問題(令和7年 問4)
投資の優先度などの経営の戦略を策定するために、経済価値、希少性、模倣困難性及び組織の四つの要素で評価することによって、自社のもつ資源を分析する手法として、最も適切なものはどれか。
ア 4P
イ PPM
ウ SWOT分析
エ VRIO分析
解説(令和7年 問4)
この問題の特徴
- シラバス:Ver.5.0
- 出題分野: 経営戦略マネジメント
- 過去問題(公開)出題頻度:よく出た
- キーワード:VRIO分析
VRIO分析
その経営資源(企業のもつ技術力、経営管理能力、マーケティング能力、資金調達力、蓄積された種々のノウハウなど)が強みなのか弱みなのか判別するフレームワーク(考え方や方法を体系化したもの)です。観点が、経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Inimitability:インイミタビリティ)、組織(Organization)であることが特徴です。
ア 4P
Product(製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(プロモーション、販売促進)
目的:商品・サービスの提供の方法を決める手法です。
イ PPM
Product(製品)
Portfolio(ポートフォリオ)
Management(管理)

経営資源の配分が最も効率的・効果的となる製品・事業相互の組合せを決定する手法です。
ウ SWOT分析

企業の外部や内部の環境を認識し、企業活動の今後の方向性を導き出す手法です。
エ VRIO分析
Value(経済価値)
Rarity(希少性)
Inimitability(インイミタビリティ、模倣困難性)
Organization(組織)
「経済価値、希少性、模倣困難性及び組織の四つの要素で評価する」「自社のもつ資源を分析する手法」とあるので、企業内部の経営資源に着目して経営戦略を検討する手法であるVRIO分析が適切です。
よって、正解は エ です。
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