シラバス5.0になって、初めての令和3年公開問題です。
どんな、問題が出ているか、確かめてみましょう。
問題を解いてみよう。




解説
ポイントを示します。
なお、問題の後の(Ver.〇.〇)は、問題内容が最初に記載されたシラバスのバージョンです。
学習の目安に利用してください。
表記がないのは、Ver.3.0以前からの内容です。
問36


いきなり、計算問題ってやだよね。
問37(Ver.4.1)
インシデント管理:発生した問題によって生じたサービスの低下や停止から,可能な限り迅速にサービスを復旧させます。
変更管理:ITサービスに関する変更要求に基づいて発生する一連の作業を管理します。
問題管理:将来発生する可能性のある問題の原因を取り除き,問題発生を未然に防ぎます。
リリース及び展開管理:ITサービスで利用する新しいソフトウェアを稼働環境へ移行するための作業を確実に行います。
問38(Ver.5.0)
システム監査の流れは、シラバス5.0になって詳細に記載されました。

問39
“コスト”になるキーワードを探す。この場合は、”人件費” がキーワードです。
問40
管理図の例を示します。

問41
ア:オブジェクト指向
”クラスや継承という概念を利用して”が、キーワードです。
イ:構造化
三つの基本構造”順次・選択・繰返し”で記述するのが特徴です。
ウ: プロセス中心アプローチ
プロセスに着目し、システムをサブシステムへ、そのサブシステムを機能の最小単位である独立性が高いモジュールへと分割を行い詳細化する。
エ:プロトタイピング
システム開発の早い段階で,目に見える形で要求を利用者が確認できるように試作品を作成する。
(ITパスポート 平成28年秋 問46)
問42
プロジェクト統合マネジメントでは、問題文にある”プログラマを割り当て”、スケジュールの調整、計画のプロジェクト内への周知”など、各要素の調整を行います。
問43
流れを図に表します。

問44(Ver.4.1)
ア FAQ
”よくある質問”のこと
利用者が問題を自己解決できるように支援する目的で設置
ITパスポート 平成30年春 問41より
イ SLA
提供者とサービス利用者との間で取り決めたサービスレベルの合意書
ITパスポート 平成24年秋 問39より
ウ エスカレーション
”サービスデスクの担当者が専門技術をもつ二次サポートに解決を委ねる”がキーワード

エ ワークアラウンド
応急処置の意味
問45
ITILは、Information Technology Infrastructure Libraryの略です。
ベストプラクティス:最も効率の良い技法、手法 簡単に言えば、”一番いい方法”です。
問46
稼働率、復旧時間は、システムの信頼性に関する用語です。
問47
”開発中に生じた差異とその理由を確認する”は、プロジェクトスコープマネジメントにおける”必要な成果物とタスクが完成されていることの保証”の内容です。ちなみに、scope(スコープ)は、”範囲”という意味です。
問48(Ver.4.0)
テスト駆動開発:プログラムを書く前にテストケースを作成します。
ペアプログラミング:品質の向上や知識の共有を図るために,2人のプログラマがペアとなり,その場で相談したりレビューしたりしながら,一つのプログラムの開発を行います。
問49
”ITの利用についての評価”が、監査に、”IT利用が事業の目的に合致することを確実にする”が、フォローアップに対応します。
問50
”自動処理の聞は,移動やもう片方の作業を並行して行うことができる。”とあるので、作業・処理の流れは、最短で下図のようになります。

問51(Ver.4.0)
アジャイル:開発対象のソフトウェアを,比較的短い期間で開発できる小さな機能の単位に分割しておき,各機能の開発が終了するたびにそれをリリースすることを繰り返すことで,ソフトウェアを完成させます。(ITパスポート令和2年秋期 問37より)
問52
BCP(Business Continuity Plan ):事業の中断・阻害に対応し,事業を復旧し,再開し,あらかじめ定められたレベルに回復するように組織を導く手順を文書化したものです。(応用情報技術者令和元年秋期 午前問61より)
問53(Ver.4.1)
SLM(Service Level Management、サービスレベルマネジメント):サービスの計画立案,設計,移行,提供及び改善のための組織の活動及び資源を,指揮し,管理する,一連の能力及びプロセスです。(ITパスポート シラバスVer5.0より)
SLA(Service Level Agreement :サービスレベル合意書):提供するサービスの品質と範囲を明文化し,サービスの委託者との合意に基づいて運用管理するために結びます。(ITパスポート シラバスVer5.0より)
問54
WBS(Work Breakdown Structure):
Breakdownは、”明細、内訳”の意味です。
問55(Ver.5.0)
システム監査人は、監査対象から独立し、かつ専門的な立場でなければいけません。

お疲れ様!
マネジメント系は各項目からバランスよく出題されている。
どんな問題が出るか、なんとなくわかったでしょうか?
シラバス4.0、4.1、5.0の各シラバスで変更になった部分、すなわち、最近変更になった部分から8問/20問出ています。
マネジメント系では、新旧各項目からバランスよく出題されています。
学習も闇雲に問題を多く解くのではなく、項目別に問題を解いてバランスよく力をつけるのがいいでしょう。
また、シラバス4.0、4.1、5.0で変更になった部分については、公開問題が少ないです。
シラバス4.0,4.1,5.0で変更になった部分の用語を覚えましょう。
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