4
DBMSにおいて、一連の処理が全て成功したら処理結果を確定し、途中で失敗したら処理前の状態に戻す特性をもつものはどれか。
出典:ITパスポート 平成30年秋 問75
正解の理由
DBMS(データベース管理システム)は、データを構造的に蓄積し、それらの一貫性を保ち、効率的に取り出すための機能を備えたものです。
(ITパスポート シラバス Ver6.0より)
トランザクションは、お互いに関係のある処理をひとまとまりの処理にまとめたものです。
問題に「一連の処理が全て成功したら処理結果を確定し、途中で失敗したら処理前の状態に戻す。」とあるので、トランザクションです。
よって、正解は イ です。
不正解の理由
ア インデックスは、データベースの表(テーブル)から目的のデータを探し出すのを高速化させるものです。
ウ レプリケーションは、元のデータベースと同じ内容の複製データベースをあらかじめ用意しておき、元のデータベースの更新の度に、その内容を複製データベースに反映する機能のことです。
エ ログは、ユーザの接続時刻や処理内容など、コンピュータに起きたことを時系列に記録したものです。
データ 予想5
デッドロックの説明として、適切なものはどれか。
出典:ITパスポート 平成24年秋 問67
正解の理由
IT分野では、複数のプロセスが共通の資源を排他的に利用する場合に、お互いに相手のプロセスが占有している資源が解放されるのを待っている状態をデッドロックといいます。
デッドロック(deadlock)には、 行き詰まり、膠着 (こうちゃく) 状態の意味があります。
よって、正解は ウ です。
不正解の理由
ア 「故意あるいは偶発的にアクセスすることを禁止している状態」は、アクセス制御についての説明です。
イ 「一定期間又はシステム管理者が解除するまで、当該利用者のアクセスが禁止された状態」は、ロックアウトの説明です。
エ 「OSから割り当てられたCPU時間を使い切った状態」は、プリエンプティブマルチタスク関係の説明です。
データ 予想6
分散データベースシステムにおいて、 一連のトランザクション処理を行う複数サイトに更新処理が確定可能かどうかを問い合わせ、全てのサイトが確定可能である場合、更新処理を確定する方式はどれか。
出典:基本情報 平成29年春午前 問28
正解の理由
分散データベースは、ネットワーク上に複数存在するデータベースを、あたかも1つのデータベースのように制御するデータベースです。
分散データベースでは、関連したデータが別々のデータベースに置かれます。
そのため、関連するデータ間に矛盾が発生しないように、分散しているすべてのデータベース間で同期をとって一斉にデータを更新する「2相コミット」や、非同期で関連するデータを複製・更新する「レプリケーション」などの機能を備えています。
問題に「一連のトランザクション処理を行う複数サイトに更新処理が確定可能かどうかを問い合わせ、全てのサイトが確定可能である場合、更新処理を確定する。」とあるので、2相コミットの説明です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由
イ 排他制御(同時実行制御)は、複数のプログラムが同一のデータを同時にアクセスしたときに、データの不整合が生じないよう、そのデータへのアクセスを一時的に制限することです。
ウ ロ-ルバック(バックワードリカバリ)は、何らかの理由で, トランザクションが正常に処理されなかったときに、更新前ジャーナルを用いて、トランザクション開始前の状態にデータベースを回復する操作です。
エ ロールフォワード(フォワードリカバリ)は、データベースが格納されている記憶媒体に故障が発生した場合、バックアップファイル、チェックポイント情報、更新後ログ情報を用いて、トランザクションの終了直後の状態にデータベースを回復する操作です。
データ 予想7
データベースのロールバック処理の説明はどれか。
出典:基本情報 平成22年秋午前 問56
正解の理由
ロ-ルバック(バックワードリカバリ)は、何らかの理由で, トランザクションが正常に処理されなかったときに、更新前ジャーナルを用いて、トランザクション開始前の状態にデータベースを回復する操作です。
エ 「トランザクション開始直前の状態にまでデータを復旧させる。」とあるので、ロールバック処理の説明です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由
ア ロールバック処理で用いるのは、更新前ジャーナルです。「更新後ジャーナルを用いて」とあるので、不適切です。
イ ロールバック処理で用いるのは、更新前ジャーナルです。「更新後ジャーナルを用いて」とあるので、不適切です。
ウ ロールバック処理で復旧させるのは、「トランザクション開始前の状態」です。「 トランザクション開始後の障害直前の状態」とあるので、不適切です。
データ 予想8
トランザクションが、データベースに対する更新処理を完全に行うか、全く処理しなかったかのように取り消すか、のどちらかの結果になることを保証する特性はどれか。
出典:基本情報 令和5年科目A 問7
正解の理由
トランザクション処理は、お互いに関係のある処理をひとまとまりの処理として扱い、データの不整合を防ぎます。
各選択肢は、このトランザクション処理に求められる性質を示しています。
原子性(atomicity)とは、トランザクションの処理が全て実行されるか、全く実行されないかのいずれかで終了することです。
問題に、「更新処理を完全に行うか、全く処理しなかったかのように取り消すか、のどちらかの結果になることを保証する特性」とあるので、原子性が適切です。
よって、正解は イ です。
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