【コロナ禍時代の高校生へ】ITパスポート試験に挑戦

ITパスポート挑戦高校生

高校に入学するとすぐに、多くの場合、勉強と部活動のガイダンスがあって、進路希望調査が取られます。
でも、高校は学習と部活動だけではありません。
将来に役立つ資格取得もできます。

資格取得というと、商業、工業、農業高校などの実業系の高校では盛んです。
でも、そのような学校でなくとも、独学で資格がとれます。
そして、メリットもとても大きいです。

10年以上高校生のITパスポート試験合格のサポートをしてきた経験から、受験した生徒の感想と受験のメリットを紹介します。

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他人と比べられないから、おもしろい。(高校生の感想から)

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一番、多かった感想は、「学校の授業と違って、他人と比べられないところがいい。」でした。

高校の勉強では、実力テスト、模試、学期中間、学期末ごとに、各科目と総合で、得点、偏差値、学年順位、科順位、クラス順位が書かれた成績が渡されます。

ITパスポート試験では、試験終了時に成績は返されますが、最終的に合格してしまえば皆同じです。
仲間同士で比べ合いしない限り、別に何点でも関係ありません。

その意味で、合格ラインを目指し、自分のペースで学習することができます

社会で必要な知識を身に着けられるから、おもしろい。(高校生の感想から)

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ITパスポート試験の内容は、これから社会に出ていく自分にとって直接役立つと感じることができます。
ITパスポート試験は、コンピュータの知識だけの試験ではありません。
会社の組織、決算、戦略など会社経営に関すること、著作権や労働法規などの法律のことなど社会に関することが問題に出ます。
高校の科目では、「現在社会」や「政治・経済」に関係する内容です。

高校の試験では、専門用語の暗記や専門用語の説明を覚える学習が中心で、いわば、知識としての勉強です。
ITパスポート試験の良いところは、知識を利用する視点で実例を挙げた問題が出題されるので、社会で役立つことがすぐイメージできます。

言葉がわかるから、おもしろい。(高校生の感想から)

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IoT、ビックデータ、AIなどの技術革新によって、社会が大きく変わろうとしています。
ITパスポート試験には、社会の変革に対応した最新の用語についての問題が多く出ます。
ITパスポート試験の勉強をしていると、電車や街頭の広告、新聞、TV、SNS等で頻繁に目や耳にする言葉がたくさん出てくることに驚くでしょう。
そのため、勉強していると、自分のまわりにあることが少しわかるようになっておもしろいと言っていました。

ITパスポート試験は、どんな試験?

ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。(IPAより)

ポイントは、”ITを使うすべての社会人が備えておくべき”と、いうことですよね。
日本全体で”キャッシュレス決済”に移行している時代です。
ITを使わない社会人なんか、ほとんどいないでしょう。
すなわち、
ITパスポート試験は、すべての社会人が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

高校生でも、独学で合格できる。

ITパスポート試験の合格率を受験者全体でみると、おおよそ5割です。
その中で、高校生の合格率は下の図のように、約3割です。

学習指導要領の範囲内で教えないといけないので、たとえ商業高校や工業高校などでも、科目「ITパスポート試験対策」というように、100%試験対策に絞った授業はできません。

事実、所属する科によって合格率の違いは出ていません。
すなわち、高校生でも、自力で、合格しているのです。

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高校生合格率3割は、挑戦する価値があります。

さて、皆さんは、合格率3割をどう見ますか?
確かに、客観的にみて、合格率3割に挑戦するのは楽ではありません。
でも、10年以上高校生に教えていた私の経験上、合格率3割は、高校生にとって難しすぎる値ではありません。

なによりも、上の図を見てください。
学校の所属している科に関係なく合格率は、似たようなものです。
これは、学校の勉強の成績と関係ないことを意味しています。
よく、「学校の成績がいい」=「頭がいい」から合格できる。と考えがちです。
でも、私が見てきたのは、単純に「頭がいい」から合格したのではなく、勉強したから合格した生徒たちでした。

高校生で取ると、こんなメリットがあります。

専門学校の学費が一部免除になります。

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多くの専門学校には、資格に関する特待生制度があります。
例えば、ある専門学校では、入学時にITパスポートの資格を持っていると初年度学費より10万円免除になります。

なお、学校によって異なるので詳しくは、専門学校の資料で確認してください。

大学の総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜(推薦)で優遇されます。

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入試優遇のある大学は、全国240校の大学入試で、ITパスポート資格の優遇があります。(公表不可37校含む、IPAより)

優遇の内容は、学校によって異なります。

資格を持っていることを、書類に書くだけで優遇される場合もあります。
そうでない学校でも、ITパスポートの資格は、総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜(推薦)の根拠になります。

総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜(推薦)では、選抜を受ける資格があるか示す必要があります。
その際に、ITパスポート試験に合格していれば、「志望動機」、「興味関心」、「高校在学中に取り組んだこと」などを客観的に証明することができます。

例えば、情報分野に関係する学部・学科の場合、「小学生のころからコンピュータに関心があります。」だけよりも、「実際、ITパスポート試験に合格しました。」と付け加えたほうが断然説得力が増します。

決して、情報分野に関係する学部・学科だけではありません。
学部・学科に限らず、ITパスポート試験合格で、総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜(推薦)で求められる本人の「積極性」を示すことができます。

就職担当者から高く評価されます。

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危険物取扱者や電気工事士の資格と違って、ITパスポートを持っていることが条件になる仕事はないでしょう。
しかし、ITパスポート試験に合格したことで、就職時に、本人の「自主性」や「計画性」をアピールできます。

特に、運動部に入っていない生徒の場合、自分をアピールする材料があまりありません。
そんな時に、ITパスポートを持っていると、とても自分を理解してもらうのに役立ちます。
ITパスポート試験に限りませんが、高校生活で国家資格を取得することは、就職担当者から高く評価されます。

おわりに

高校時代は、勉強、部活、進路、友人、家族、お金など、さまざまなことで悩む時期です。
そのような課題を解決する方法の一つとして、独学でITパスポートの資格をとることをお勧めします。

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