令和7年 問13
新しいITソリューションの活用の是非を判断するために、そのITソリユーションの提供者に、活用事例や技術情報などの提供を依頼する文書として、最も適切なものはどれか。
解説(令和7年 問13)
- シラバス:Ver.3.0以前
- 出題分野: システム企画
- 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
- キーワード:RFI
RFI
Request(依頼書)
For(~を得るための)
Information(情報)

RFIは、提案依頼に先立って、考えうる手段や技術動向に関する情報を集めるために、ベンダ企業に対しシステム化の目的や業務概要を明示し、情報提供を依頼する文書を指します。
ア EDI
Electronic(電子的な)
Data(データ)
Interchange(交換、やりとり)
EDIは、企業間で商取引の情報の書式や通信手順を統一し、電子的に情報交換を行う仕組みです。
(ITパスポート 令和2年 問27より)
イ KPI
Key(重要)
Performance(業績)
Indicators (指標)
KPIは、企業目標の達成に向けて行われる活動の実行状況を計るために設定する、重要な指標です。
(ITパスポート 平成27年春 問5より)
ウ RFI
「IITソリユーションの提供者(=ベンダ企業)に、活用事例や技術情報(=考えうる手段や技術動向に関する情報)などの提供を依頼する文書」とあるので、RFIが適切です。
エ RFP
Request(依頼書)
For(~を得るための)
Proposal(提案)

RFPは、ベンダ企業に対し、導入システムの概要や提案依頼事項、調達条件などを明示し、提案書の提出を依頼するための文書です。
よって、正解は ウ です。
令和7年 問20
ソフトウェアライフサイクルを企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、保守プロセスに分けたとき、企画プロセスのシステム化構想の立案時にベンダー企業から収集する情報として、最も適切なものはどれか。
解説(令和7年 問20)
- シラバス:Ver.3.0以前
- 出題分野: システム企画
- 過去問題(公開)出題頻度:時々出た
- キーワード:ソフトウェアライフサイクル、企画プロセス
ソフトウェアライフサイクル
ソフトウェアの構想から開発、運用、保守、廃棄に至るまでのプロセス全体のことです。
企画プロセス
経営・事業の目的、目標を達成するために必要なシステムに関する要件の集合とシステム化の方針、及び、システムを実現するための実施計画を得るプロセスです。
企画プロセスは、2つに分けられます。
システム化構想プロセス ➠ システム化計画プロセス
システム化構想プロセス
経営課題を解決するための新たな業務とシステムの構想を立案するプロセスです。
システム化計画プロセス
システム化構想を具現化するための、システム化計画及びプロジェクト計画を具体化し、利害関係者の合意を得るプロセスです。
ア システム化計画に基づいた開発コストの見積り
「システム化計画に基づいた」とあるので、システム化構想プロセスの後に収集する情報です。
イ システム化する業務の分野に関する情報技術動向
「情報技術動向」について、発注元より、ベンダー企業が詳しいことが期待できます。ベンダー企業から収集する情報として、適切です。
ウ システム構築を進めるに当たっての発注元企業の役割
発注元が主体的にシステム構築を進めるべきであり、発注先から収集する必要がない情報です。
エ ベンダー企業の技術者が保有している技術資格
ベンダー企業を選定するときに必要ですが、システム化構想プロセスの後に収集してよい情報です。
よって、正解は イ です。
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