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ITパスポート難しくなった? 合格率と令和6年過去(公開)問題

ITパスポート難しくなった?合格率と令和6年過去(公開)問題で解説 試験情報

「前より難しくなった。」って、みんな言っているけど、受けるのどうしようかなあ。

ちょっとまって! IPAの統計資料と過去(公開)問題で確かめてみようね。

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ここ1年の合格率は平均50.3% 2人に1人は合格(全体)

試験の主催者(IPA)が発表した統計資料から、受験者数と合格率をグラフにしました。

ITパスポート試験受験者数と合格率(令和5年4月-令和6年3月)

「前より難しくなった。」と、よく言われますが、合格率の平均は、それほど変わっていません。

参考に、受験者数がITパスポートと同じくらいの日商簿記3級(ネット受験、2023年4月~2024年3月)では、合格率 37.1% でした。

2、3月の合格率の低下は、年度末の駆け込み受験の影響

2、3月に合格率が下がっていますが、最近に限ったことではありません。

多くの年で、年度末には受験者が急増し、合格率が下がっています。

年度末で、見切り発車的に受験したためと推測します。

7月~9月の合格率低下は、受験者が元に戻ったため

2月、3月の駆け込み受験の影響で、4月~6月の受験者が少なく、7月から増えてきています。

過去、ITパスポート試験では、受験者が増えると合格率が下がることを何度も繰り返しています。

今回も、受験者が増えたためと考えられます。

令和6年過去(公開)問題を分類する

みちとも は、長年、ITパスポート試験対策をしてきた経験から、シラバスと照らし合わせて、試験問題を次の3つに分類しています。

以前からシラバスにある用語の問題

 シラバス3以前からあった用語の問題です。

 過去(公開)問題に多くあり、よく目にしているので、試験でも自信を持って答えられることが多いです。

シラバスの新出用語の問題

 シラバス4以降の新出用語の問題です。

 出題例が少ないため、対策が手薄になりやすいです。試験の時に不安が多い問題です。

シラバスにない用語の問題
 極めて出題例が少ないため、対策がほとんどできません。試験で、とても不安になる問題です。

試験の時に、新出用語の問題やシラバスにない用語の問題が多いと、問題を難しく感じるでしょう。

そこで、これらの基準で令和6年過去(公開)問題を分類して出題傾向を調べました。

ストラテジ系の出題傾向は、前年とほとんど変化なし

ストラテジ系では、問題が少なくて過去問題演習で対策しにくい「新出用語の問題+シラバスにない用語の問題」の方が、過去問題演習でよく目にして対策しやすい「以前からある用語の問題」より少し多いです。

この傾向は、令和5年とほとんど変化が有りませんでした。

令和6年 ストラテジ系 問題
対策しやすい対策しにくい
以前からある用語の問題新出用語の問題シラバスにない用語の問題
15問14問6問
増減なし(4.0 6問) 2問 増1問 減
(5.0 6問) 3問 減
(6.0 2問) 2問 増

マネジメント系の出題傾向も、前年と変わりなし

マネジメント系では、過去問題演習でよく目にして対策しやすい「以前からある用語の問題」がとても多いです。

もともと、マネジメント系では新出用語が少ないです。

この傾向は、令和5年と変わっていません。

令和6年 マネジメント系 問題
対策しやすい対策しにくい
以前からある用語の問題新出用語の問題シラバスにない用語の問題
15問2問3問
1問 減(4.0 2問)1問 増
(5.0 0問)
(6.0 0問)

テクノロジ系は、シラバス6以降の新出用語、シラバスにない用語の問題が増加

テクノロジ系では、過去問題演習でよく目にして対策しやすい「以前からある用語の問題」が、問題が少なくて過去問題演習で対策しにくい「新出用語の問題+シラバスにない用語の問題」より少し多いです。

しかし、内訳をみると、シラバス4や5の新出用語が減り、シラバス6の新出用語やシラバスにない用語の問題が増えています。

最近の技術の進展に対応した出題がされている結果と思われます。

シラバス6以降の新出用語を覚えること、シラバスにない用語の問題を繰り返し解くことが重要になっています。

令和6年 テクノロジ系 問題
対策しやすい対策しにくい
以前からある用語の問題新出用語の問題シラバスにない用語の問題
25問10問10問
1問 (4.0 2問) 3問減2問
(5.0 4問) 2問減
(6.0 4問) 2問増

ITパスポートをあきらめるのはもったいない

これまで、合格率や出題傾向を見てきましたが、一般に言われているほど、大きく変化していません。

さまざまな意見はありますが、これまで通り、「ITパスポート試験は、多くの人が合格をねらえる国家試験」であることは間違いないです。

ただし、他の資格試験と同じような「過去問題を何度も繰り返し解く勉強方法」だけでは、合格まで遠回りすることでしょう。

過去問題演習だけでなく、新出用語対策が重要

これまで見てきたように、ITパスポート試験では、過去問題演習でよく目にして対策しやすい「以前からある用語の問題と、問題が少なくて過去問題演習で対策しにくい「新出用語の問題 + シラバスにない用語の問題」が、だいたい同じくらい出題されます。

過去問題演習は比較的取り組み易く、時間を多く割いてしまいがちです。

そのため、意識して、「新出用語の問題 + シラバスにない用語の問題」の対策をすることが重要です。

次の記事を活用されることをおすすめします。

また、ITパスポート試験はとても広い分野から出題されるので、試験範囲をすべてしっかり勉強することは現実的でありません。

ある程度流す部分としっかり時間をかける部分を間違ないよう、次の記事をご活用ください。

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