令和7年 問80
AI において、広範囲かつ大量のデータで訓練されたものであり、ファインチューニングなどによって文章生成AIのような様々な用途に適応できる特徴をもつものを何というか。
解説(令和7年 問80)
- シラバス:Ver.6.2
- 出題分野: 基礎理論
- 過去問題(公開)出題頻度:ほぼ必ず出た
- キーワード:基盤モデル、ファインチューニング
ファインチューニング
機械学習で用いられる手法の1つです。
学習済みのモデルを利用して特定のタスク(用途)に対応したモデルを開発します。
学習済みのモデルに新たにモデルを追加し、学習済みの部分も含めて、特定タスクのためのデータセットを用いて再学習(モデルのパラメータを微調整)する手法です。
タスク(用途)ごとにデータをはじめから学ばせる必要がないので、効率良くモデルを作成できます。
ア アノテーション
アノテーションとは、テキストや音声、画像といったさまざまなデータに、情報タグ(メタデータ)を付ける(注釈をつける)ことを指します。
機械学習のモデルに学習させる教師データを作成する際に行います。
イ エキスパートシステム
エキスパートシステムは、特定の分野の専門知識をコンピュータに入力し、入力された知識を用いてコンピュータが推論する技術です。
(基本情報 平成30年秋午前 問3より)
「AならばBである」というルールを人聞があらかじめ設定して、新しい知識を論理式で表現したルールに基づく推論の結果として、解を求めます。
(基本情報 平成30年春午前 問3より)
ウ 基盤モデル

基盤モデルとは、大量で多様な「ラベルなしデータ」を使ってトレーニングを行い、その後、わずかな再トレーニングによって、用途に応じたカスタマイズができる汎用的なAIモデルです。
エ 畳み込みニューラルネットワーク

畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、主に、画像認識や音声認識に活用されています。
問題に、「広範囲かつ大量のデータで訓練されたものであり、ファインチューニングなど」とあるので、基盤モデルが適切です。よって、正解は ウ です。
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