問題文の内容をよく理解しないと、選択を誤りやすいです。
特に、シラバスにない用語(見たことがない用語)があると、ますます誤りやすくなります。
今回は、問題文の読み取りが重要な問題です。
問題文を読み解くポイントがつかめます。
(1) 令和3年 問68
全ての通信区間で盗聴されるおそれがある通信環境において、受信者以外に内容を知られたくないファイルを電子メールに添付して送る方法として、最も適切なものはどれか。
解説
シラバスにないS/MIMEの問題です。
ア
S/MIME(Secure / Multipurpose Internet Mail Extensions):
電子証明書を使用して,メールソフト間で電子メールを安全に送受信するための規格
(ITパスポート平成30年春期 問69より)
イ
SSL/TLS:
HTTPSで接続したWebサーバとブラウザ間の暗号化通信に利用されるプロトコル
(ITパスポート H30年秋 問71より)
ウ
WPA2:
Wi-Fiアライアンスが認定した無線LANの暗号化方式の規格であり、AES暗号に対応している。
(基本情報 平成28年秋期午前 問42より)
エ
最初のメールを誤送信したときの対策にはなりますが、盗聴対策にはなりません。
(2) 令和3年 問58
サーバルームへの共連れによる不正入室を防ぐ物理的セキュリティ対策の例として、適切なものはどれか。
解説
共連れは、シラバスにありません。
認証された人が中に入る時に、認証されていない人も一緒に不正に入ってしまうことです。
ア サークル型のセキュリティゲートを設置する。

イ~エでは、認証されていない人が入ることを防げません。
(3) 令和3年 問44
ITサービスマネジメントにおいて、サービスデスクが受け付けた難度の高いインシデントを解決するために、サービスデスクの担当者が専門技術をもつ二次サポートに解決を委ねることはどれか。
解説
ワークアラウンドが、シラバスにありません。
ア FAQ
”よくある質問”のこと
利用者が問題を自己解決できるように支援する目的で設置
ITパスポート 平成30年春 問41より
イ SLA
提供者とサービス利用者との間で取り決めたサービスレベルの合意書
ITパスポート 平成24年秋 問39より
ウ エスカレーション
”サービスデスクの担当者が専門技術をもつ二次サポートに解決を委ねる”がキーワード

エ ワークアラウンド
応急処置の意味
以上、シラバス5にないけど試験に出た用語の問題でした。
問題を解きながら、知識を増やしていきましょう。
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