令和7年 問40
変更管理委員会が設置されているプロジェクトで変更要求が発生した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
解説(令和7年 問40)
- シラバス:シラ外
- 出題分野: プロジェクトマネジメント
- 過去問題(公開)出題頻度:よく出た
- キーワード:変更要求
変更管理
ITサービスに関する変更要求に基づいて発生する一連の作業を管理します。
変更の影響を評価し,リスクを最小とするようにして実施し, レビューすることを確実にします。
(応用情報 令和4年秋午前 問55より)
よって、正解は イ です。
令和7年 問41
システム開発プロジェクトで使用される技法のうち、スケジュール作成に用いる技法として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- DFD (Data Flow Diagram)
- 回帰分析
- クリティカルパス法
- プレシデンスダイアグラム法
解説(令和7年 問41)
- シラバス:シラ外
- 出題分野: プロジェクトマネジメント
- 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
- キーワード:クリテイカルパス法、プレシデンスダイアグラム法
a.DFD (Data Flow Diagram)

DFDは、データの流れに着目し、業務のデータの流れと処理の関係を表記する図です。
(ITパスポート 平成29年春 問14より)
b.回帰分析

回帰分析は、結果となる数値と要因となる数値の関係を、式で表してを明らかにする統計的手法です。
c.クリティカルパス法
クリティカルパス法は、プロジェクトを完了する際に、どの作業工程がボトルネックとなるのか、各作業の依存関係と所要時間を調べ、プロジェクトを管理する技法です。スケジュール作成に用います。
d.プレシデンスダイアグラム法
プレシデンスダイアグラム法は、プロジェクトの作業の依存関係及び必要な作業日数を図に示すための方法です。スケジュール作成に用います。
よって、正解は エ です。
令和7年 問45
計画時の予算が2,000万円で、 40日間で100本のプログラムを作成するプロジェクトがある。プロジェクトが20日経過した時点で全体の40%である40本のプログラムが完成し、 1,000万円のコストが掛かった。プロジェクトの指標を次の評価式で算出する場合、プロジェクトの指標として適切な組合せはどれか。ここで、各プログラムの作成に必要な日数及びコストは全て同一で、プロジェクト期間中は常に同じ量の作業が実施されるものとする。
〔評価式〕 |
スケジュール(%): |
(完成したプログラム本数÷評価時点での完成見込みプログラム本数)× 100 |
コスト(%): |
(完成したプログラムに掛かったコスト |
÷完成したプログラム分として計画したコスト)× 100 |
プロジェクトの指標 | ||
スケジュール(%) | コスト(%) | |
ア | 80 | 125 |
イ | 80 | 100 |
ウ | 90 | 125 |
エ | 90 | 100 |
解説(令和7年 問45)
- シラバス:Ver.3.0以前
- 出題分野: プロジェクトマネジメント
- 過去問題(公開)出題頻度:よく出た
- キーワード:スケジュール、コスト
スケジュール
40日で100本のプログラムを作成する計画なので、評価時点(20日経過)での完成見込みプログラム本数はは50本です。
スケジュール(%): |
(完成したプログラム本数÷評価時点での完成見込みプログラム本数)× 100 |
= 40 ÷ 50 × 100 |
= 80(%) |
コスト
プログラム100本作成するのに予算が2,000万円なので、1本あたり20万円の予算です。
プログラム40本では、計画したコストは800万円です。
コスト(%): |
(完成したプログラムに掛かったコスト |
÷完成したプログラム分として計画したコスト)× 100 |
=1000÷800 × 100 |
=125(%) |
よって、正解は ア です。
令和7年 問48
顧客から委託されたシステム開発プロジェクトのスコープの対象として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- プロジェクトで作成する成果物
- プロジェクトで使用する市販のスケジュール管理ツール
- プロジェクトの要求事項を顧客が記載した文書
解説(令和7年 問48)
- シラバス:Ver.3.0以前
- 出題分野: プロジェクトマネジメント
- 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
- キーワード:プロジェクトスコープ
プロジェクトスコープ
プロジェクトの成果物及び成果物を作成するために行わなければならない作業のことです。
(ITパスポート 平成29年春 問53より)
a.プロジェクトで作成する成果物
「成果物」なので、プロジェクトスコープの対象です。
b.プロジェクトで使用する市販のスケジュール管理ツール
「成果物及び成果物を作成するために行わなければならない作業」でないので、対象として不適切です。
c.プロジェクトの要求事項を顧客が記載した文書
「成果物及び成果物を作成するために行わなければならない作業」でないので、対象として不適切です。
よって、正解は ア です。
令和7年 問55
システム開発プロジェクトの開始に当たり、人的資源に関する計画書を作成することにした。この計画において、要員を適切に配置し、より良いパフォーマンスを得るために考慮すべき事項として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- プロジェク卜に必要なスキルが要員に不足している場合は、 トレー二ングを計画する。
- プロジェクトに必要なスキルよりも、要員の確保を常に優先するように計画する。
- 要員をフレキシブルに配置するために、要員の役割と責任は、プロジェク卜の計画段階では明確にせず、プロジェクトの開始後に定める。
解説(令和7年 問55)
- シラバス:Ver.3.0以前
- 出題分野: プロジェクトマネジメント
- 過去問題(公開)出題頻度:時々出た
- キーワード:プロジェクト資源マネジメント
a.プロジェク卜に必要なスキルが要員に不足している場合は、 トレー二ングを計画する。
「スキル不足」に対し トレー二ングは有効です。「トレー二ングを計画する。」は、適切です。
b.プロジェクトに必要なスキルよりも、要員の確保を常に優先するように計画する。
スキル不足の要員の配置により、プロジェクトの遅延や品質低下などが生じる恐れがあります。「要員の確保を常に優先する」は、不適切です。
c.要員をフレキシブルに配置するために、要員の役割と責任は、プロジェク卜の計画段階では明確にせず、プロジェクトの開始後に定める。
役割と責任を明確にすることで、プロジェクトを効率よく進めることができます。役割と責任があいまいなままプロジェクトを進めると混乱します。「プロジェクトの開始後に定める。」は、不適切です。
よって、正解は ア です。
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