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システム構成要素-令和7年

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令和7年 問82

あるコンピュータのデータベースの内容を他のコンピュータのデータベースに複製して、両者の内容が一致するように同期させるDBMSの機能はどれか。

 アーカイブ
 バックアップ
 レプリケーション
 ロールバック
 

解説(令和7年 問82)

この問題の特徴
  1. シラバス:Ver.3.0以前
  2. 出題分野: システム構成要素
  3. 過去問題(公開)出題頻度:時々出た
  4. キーワード:レプリケーション

DBMS

DataBase(データベース)
Management(管理)
System(システム)

データベース管理システムは、データを構造的に蓄積し、それらの一貫性を保ち、効率的に取り出すための機能を備えたものです。
(ITパスポート シラバス Ver6.0より)

 アーカイブ

複数の意味があります。

  • 多くのファイルの保存や保管のためのデータの保管場所
  • 多くのファイルの保存や保管のためにひとまとめに整理されたデータ
  • 多くのファイルの保存や保管のために、複数のファイルを一つにまとめること
    (ITパスポート 令和3年 問83 より)

 バックアップ

バックアップとは、別の機器(サーバなど)や媒体(磁気テープなど)に、データを複製しておくことです。データを失ったときに、バックアップ時の状態に復元することができます。

 レプリケーション

レプリケーションとは、複製(レプリカ)を作る機能のことです。
元のデータベースと同じ内容の複製データベースをあらかじめ用意しておき、元のデータベースの更新の度に、その内容を複製データベースに反映します。
災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐことができます。
(応用情報 平成24年春午前 問56より)

 ロールバック

ロールバック(バックワードリカバリ)は、何らかの理由で、トランザクションが正常に処理されなかったときに、更新前ジャーナルを用いて、トランザクション開始前の状態にデータベースを回復する操作です。

よって、正解は  です。

令和7年 問94

稼働率0.9の装置で並列システムを構成したい。このシステムの稼働率を0.999とするためには、最低何台の装置で並列システムを構成する必要があるか。ここで、並列システムを構成したときに、少なくとも1台の装置が稼働していればシステムは正常に稼働しているものとする。

 2
 3
 4
 5
 

解説(令和7年 問94)

この問題の特徴
  1. シラバス:Ver.3.0以前
  2. 出題分野: システム構成要素
  3. 過去問題(公開)出題頻度:時々出た
  4. キーワード:稼働率

稼働率

機器やシステムが正常に稼働している時間の割合を指します。
例えば、「稼働率0.9」の意味は、「全体の時間を1(100%)としたとき、0.9(90%)の時間は稼働している。」ことを指します。
逆に、稼働してない時間の割合は、
1-(稼働している時間の割合)= 1 ― 0.9 = 0.1
と表すことができます。

並列システム

少なくとも1台が稼働していれば、全体として稼働できるシステムです。

正常
サーバ
 
正常
サーバ
 
 

1台が異常も、OK!

異常
サーバ
 
正常
サーバ
 
 

並列システムの稼働率の求め方

並列システムの稼働率
= 1 -(1 - 1台めの稼働率)×(1― 2台めの稼働率)
             ・・・×( 1- n台めの稼働率)

 2

2台の並列システムの稼働率
= 1 -(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )
=0.99・・・0.999より小さい

 3

3台の並列システムの稼働率
= 1 -(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )
=0.999・・・0.999と等しい

 4

4台の並列システムの稼働率
= 1 -(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )
=0.9999・・・0.999より大きい

 5

5台の並列システムの稼働率
= 1 -(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )×(1 - 0.9 )
=0.99999・・・0.999より大きい

よって、最低必要な台数は3台、正解は  です。

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