令和6年 問45
本番稼働後の業務遂行のために、業務別にサービス利用方法の手順を示した文書として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和6年 問45)
問題に「本番稼働後の業務遂行のため」「業務別にサービス利用方法の手順を示した文書」とあるので、利用者マニュアルが適切です。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和6年 問45)
ア FAQは、頻繁(ひんぱん)に寄せられる質問とそれに対する回答をまとめておき、利用者が自分で検索できる仕組みです。
(ITパスポート 令和2年 問49より)
FAQは、「よくある質問」のことです。
イ サービスレベル合意書(SLA:Service Level Agreement)は、サービス及びその合意されたパフォーマンス(品質・性能など)が記載された、サービス提供者とサービス利用者との間の合意文書です。
ウ システム要件定義書は、新たに構築する業務、システムの仕様、及びシステム化の範囲と機能を明確にするドキュメントです。
令和6年 問49
ソフトウェア開発プロジェクトにおける、コストの見積手法には、積み上げ法、ファンクションポイント法、類推見積法などがある。見積りで使用した手法とその特徴に関する記述a~cの適切な組合せはどれか。
a プロジェクトに必要な個々の作業を洗い出し、その作業ごとの工数を見積もって集計する。
b プロジェクトの初期段階で使用する手法で、過去の事例を活用してコストを見積もる。
c データ入出力や機能に着目して、ソフトウェア規模を見積もり、係数を乗ずるなどしてコストを見積もる。
積み上げ法 | ファンクションポイント法 | 類推見積法 | |
ア | a | c | b |
イ | b | a | c |
ウ | c | a | b |
エ | c | b | a |
正解の理由(令和6年 問49)
工数は、ある作業(プロジェクト)を完了させるために要する作業量を示します。
【工数】=【人数】×【期間】
〇ある作業を完了するために4人で2ヶ月かかる場合
工数 4人 × 2ヶ月 = 8人月(にんげつ)
積み上げ法とは、プロジェクトで必要となる作業を洗い出し、その作業ごとの工数(必要な人数と期間)を算出して足し上げ方法です。
ファンクションポイント(FP:Function Point)法は、システムで処理される入力画面や出力帳票、使用ファイル数などを基に、機能の数を測ることでシステムの規模を見積もる方法です。
類推見積法は、従来開発した類似システムをベースに相違点を洗い出して、システム開発工数を見積もる方法です。
(ITパスポート 平成29年春 問37より)
a 「プロジェクトに必要な個々の作業を洗い出し」「その作業ごとの工数を見積もって集計する。」とあるので、積み上げ法です。
b 「過去の事例を活用して」とあるので、類推見積法です。
c 「データ入出力や機能に着目して」「係数を乗ずるなどして」とあるので、ファンクションポイント法です。
よって、正解は ア です。
令和6年 問50
ソフトウェア製品の品質特性を、移植性、機能適合性、互換性、使用性、信頼性、性能効率性、セキュリティ、保守性に分類したとき、 RPAソフトウェアの使用性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解の理由(令和6年 問50)
ソフトウェアの品質評価の品質特性には、次のようなものがあります。
・機能性
仕様書のどおりに操作し、実行結果を出すことができること
・信頼性
仕様書どおりに動作し続けること。障害が起きたときすみやかに復旧ができること
・使用性
ユーザーが使いやすいこと
・効率性
メモリ、ディスクなどのリソース(資源)を有効に使い、早く、多くの情報を処理して結果を出せること
・保守性
完成したソフトウェアがどこまで修正しやすいかということ
・移植性
別の環境(ハードウェア、OSなど)に容易に移せること
エ 「利用したことがない人でも、簡単な教育だけで利用可能になる。」は、使いやすさを述べています。
よって、正解は エ です。
不正解の理由(令和6年 問45)
ア 「OSが変わっても動作する。」は別の環境(ハードウェア、OSなど)に容易に移せることなので、移植性に関する記述です。
イ 「指定した時間及び条件に基づき、適切に自動処理が実行される。」は仕様書どおりに動作し続けることなので、信頼性に関する記述です。
ウ 「アプリケーションソフトウェアがパージョンアップされても、簡単な設定変更で対応できる。」は、修正しやすさのことなので保守性に関する記述です。
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