令和６年 問67
図に示す2台のWebサーバと1台のデータベースサーバから成るWebシステムがある。 Webサーバの稼働率はともに0.8とし、データベースサーバの稼働率は0.9とすると、このシステムの小数第3位を四捨五入した稼働率は幾らか。ここで、 2台のWebサーバのうち少なくとも1台が稼働していて、かつ、データベースサーバが稼働していれば、システムとしては稼働しているとみなす。また、それぞれのサーバはランダムに故障が起こるものとする。
正解の理由（令和６年 問67）
サーバの稼働率は、サーバが正常に稼働している時間の割合を指します。
そのため、稼働しない割合は、（ 1 – 稼働率 )で表すことができます。
1台のWebサーバが稼働しない割合
＝ ( 1 – 稼働率 )
＝ ( 1 – 0.8 )
Webサーバが2台とも稼働しない割合
＝ ( 1 – 0.8 ) × ( 1 – 0.8 )
Webサーバのどちらか一方が稼働している割合
= 全体 – ( 2台とも稼働しない割合)
= 1 － ( 1 – 0.8 ) × ( 1 – 0.8 )
2台のWebサーバのうち少なくとも1台が稼働していて、かつ、データベースサーバが稼働している稼働率
= (どちらか一方が稼働している割合) × (データベースサーバが稼働率 )
= { 1 － ( 1 – 0.8 ) × ( 1 – 0.8 ) } × 0.9
= 0.864
よって、正解は ウ です。
令和６年 問69
障害に備えるために、4台のHDDを使い、1台分の容量をパリティ情報の記録に使用するRAID5を構成する。1台のHDDの容量が1Tバイトのとき、実効データ容量はおよそ何バイトか。
正解の理由（令和６年 問69）
RAID5は、分割したデータと誤り訂正のためのパリティ情報を3台以上のハードディスクに分散して書き込みます。
構成するハードディスクが1台故障してもデータを復旧できるので、データの可用性が高くなります。
また、読み込みも高速化できます。
問題に「4台のHDDを使い、1台分の容量をパリティ情報の記録に使用する」とあるので、実行容量は３台分です。
1台あたり1Tなので、実行容量は3Tです。
よって、正解は イ です。
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