問題(令和7年 問18)
ITにおけるアクセシビリティに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解説(令和7年 問18)
- シラバス:Ver.5.0
- 出題分野: システム戦略
- 過去問題(公開)出題頻度:時々出た
- キーワード:アクセシビリティ
アクセシビリティ(accessibility)
アクセシビリティ accessibility | アクセス access | ibility | ||
(情報を利用する) | (可能である性質) |
IT機器やソフトウェア、情報などについて、利用者の身体の特性や能力の違いなどにかかわらず、様々な人が同様に操作、入手、利用できる状態又は度合いです。
(ITパスポート 令和4年 問33より)
ア 高齢者や障害者などを含め、様々な能力や特性をもつ幅広い層の人が等しく利用できるように配慮したソフトウェア製品の設計
「様々な能力や特性をもつ幅広い層の人が等しく利用できるように配慮」とあるので、アクセシビリティに関する記述です。
イ 顧客データを基に顧客を識別し、コールセンターやインターネットなどの様々なチャネルを用いて顧客との関係を深める手法
「顧客データの分析を基に顧客を識別」「顧客との関係を深める手法」とあるので、CRMに関する記述です。
Customer(顧客)
Relationship(関係)
Management(管理)

CRMは、長期的視点から顧客と良好な関係を築いて、収益の拡大を図るためのシステムです。
(ITパスポート 平成24年春 問7より)
営業、マーケティング、アフターサービスなど、部門間で顧客データ、顧客の購買履歴などの情報や業務の流れを統合し、顧客満足度と自社利益を最大化します。
(ITパスポート 令和2年 問15、平成28年春 問11より)
CRMによって、顧客のニーズや欲求に対する理解が深まり長期的な関係を築きやすくなります。
(ITパスポート 平成21年秋 問15より)
ウ 製品、システム、サービスなどにおいて、それらを使用する場面をイメージしたり実際に利用したりすることで得られる人の感じ方や反応
「指定された条件の下で、利用者が効率よく利用できる」とあるので、ユーザビリティに関する記述です。
ユーザビリティ usability | us(e) | ability | ||
(使う) | (可能である性質) |
ユーザビリティは、どれだけ利用者がストレスを感じずに、目標とする要求が達成できるかをいうことです。
(基本情報 平成21年春午前 問27より)
エ 特定のファイルやデータベースなどの情報資産に対し、参照や更新などの権限の認可や制限を確実にする手段
「情報資産に対し、参照や更新などの権限の認可や制限を確実にする手段」とあるので、アクセス制御に関する記述です。
アクセス制御は、ユーザがコンピュータシステムの資源(データ等)にアクセスすることができる権限・認可をコントロールすることです。 機密性が向上します。
よって、正解は ア です。
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