令和元年 問57
サーバの仮想化技術において、あるハードウェアで稼働している仮想化されたサーバを停止することなく別のハードウェアに移動させ、移動前の状態から引き続きサーバの処理を継続させる技術を何と呼ぶか。
正解の理由(令和元年 問57)
ライブマイグレーションとは、仮想サーバで稼働しているOSやソフトウェアを停止することなく、他の物理サーバに移し替える技術のことです。
問題に「サーバを停止することなく別のハードウェアに移動させ、移動前の状態から引き続きサーバの処理を継続させる技術」とあるので、ライブマイグレーションが適切です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和元年 問57)
ア ストリーミングとは、インターネット上の映像や音楽などのコンテンツを配信・再生する方式の1つです。
データをダウンロードしながら同時にコンテンツを再生します。
コンテンツのデータが全てダウンロードされるのを待たず、一部を読み込んだ段階で再生が始まります。
(ITパスポート 平成27年春 問76より)
イ ディジタルサイネージは、ディスプレイなどの電子機器に、映像、文字などを表示して、お知らせ、案内、広告などを知らせる電子看板です。
ウ プラグアンドプレイとは、周辺機器を PCに接続したとき、システムへのデバイスドライバの組込みや設定を自動的に行う機能のことです。
(ITパスポート 平成23年秋 問76より)
令和元年 問74
サーバ仮想化の特長として、適切なものはどれか。
正解の理由(令和元年 問74)
サーバ仮想化とは、1台のサーバで、複数台の仮想的なサーバを動作させるしくみです。 仮想的なサーバを「仮想サーバ」と呼ぶのに対し、物理的なハードウェアリソースの上に構築されるものを「物理サーバ」と呼びます。サーバ仮想化には、次の特徴があります。
1台のコンピュータを複数台のサーバであるかのように動作させることができるので、CPUやメモリなどの物理的リソースを需要に応じて柔軟に配分することができます。
よって、正解は ア です。
不正解の理由(令和元年 問74)
イ 「コンビュータの機能をもったブレードを必要な数だけ筐体に差し込んでサーバを構成するので、柔軟に台数を増減することができる。」は、ブレードサーバの特長です。
CPU、主記憶、HDD などのコンピュータを構成する要素を1枚の基板上に実装し、複数枚の基板をラック内部に搭載するなどの形態がある、省スペース化を実現しているサーバです。
(ITパスポート 令和3年 問57より)
ウ 「サーバを構成するコンピュータを他のサーバと接続せずに利用するので、セキュリティを向上させることができる。」は、スタンドアロンの特長です。
エ 「サーバを構成する複数のコンピュータが同じ処理を実行して処理結果を照合するので、信頼性を向上させることができる。」は、デュアルシステムの特長です。
デュアルシステムは、同じ処理を行うシステムを二重に用意し、処理結果を照合することで処理の正しさを確認する方式であり、一方に故障が発生したら、故障したシステムを切り離して処理を続行します。
(ITパスポート 平成28年春 問75より)
令和元年 問96
販売管理システムに関する記述のうち、TCO に含まれる費用だけを全て挙げたものはどれか。
① 販売管理システムで扱う商品の仕入高
② 販売管理システムで扱う商品の配送費
③ 販売管理システムのソフトウエア保守費
④ 販売管理システムのハードウェア保守費
正解の理由(令和元年 問96)
TCO (Total Cost of Ownership)は、システム導入から運用及び維持・管理までを含めた費用の総額です。
① 販売管理システムで扱う商品の仕入高は、システムの費用でありません。
② 販売管理システムで扱う商品の配送費は、システムの費用でありません。
③ 販売管理システムのソフトウエア保守費は、システムの費用です。
④ 販売管理システムのハードウェア保守費は、システムの費用です。
よって、TCO に含まれる費用は ③、④ なので、正解は エ です。
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