令和6年 問1
マーケティングオートメーション(MA)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和6年 問1)
マーケティングオートメーション(MA)とは、「マーケティング活動を自動化させる概念または仕組み(ツール)」のことです。
マーケティング活動では、例えば、サイトのアクセス履歴やアンケーなどの情報を分析し、自社の製品やサービスに関心がある人や企業(=見込み客)を見える化し、定期的なメール配信等など製品やサービスへの関心を育て、商談につながるようにします。マーケティングオートメーションは、このような業務を効率化できます。
エ 「見込み顧客の抽出、獲得、育成などの営業活動を効率化する。」とあるので、マーケティングオートメーションに関する記述として適切です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和6年 問1)
ア 「大量のデータを分析して、事業戦略などに有効活用する。」とあるので、データドリブンに関する記述です。
イ 「小売業やサービス業において」「販売した商品単位の情報の収集・蓄積及び分析を行う。」とあるので、POSに関する記述です。
ウ 「手作業で行っていた定型業務を、 AIや機械学習などを取り入れたソフトウェアのロボットが代行する」とあるので、RPAに関する記述です。
令和6年 問9
企業の戦略立案やマーケティングなどで使用されるフェルミ推定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和6年 問9)
フェルミ推定とは、実際に調査するのが難しいような量を、入手できる情報等をもとに論理的に推論し、概算値を求めることです。
例えば、大まかな市場の規模を知りたい場合、対象都市の人口、年齢構成をもとに、一人当たりの消費量を考えて、大まかな市場の大きさを導くといった考え方です。
ア 「正確に算出することが極めて難しい数量に対して、把握している情報と論理的な思考プロセスによって概数を求める手法」とあるので、フェルミ推定に関する記述として、最も適切です。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和6年 問9)
イ 「特定の集団と活動を共にしたり、人々の動きを観察したりする」とあるので、フィールドワークに関する記述です。
フィールドワークとは、研究者が現地に行って、人やさまざまな状況と関わりながら、インタビューや資料収集などの調査をすることです。
ウ 「入力データと出力データから、その因果関係を統計的に推定する手法」とあるので、統計的因果推論に関する記述です。
エ 「有識者のグループに繰り返し同一のアンケート調査とその結果のフィードバックを行う」「ある分野の将来予測に関する総意を得る」とあるので、デルファイ法に関する記述です。
デルファイ法は、複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する手法です。
(応用情報 令和4年秋午前 問75より)
令和6年 問29
ある企業が、顧客を引き付ける優れたUX (User Experience)やビジネスモデルをデジタル技術によって創出し、業界における従来のサービスを駆逐してしまうことによって、その業界の既存の構造が破壊されるような現象を表す用語として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和6年 問29)
ディスラプション(disruption)には、「崩壊」の意味があります。
デジタル・ディスラプション(デジタルによる破壊)とは、デジタル技術の活用による新たな商品・サービスの提供、新たなビジネスモデルの開発を通して、社会制度や組織文化なども変革していくような企業が市場に参入した結果、既存企業が市場からの退出を余儀なくされることです。
(総務省|令和3年版 情報通信白書|デジタル・ディスラプション (soumu.go.jp)
総務省|令和3年版 情報通信白書|デジタル・トランスフォーメーションの定義 (soumu.go.jp)より)
問題に「顧客を引き付ける優れたUX (User Experience)やビジネスモデルをデジタル技術によって創出」「業界における従来のサービスを駆逐してしまう」とあるので、デジタルディスラプションが適切です。
よって、正解は イ です。
不正解の理由(令和6年 問29)
ア ディジタルサイネージは、ディスプレイなどの電子機器に、映像、文字などを表示して、お知らせ、案内、広告などを知らせる電子看板です。
ウ デジタルディバイドとは、PCや通信などを利用する能力や機会の遣いによって、経済的又は社会的な格差が生じることです。
(基本情報 平成28年春午前 問71より)
エ デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することです。
令和6年 問34
顧客の特徴に応じたきめ細かい対応を行うことによって、顧客と長期的に良好な関係を築き、顧客満足度の向上や取引関係の継続につなげる仕組みを構築したい。その仕組みの構成要素の一つとして、営業活動で入手した顧客に関する属性情報や顧客との交渉履歴などを蓄積し、社内で共有できるシステムを導入することにした。この目的を達成できるシステムとして、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和6年 問34)
SFA(Sales Force Automation)は、営業情報・ノウハウを共有して、営業活動を支援するシステムです。
問題に「営業活動で入手した顧客に関する属性情報や顧客との交渉履歴などを蓄積し、社内で共有できるシステム」とあるので、SFAが適切です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和6年 問34)
ア CAE(Computer Aided Engineering)システムは、力や流体などの物理現象について、コンピューター上で技術計算やシミュレーション、解析を行うシステムのことです。
イ MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)システムとは、製品の生産計画に合わせて、必要な部品や原材料の所要量を計算し、製品の生産日程に合わせて、最適な調達日程を決めるためのシステムです。
ウ SCMシステムは、商品の生産から消費に関係する部門や企業の間で、商品の生産、在庫、販売などの情報を相互に共有して管理することによって、商品の流通在庫の削減や顧客満足の向上を図るシステムです。
(ITパスポート 令和4年 問22)
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